マッシュポテト（キュイディメ）

 

作り方は非常に簡単である。たとえ料理ができなくても、これなら誰でも作れる。ジャガイモを丸ごと茹でたら皮を剥いて潰し、好みの調味料を加えるだけだから。しかし、見かけも味も良いものを作りたければ、やはり工夫が必要である。西洋料理では広く人気がある。欧米各国のシェフはチーズ焼きマッシュポテト、ハムマッシュポテト、チキンブイヨン・クリーミィマッシュポテト等の料理を考案し、斬新なマッシュポテトを目指している。そのうえ、さらなるクリーミィさと滑らかさを追求し、様々なものを加えて味も栄養も配慮したものを作ろうとしている。 　メイン材料はジャガイモである。生産量が多いうえ栄養も豊富で、人は毎日マッシュポテトと無調整牛乳を摂っていれば、栄養的には問題ないとしている専門家さえいる。ジャガイモは早くも紀元前８０００～５０００年頃、ペルー南部のインディアンによって食用を開始され、１６世紀中頃にスペイン植民者によって南米から欧州に伝えられた。 　しかし当初は花を観賞する植物であった。１８世紀前後、欧州の人口が急増し、主食作物が需要を満たせなくなると、英物独政府が寒さに強く、生産量も栄養価も高いジャガイモを大々的に広めた。