最奥の番人1(あいりすミスティリア)

ページ名:最奥の番人1(あいりすミスティリア)

 

父様の匂いがぷんぷんするぞ

最深部は、おそらくあの扉の先だろう

  シャロンが、廊下の突き当りにある両開きの扉を指さす。
確かに、今までとは違って頑丈そうな扉ですね。
いよいよ父様と戦う時じゃ。 武者震いがするのう
さて、あなたたちに主と戦う資格があるでしょうか。
むむっ! 何者でござるかっ!?
  扉の前に、ふわりと人影が現れた。

え? あれ? 画家さん?

私は偉大なる古竜、ガルガンチュア様の意識の欠片――

あるときは画家であり、またあるときは元冒険者でもある。       

では、私に遺跡の地図を渡したのは?
私のもう一つの形。

なるほど、 我らは遺跡に呼び寄せられたというわけか。

ならば、意地でもここを通してもらわねばならぬな。

今の私の形は、遺跡の最奥を守る番人。

あなた方がガルガンチュア様に面会するにふさわしい存在か、見極めさせて

もらいましょう。

意識の欠片だかなんだか知らぬが、邪魔は許さん!

 

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