絵画詳細
『食前の祈り』
作者:ジャン・シメオン・シャルダン 制作年:1740年ごろ 所蔵:ルーヴル美術館
『食前の祈り』は数多くの画家たちが題材としており、シャルダンも同名の作品を複数描いている。 本作はその中でも代表的なものであり、ルイ15世に献上した作品のうちのひとつでもあった。 シャルダンは、当時のフランスにおいて、家族、母親、家事等を初めて主題にしたとされる。 本作でも、子供たちに食前の祈りを求める母親というあたたかな家庭の日常風景が描かれている。 |
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『シャボン玉吹き』
作者:ジャン・シメオン・シャルダン 制作年:1730~1735年頃 所蔵:メトロポリタン美術館
自然派の画家であったシャルダンは、日常に潜むささいな出来事や風景を好んで主題とした。なかでも子供の遊びごとには一際関心があったようで、カードゲームやシャボン玉で遊ぶ子供の姿を多く描いている。 後ろから覗き込む少年は、静かに膨らんでいくシャボン玉をじっと観察しているようだ。 子供の純粋な好奇心を自然に描くのも、シャルダンならではの持ち味である。 |
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『赤エイ』
作者:ジャン・シメオン・シャルダン 制作年:1728年 所蔵:ルーヴル美術館
シャルダンの初期の代表作。 『食卓(食器棚)』という作品と共に王立絵画・彫刻アカデミーの入会選考作品として提出され、同日中に異例の早さで正式な会員として認められた傑作である。 当時のシャルダンは28歳という若さであった。 また、シャルダンが静物画家としての画家の評価と地位を確立したともいわれる作品であり、「近代画家の父」とも呼ばれるポール・セザンヌなどが本作の模写を行ったことも有名である。 |
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