【チンピラの親分】 す、すんません、命だけはお助けを 女の子は隣の部屋におりますんで、はい |
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リリィ! リリィ!! | |
アシュリーがドアを蹴破る。 リリィは、大きなベッドの上で健やかな寝息を立てていた。 |
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良かった、 怪我はないようです。 | |
なんだか、やたらと豪華なベッドに寝かされてますね。 ぬいぐるみやお菓子もいっぱい・・・・・・まるでお姫様が眠ってるみたいです。 |
ふふふ、そういうことでしたか。 あの親分さんは、売り飛ばすためにリリィを さらったんじゃないです。 |
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じゃあ、何のために? | |
鑑賞するためです。 | |
はい? 鑑賞? 眺めるってことですか? | |
【チンピラの親分】 その通り。 美しいものには触れるべきではない。 ただ遠くから見つめ慈しみ愛でるのみ。 |
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イエス、 美少女。 | |
【チンピラの親分】 ノー、 タッチ |
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2人で謎のポーズを決めた。 | |
か、 カッコイイ | |
触ろうが触るまいが・・・・・・ 誘拐は犯罪ですっっっ!!! |
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アシュリーの一撃で、親分は輝けるロリの星になった。 | |
惜しい人を亡くしました・・・・・・ほろり。 | |
そうでもないですからね。 | |
ん・・・・・・あれ? ここどこ? | |
目が覚めましたか、 リリィ | |
アシュリー・・・・・・みんな・・・・・・ | |
リリィが自分の足でベッドから下りる。 | |
怪我はありませんか? | |
うん、大丈夫。 助けてくれてありがとう。 | |
どうして傍を離れたのです。 私達がどれだけ心配したことか。 |
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お返し探してたら、おじさんにつかまっちゃったの。 | |
お返しなどいらないと言ったのに・・・・・・ これからは黙っていなくならないで。 |
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ごめん、アシュリー あとね、もういっこ、ごめんねしないといけないことあるの。 アシュリーからもらったクマさん、いなくなっちゃった。 |
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しゅんと肩を落とすリリィ。 そんなリリィに、アシュリーが何かを握らせる。 |
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落し物ですよ、姫様 |
クマさんだ! ありがとう! そうだ! アシュリーにはこれ! これあげる! |
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リリィが枕元に置いてあった一輪の花を手に取る。 | |
これ市場で買ったの。 クマさんのお返しにって。 アシュリー、もらってくれる? |
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・・・・・・ | |
アシュリーが幻でも見たかのような顔になる。 | |
リリィ | |
アシュリーが勢いよくリリィを抱きしめた。 | |
わぷっ!? アシュリー、どうしたの? | |
昔、あなたのように花をくれた方がいらっしゃったのです。 ありがとう。 大切にしますよ、リリィ |
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どうやら、エリーゼの思い出と重なり合うところがあったらしい。 | |
ええハナシや・・・・・・おっちゃん、泣けてきたで。ぐすっ・・・・・・ | |
これで一件落着ですね、冥王さま。 | |
それじゃ、冥界に戻ろうか | |
はいっ |
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