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ふう、カッチカチのゴーレムさんでしたね さてさて、ようやくお待ちかねの遺跡探検です。張り切ってまいりましょう! |
遺跡に入り、長い下り階段を進んでいく | |
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地下のせいか、砂漠の中なのに快適ですわね。 汗を拭くのが大変でしたから助かります。 |
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くんくん・・・・・・この匂い、やはりか。 |
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ちょ、ちょっとシャロン、そういった行為はデリカシーに欠けるのではなくて。 |
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ん? 違う違う。 遺跡に残っている匂いを確かめていたのだ。 |
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遺跡の匂い? |
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皆の者、遺跡の主がわかったぞ 聞いて驚け、我が父様じゃ! |
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ええええーーーーーっ!? ・・・・・・って、驚いたのは私だけですか? |
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シャロンさまがあまりに嬉しそうなので、なんとなく予感はございましたね |
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ふふふ・・・・・・見つけた・・・・・・とうとう見つけたぞ! 父様とのリベンジマッチの日をどれほど待ちわびたことか! |
炎を吐きそうな勢いでシャロンが吼える。 だから遺跡に行きたがったのね |
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すまんの冥王、光り物に興味はないのじゃ。 父様はハジャーズの気候を特に好んでいた。 ドラゴニアの遺跡がハジャーズにあると聞いたとき、もしやと思ってのう。 |
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じゃあ、この遺跡にお父様がいらっしゃるんですか? |
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おそらくは最深部にな。 |
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実のお父様と戦うのですか? |
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無論よ。 種子を宿し成長した我の姿を見せつけてやる。 勝てば財宝も手に入るのじゃ、問題あるまい? |
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ええ、ここまで来て引き返すのは面白くありませんわ |
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はい、行けるとこまで行きましょう |
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父様の性格からして、この遺跡にはたくさんの罠が張り巡らされているだろう 忍び込んできた冒険者を篩(ふるい)にかけるためじゃ。 罠に引っかかるような雑魚は、父様と面会することすら適わぬというわけだ。 |
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なかなか高貴なお父様なんですね |
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古竜ガルガンチュア・・・・・・それが父様の名じゃ。 最も古き竜にて、最も高潔な血を持つ者・・・・・・全ての竜を統べる、 ドラゴニアの始祖でもある。 |
ああ、ガルちゃんね | |
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知り合いか!? |
1、2度、世間話をしたことがある。
半分伝説上の存在になっているドラゴニアで、普通の生物がほいほい会えるわけじゃない。 |
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とにかく、気を引き締めなければいけませんね |
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うむ。頼んだぞ、隊長 |
罠を警戒しつつ、ティセを先頭に遺跡を進む。 | |
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行き止まり、ですね。枝道もありませんでした。 |
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一本道があるだけの遺跡ってことですか? |
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壁に石版がはめられていますわ 『ここは神聖なる地。智慧なき者は引くがよい』とあります。 |
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アホは帰れってことですか!?これは、意地でも先に進まないと! |
その瞬間、ずごごっと地鳴りが聞こえた。 | |
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へ? なんでしょう? |
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まずい、下がって! |
と、叫んだティセの足下に、ぽっかりと穴が空いた。 | |
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ザ・落とし穴ーーーーっ!? |
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きゃああぁっ!? |
ティセっ! とっさに伸ばした手を、ティセが握った。 持ち上げたいところだが、人間界での俺は貧弱。 ティセの重みに負け、二人まとめて底の見えない闇に吸い込まれた。 |
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ティセ!! |
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めーおーさまーーーーーーっ!!! |
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