学園の裏にある花壇を覗くと、イリーナが花に水をやっていた。 | |
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おや、冥王殿も水やりですか? 自分はクリス殿の花壇を借りて、花を育てているのです。 元気に育ってくれると良いのですが。 |
話しかけてあげると元気に育つらしいよ | |
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ほ、本当ですか? まあ、どちらにせよ、花とお喋りするのはちょっと恥ずかしいですが・・・・・・ あはは |
後日、再び花壇の様子を見にきた。 イリーナがいたので声をかけようとしたが、何やら独り言を呟いている。 |
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話しかけてあげると、花は元気になる・・・・・・ |
きょろきょろと周囲を見回してから、花に顔を近づけるイリーナ。 | |
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こほん・・・・・・きょ、今日もいい色でありますねー。戦場に咲いていれば、 あまりの美しさに兵士も戦いをやめるでしょう。 では、今日もたくさんお水を飲んでください。 春の妖精の恵みであります・・・・・・なんちゃって。 そういえば、歌を聴かせるのも効果があるそうですね・・・・・・よし。 らーららーら、ふーらわー、らーららーららー♪ ふーらふーら、ふーらわー、らーららーら・・・・・・ |
らー♪ | |
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ほあっ!? |
ぎぎぎ、と機械のような動きでイリーナが振り返る。 | |
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め、めめめ、冥王殿!? もしや聞いていたのですか!? |
頷くと、イリーナが顔を真っ赤にして震えだした。 | |
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あ、あわわ、あわわわわ・・・・・・! ・・・・・・撤退-----! |
全力で駆け出すイリーナ。 そのまま自室に立てこもったが、誰にも言わないと約束して事なきを得た。 |
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