黒森峰女学園戦_vol4

あんこうチームは、相手のフラッグ車との一騎打ちに持ち込むために学校の中庭に相手を誘導した。一騎打ちの間、相手チームの戦車が中庭に入り込むのを防ぐためにポルシェティーガーが中庭への入り口に陣取った。黒森峰女学園の戦車が約5両なのに対し、ポルシェティーガー1両だけで中庭への入り口を塞いでいたという状況であったので、集中砲火を浴びるという形になってしまったが、ポルシェティーガー持ち前の持久力で相手の集中砲火を耐えていた。撃破された後も、戦車の牽引車が来るまではその場に居座ることができるため、相手の侵入を防ぐという役割を果たした。

ポルシェティーガーが中庭への入り口を塞いでいる間、中庭では両校のフラッグ車による熾烈な戦いが繰り広げられていた。基本的には、スペックでも技術でも上回る黒森峰女学園のまほが率いるフラッグ車がみほの率いる大洗女子学園のフラッグ車を追いかけて攻撃をするという流れであった。しかし、相手の榴弾が戦車の側面や履帯を掠めるにつれて、あんこうチームによる攻撃の機会を伺うしかなくなった。そこで、最終的には中庭の一番広いところで、聖グロリアーナ女学園戦の際に失敗した作戦に再びチャレンジすることになった。正面から突撃すると見せかけて相手の側面に回り込み、一瞬の隙をついて砲撃するという作戦である。結果、僅差であんこうチーム砲撃のほうが速く作戦は成功した。

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