公式戦まで

女子高生である主人公西住みほは、以前の苦い経験から戦車道のない大洗女子学園へと転校してきたが、引っ込み思案な性格から中々友達ができず寂しい毎日を送っていた。しかし、ある日ずっとみほに興味を持っていた五十鈴華と武部沙織から話しかけられ、それ以降彼らと親友になる。

一方、数年後に戦車道の世界大会が日本で開催されることが決定したことを受けて、生徒会が大洗女子学園で戦車道を復興することを決定した。必修選択科目には、戦車道の他にも書道や華道など複数の選択肢があったが、戦車道に力を入れるために戦車道で成績優秀者には「遅刻見逃し200日」「単位が通常の3倍」といった特典をつけ履修を促していた。当然、戦車道の名門家出身であり転校前の黒森峰学園でも活躍していた西住みほには戦車道を選択するように圧力をかけた。みほは、戦車道にまつわる過去の苦い経験から一度は履修を断るが、必死にかばう沙織や華の姿を見て、再び戦車に乗ることを決意する。その後、将来同じチームとして戦車に乗ることになる秋山優花里や冷泉麻子とも知り合う。

戦車道が廃止されてから数年経っていて、学園の財政難から多くの戦車が売られていたこともあり最初にあった戦車は未整備状態で荒れ果てたⅣ号戦車一両だけであった。教官の到着を二日後に控え、生徒たちは記録が残っていない中手分けして戦車を捜索し続々と発見する。戦車は野ざらしで放置されていたり池に沈んでいたりととても乗れる状態ではなかったが、生徒たち自ら必死に整備をしたり自動車部の助けを借りながら、なんとか戦車は乗れる状態になった。

みほ以外は全員戦車道未経験という状況から、実践練習と親善試合を経て大洗女子学園は戦車道全国高校生大会へエントリーする。戦車道の日本代表であり圧倒的な実力者である姉西住まほや、勝利に固執する生徒会など、様々な思惑が交錯する中、公式戦の幕があがる。

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