【野良イノシシ】 ぶもぉーっ!? |
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草原の彼方へ逃げていくモンスター。 | |
【子キツネ】 こんっ♪ こんっ♪ |
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怪我はないようですわね。 家族がいるなら森へお帰りなさい。 |
大きくなったら、『豊穣の守護獣』として作物を守って頂戴。 | |
【子キツネ】 こんっ! |
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キツネはもう一度跳ねて、森へ帰っていった。 | |
『豊穣の守護獣』って? | |
キツネは作物を荒らすネズミを退治してくれるし、身体も麦穂と同じ色をしているでしょう? パルヴィンの民は昔からキツネを大切にしていますの。 |
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なーるほど。 国によって色々あるんですねえ。 | |
でも、王都の近くであんな凶暴なモンスターが出るなんて思いませんでしたわ。 | |
最近モンスターが増えてるみたい。 冥界へ帰る前に何匹か討伐しないとね。 |
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平和を乱すものは、決して許しませんわ! | |
モンスターが消えた方角に向けて言い放つ。 ルージェニアの平和に対する思いは、誰よりも熱い。 |
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~~~~っ・・・・・・ | |
なぜかプリシラさんがご満悦顔に。 | |
やっぱりお姉様だなぁ~と思って。 ファッションセンスはアレだけど、平和のために戦ってる時はほんと かっこいいんだよね。 なんたって、お姉様はパルヴィンの太陽だし。 |
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太陽? | |
パルヴィン王家の家訓なんだ。『民を照らす太陽となり、国の平和を守るべし』って。 | |
プリシラの言う通り、私はパルヴィンの太陽であろうとしていますわ。 平和の光でパルヴィンを照らし続けようと、自らに誓っていますのよ。 |
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さっすが、お姉様! こんなに眩しい太陽が照らしてくれてるなら、パルヴィンは安泰だね |
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ルージェニアを眩しそうに見つめるプリシラだった。 屋台で買い物をしつつ、王城へ到着。 国王への挨拶を終えると、広い応接間に通された。 ちなみに、パルヴィンの国王はルージェニアをプリシラの実兄だ。 |
お兄様、相変わらずでしたわね。 『俺は妃選びに忙しいから好きに過ごせ』だなんて。 あれで政治に秀でているのだから、意味不明ですわ・・・・・・もっちもっち |
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お兄様らしいクズっぷりで、逆に安心だけど・・・・・・もっちもっち | |
お餅料理を口にしながら話す姫姉妹。
餅のピザ、みたらし団子、いちご大福・・・・・・ テーブルの上に屋台で買った料理が並んでいる。 つきたてのお餅は透き通るように白く、ちょっとした風でも揺れそうなほどに柔らかい。 |
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もっちもっちもっちもっちもっち! もっちもっちもっちもっ・・・・・・うぐっ!? |
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ほら水だ! 飲め! | |
っ・・・・・・ごくごくごく! ぷはぁ、はぁ、はぁ・・・・・・お餅が喉に。 もう少しで精霊に導かれてしまうところでした。 助けていただきありがとうございます、旦那さま |
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