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テンプレート:ネタバレ冒頭ゼオン・ベルとデュフォーは、雷句誠の漫画『金色のガッシュ!!』および同作を原作としたテレビアニメ『金色のガッシュベル!!』の登場人物達。
声 - 高乃麗
「雷帝ゼオン」と呼ばれ恐れられる、ガッシュの双子の兄。エリート魔物等は彼の姿や名前を知っている。双子のため容姿はガッシュに似ているが、「紫電の眼光」と「白銀の髪」、目の下の二本線などの違いがあり歯も少し鋭い。呪文はガッシュと同じ「ザケル」などの電撃系。ガッシュと異なり全ての術で気絶せず、術を右の掌から放つ。普段の一人称が「オレ」であるが、父親の前では「私」と言っていた。
非常に強い雷の力を受け継いで生まれた王族であり、幼少期より父親から虐待同然の壮絶な英才教育と雷の鉄拳制裁を受けて育てられた。その才能は王宮騎士の中でも恐れられる程で、初級呪文でも並のギガノ級にも劣らない程の桁違いの威力を持っている。体力や身体能力も小柄ながら並の魔物を遥かに上回り、リオウのギガノ・ファノンを片手で悠々と受け止め、リオウの腕に付いた頑丈な鎧を蹴り砕き、更には狂戦士(バーサーカー)状態のリオウまでもを圧倒する力とスピードを発揮している。他にも瞬間移動や記憶に干渉する力、髪の毛から使い魔の様な物を作り出し使役するなど、本に頼らない能力もいくつか持っている。感情が昂ると、掌から小さな雷が出る描写がいくつか見られた。常に冷静な性格だが、父曰く「王の修羅の心」を受け継いでいる為(バオウが受け継げなかったのもそのせいである)、相手の本が燃えはじめても追い打ちをかけるように本を燃やしパートナーとの別れの時間を与えない程の非情な面もある(しかし、原作とアニメ版では内面の掘り下げ具合の事情により性格が若干異なる)。
人間換算年齢:6歳。好きな食べ物:魚、ホットドッグ、かつおぶし。趣味:一人遊び、高い所から下を眺める事。
ちなみにコミック裏から察するに、かつおぶしは自分で削っている様子。普段の彼からは想像しにくい歳相応の姿を見せている。
作者のブログによると、ガッシュの使う『ザクルゼム』『ラウザルク』なども使用可能(本編で使用されてないのを見る限り、ゼオンにとっては必要のない呪文かと思われる)。
死に物狂いの努力によって漸く「王を決める戦い」の候補者に選ばれたが、双子の弟であるガッシュに対し、落ちこぼれでありながら、何の努力もせずに父の最強の術「バオウ」を受け継ぎ更には「王を決める戦い」にまで参加出来たと誤解し、酷く憎悪していた[1]。
人間界にてデュフォーと出会った後にガッシュと接触し、彼を攻撃し魔界送りにするつもりでいたが、更に苦しめるため、ガッシュから彼の魔界にいた頃の記憶を奪った状態で本を燃やさずに放置した。この時から既に、魔界の王を決める戦いの「もう一つの地獄」については知っていた模様。
石版編ではデュフォー共々全く登場しておらず、他の実力のある魔物達と同様、千年前の魔物に対し大した脅威を感じていなかったものと思われる。
ファウード編ではファウードが人間界に出現したことを知り、それを手に入れるため、ガッシュ達にファウードの情報を意図的に流し、ファウード復活直後にそれを操る「鍵」を持っていたリオウを、相手が回復液で全快していたにも拘らず一方的に痛めつける様に倒し、「鍵」を強奪。新たなるファウードの主となる[2]。
その後ファウードの主となりリオウの手下の魔物(ザルチムとチェリッシュ、パピプリオ以外の全員)をファウードの力でパワーアップさせて従え、メインコントロームルームに到着したガッシュ達を消す事はせず、柱に閉じ込めて身動きがとれない状態で外にいる日本が破壊される惨劇、それに恐怖する人間達の悲鳴を聞かせようとすると言った事を目論んでいた。
一行が全滅寸前に陥った所で清麿が現れロデュウとジェデュンを倒し戦う。ガッシュとの激しい戦いで、バオウ・ザケルガとジガディラス・ウル・ザケルガとの激突により呼び起こされた「ガッシュの過去の記憶」を垣間見る。自分に対する様々な魔物(チェリッシュ、ティオ、ロデュウなど)の反抗を見て、憎しみにとらわれる自分の愚かさに気付いたが、それを確かめるためにガッシュとの最後の勝負(2回目のバオウ対ジガディラス)を行った。その結果、ガッシュ達の想いの力に敗北し、父の真意を理解。憑き物が落ちたかのようにガッシュとの和解を果たして「王になれ」と言い残し魔界へ帰っていった。その際、パートナーのデュフォーへの思いやりも見せ、デュフォーに生きて欲しいと伝えた。この発言から、普段のデュフォーとの仲は良かったらしい。ただし、この激突によりファウードの「鍵」は破壊され、ファウードがコントロール不能となってしまう。暴走したファウードを止める為に、魔界へ帰る前に自分の力をガッシュに分け与えた(1回限りしか使用できない)。また、髪の毛を手紙(マントの使用方法等)に変えて渡した。
その後クリア編において、他の魔物とは違いガッシュ対して術の提供はしなかったが、クリア打倒直前に、金色の魔本を通してガッシュの元に現れ、必死にクリアから自分達の消滅を救うガッシュの行為に対して「王としての風格」として誉めていた。そして、彼に全ての魔物の子の協力を伝えた後、ガッシュの「シン・ベルワン・バオウ・ザケルガ」の力となった。
戦いの後日談となる最終話の様子では、自身の過去の行いや事情を知る以前のガッシュに対する仕打ちについて深く反省している様子。その反動で少々過保護になってしまっているところを見せるが、王である弟の補佐にも一役買っている。なお、ガッシュに虐待同然の行為をしていた彼の養母であるユノに対しては激しい怒りを見せていた。
ファウード復活後はすぐに動かず何処かで静観する形でいた。その後、ザルチムを倒して後にリオウを倒しファウードの主となった。自身の力などにかなり自信を持つ傲慢な性格であり、バオウを継いだことに対してガッシュを非常に憎んでいた。その為、ガッシュと兄弟であることに対して忌々しいと言ったり、彼を一方的に虐げ、「バオウを自分から奪った(継いだ)ことは重い罪」、「自分に歯向かう事は絶対に許されない」と言うなど自分勝手で兄とは思えない下劣で非情な一面をみせる。更にガッシュのピンチに駆けつけた仲間達に嘲笑し「ザケルガ」で攻撃したり、リーヤやティオがゼオンの攻撃から守ってくる時に、今までガッシュは仲間達に支えられてきたと悟りそのことを無下にする発言をしたり、ファウードで世界を滅ぼすことについて問いかけられてもそのことをガッシュのせいにして後ろにいる既に深手を負っていたキャンチョメたちにザケルで追い討ちをかけるなど身勝手で卑劣極まりのない冷酷な行為も見せていた。
デュフォーの心を崩壊寸前にさせたガッシュと清麿から記憶を再び奪おうと画策するがみんなの記憶を失いたくないガッシュの強い心により彼の力が覚醒しゼオン同等にパワーアップしたために圧倒され、そのことが許せず最後の対決をする。最大呪文のジガディラス・ウル・ザケルガが撃ち負け、本が燃え出す(その時、物凄い怒りがあったと見取れる)。その中、ガッシュから和解を求めて歩み寄りの言葉をかけられるがそれに全然応えてくれず「近づくな」などと叫んで拒んでいた。そして一応は負けを認めたものの憎しみが晴れることもなく最後の悪あがきとして「鍵」を壊してファウードを暴走させ、「バオウを継ぐ者ならばファウードを止めてみろ」と言い残し、結局記憶を返すことも和解を果たすことも無く魔界へ帰った。
ガッシュがバオウを継いだことにゼオンが怒っているというゼオンの過去らしきシーンがあったものの、バオウの真相やガッシュとゼオンの過去や何故ゼオンがバオウの事でガッシュを酷く憎んでいるのかはアニメ版では具体的に語られることがなかった。なお、アニメ版とゲーム版、カード版での彼の雷の色はガッシュの黄色に対し、青い雷で表現されていた(原作でもそれに則ったのか、27巻の表紙でも青い雷で表現されている)。以上のことからアニメ版ではガッシュの最大の敵という設定が強調され、原作以上に悪役ぶりも強調された。
声 - 緑川光
ゼオンの銀色の本の持ち主。寡黙で冷静沈着極まりなく、非情なる時もある感情を見せない(鬼のような形相をした清麿を見た時は、冷や汗をかいた)。極めて頭が良く、確実に相手を倒す天才的な戦闘センスを持つ。更に心の力もかなりあり、少し時間はかかるが心の力を自己回復することも可能である。原作とアニメでは性格が全く異なる。
どんな状況や疑問や謎でも、瞬時に最適な「答え」を出せる「答えを出す者(アンサートーカー)」と呼ばれる能力者であり、この能力(おそらく清麿のものとは違い、生まれつき)が原因で幼少の頃、お金欲しさ故に母親によってその力を利用しようとする者達に売られた挙句、北極の研究施設で数年も渡って非人道的な研究対象とされ、最終的にその力を恐れた研究者達に殺されそうになったところをゼオンに救われる(それがゼオンとの出会いであった)。その後は彼と行動を共にし、自分を苦しめた者達への憎しみから来る強大な心の力とアンサー・トーカーの能力を使って、ゼオンの力を最大限に引き出していた。国籍は不明で、本人ですら知らないと思われるが、売り渡した金額がドルであることから、アメリカ(白人)系であると推測できる。ゼオンと行動を共にしていたときはヨーロッパのアパートで生活していた(ファウード編後は不明)。冷徹な仮面の下に強大な憎しみを抱いており、アポロにその事を指摘された時の怒りで最大呪文の「ジガディラス・ウル・ザケルガ」を使おうとしたこともある(が、ゼオンに止められる)。他人や自分の生への執着心を失っていたが、2回目の対ガッシュ戦(バオウ対ジガディラス)で自分の憎しみ(ジガディラス)を受け止めてくれているガッシュに対して無意識に涙を流し、去り際のゼオンに「生きろ」と檄をかけられた。
その戦いから一ヵ月後、ガッシュとの戦いに見た「何か」が何なのかはわからずにいたが、アフリカにある先住民の村で病気の子供を救う(実際は助ける気はなく、子供が死ぬ事を嘆き悲しむ村人達の泣き声が安眠妨害だった為、「子供が治れば泣き声も無くなる」と考え、助けた)。その後、村人に感謝された際、命の労わりと愛を教わり、ガッシュ達に愛を受けていたと気付き、涙を流した。そして朝日の光の中、ゼオンを「俺の家族」と痛感する。
その後は普通の生活をしていたようだが、ガッシュ&ブラゴ&アシュロンの対クリア戦の惨状を報道で見たのか、突如清麿の家に来て、ガッシュ達に強くなるための助言をする[3]。そして、強くなる為の準備として、全員にツボ指圧を施した(この時、キャンチョメに眠る潜在能力に気付く。また、作者なりのギャグなのかブラゴに指圧を施す時のみ顔がニヤケ顔になる)。「お前(または人名)、頭が悪いな」というのが口癖となっている(本人曰く「頭が悪いからわからないところが出るんだろ?」[4])。清麿に、指導の熱心さについて問われた時は「魔界にいるゼオンを死なせたくないだけだ」と言うなど、ゼオンの事は大切に思っている。クリア戦が終わった後は、わずかな笑顔を見せてまたどこかへ旅立って行った。
アニメ版では念力やテレパシーを使うことが出来る超能力者であった。その為、どこかのラボに拉致され(それ以前の彼の過去は一切不明)そこで非情で過酷な扱いを受けて人間扱いをされていなかった所をゼオンに救われたという経緯を持つ(この時、彼を人間扱いしてくれたのはゼオンである)。相手の心を読み敵を倒すセンスを持っていた。人の心を持つ清麿達の心が理解が出来ないどころか、彼らの心を無理に感じたことで、人とは思えないほどの非情な恐怖で乱心し、精神崩壊寸前までになるなど人間としての感情を全く持っていなかった。最後の対決でゼオンと共に敗れその後は不明(ファウードの中に置き去りにされた可能性もある)。
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