雪と氷の魔女2(あいりすミスティリア)

ページ名:雪と氷の魔女2(あいりすミスティリア)

 

ふふふ。 こんなに暴れて・・・・・・いけない小猫ちゃんだ。 大丈夫、 じっとしていれば

すぐに終わるよ。

ほら。 力を抜いて可愛く鳴いてごらん? にゃーん・・・・・・ってね。

ふにゃあああ!? たーすーけーてー!
 

クレアに組み敷かれたラウラが暴れている。

ひとまず、 クレアをひっぺがして救出。

た、 助かった・・・・・・ありがと、 冥王さま

うう、 いきなりクレアに襲われた。 クレア、 変態。

誤解しないでくれ。 私はただ、 クリスマスプレゼントをあげようとしていただけさ。

ほら。 ラウラに、 この髪飾りをつけてあげようと思ってね。

  クレアの手には、 猫の形をした髪飾りが握られている。
いや、 普通に渡して・・・・・・

あはは、 普通に渡したらつまらないじゃないか。 どうせなら、相手を驚かせてみたい。

冥王くんもそう思うだろう?

 

なるほど、一理ある。

俺はクレアの顎に指を添えて、 少しだけ持ち上げた。

め、 めめめ、 冥王くん!?  な、何をする気だい!?

ま、 参ったな。 エルハイムの鉄壁と呼ばれた私だが、そっちの防御力は紙以下の

装甲なんだよ。

うう、 冥王くんに求められたら逆らえない・・・・・・ど、 どうせするなら

苦しいくらい激しく頼むよ!

・・・・・・って、 これは?

 

クレアに首飾りを着けて、 身体を離した。

首飾りのチャームは盾を模したものになっている。

これって・・・・・・私へのクリスマスプレゼントかい?

うう、 こんな渡し方をされるなんて。 ラウラに恥ずかしいところを

見られてしまったじゃないか。

慌てるクレア・・・・・・ふふ、 珍しいもの見た。 確かに、 普通に渡すより

こっちのほうが面白い♪

 

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