聡明な教え1(あいりすミスティリア)

ページ名:聡明な教え1(あいりすミスティリア)

 

はあ、一時はどうなることかと思いました。

いやー、間に合って良かったです。

もうシャロンさんが必死になって、二人の居場所を探したんですよ

ありがとう、シャロン

いや、なんだ、大したことはしておらん。

それより二人は穴の中で何をしていたのじゃ?

結構時間があったと思うが。

そそそ、それは、必死で逃げ道を探していました。
あら? なぜ真っ赤になるのですか?
べ、別に赤くなってないです。
では、なぜ冷や汗を?
冷や汗もかいてません! これはあっつ熱のエルフィン汁です!
  にゃーん
きゃーーーーーっ!!!!
はい? なんですか?
  にゃにゃーーーん
だめーーーーーっ!!!!
  ティセが両手で俺の口をふさぐ。
はっ! 失礼いたしましたっ!

ふふふ、お二人が仲良くなられたのはよくわかりました。

吊り橋効果ならぬ、落とし穴効果でしょうか?

し、知りません!

さあ行きますよ! 遺跡探検はまだ始まったばかりです

  湯気でも噴きそうなほど真っ赤な顔で、ティセがスタスタ歩き出す。
あのー、お約束ですけど、そっちは出口です。
  無事に合流を果たし、俺たちは再び遺跡の最深部を目指して歩き始めた。
ちなみにですが、この遺跡ってどういう構造になってるんです?

おそらく、どんどん地下に潜っていく形だろう

どこまで深いかはわからんが、そこはほれ我の鼻がある。

父様の匂いの強さで、ゴールはわかるだろう

私は耳、シャロンは鼻ということですね
待っておれよ、父様! その身体に我の力を刻み込んでくれよう!

・・・・・・とか言ってたら、さっそく障害が現れたみたいです。

準備体操にはちょうどいい。 かかって来るがよい!          

 

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