焼売(キュイディメ)

ページ名:焼売(キュイディメ)

 

 熱湯でこねた小麦粉の皮で各種の餡を包んで蒸しあげた軽食。発祥地は内モンゴル地域で、最も古い史料の記述は、14世紀の高麗で中国語の教科書であった『朴事通』。その中に元の大都(北京)で、ある商家が「素酸餡焼麦」を販売しているとの記述がある。当初シュウマイは茶館で売られるのが一般的であった。茶館の客は様々なお茶を飲みながら、ついでに注文した軽食やお菓子を食べていたため、当時シュウマイは「捎売」(シャオマイ。ついでに売っているもの、の意)と呼ばれていた。

 明・清代に入ると徐々に「シュウマイ」という名称が登場し始め、品種も肉餡1種だったのが、味や餡の種類が多様になった。清代の料理本である『調鼎集』には、「小豆餡シュウマイ」、「油糖シュウマイ」等が掲載されている。

 現代ではシュウマイの品種は更に増え、餡もエビ、豚レバー、蟹、牛肉など、地方の特色を備えたものがたくさんある。

 日本でも、シュウマイは中華料理の軽食と位置づけられており、特に横浜では中華街があるせいか、シュウマイは家庭が日常的に購入する食品の首位となっている。

 

イラスト:Linfi-MUU様   ボイス:日高里菜様

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