クールベ(アートコードサマナー)

ページ名:クールベ(アートコードサマナー)

 

 

 

絵画詳細

『絶望(自画像)』

 

作者:ギュスターヴ・クールベ

制作年:1844~1845年

所蔵:個人

 

クールベは、当時フランスで主流であったロマン主義の大袈裟な表現に違和感を覚え、画家は風景や人々を見て感じたままに描くべきとする写実主義の画家だった。

『絶望(自画像)』は、現実を美化せず客観的に描いた自画像であるが、美化せずともイケメンである。

なお、クールベの母や姉も美人で知られていたという。

『オルナンの埋葬』

 

作者:ギュスターヴ・クールベ

制作年:1849~1850年

所蔵:オルセー美術館

 

クールベの叔父の葬儀を描いた作品だが、彼は本作品を歴史画であると主張し、美術界に一石を投じる。

葬儀に出席した一般の人々で作者の生まれ故郷のオルナンでの埋葬の儀式場面である。

これまでの伝統的な歴史画とは違い、一般人を描いた本作品は、美術界を大きく揺さぶることに成功した。

人々が写実主義に関心を持つきっかけとなった。

『セーヌ河畔のお嬢さんたち』

 

作者:ギュスターヴ・クールベ

制作年:1856~1857年

所蔵:パリ市立プティ・パレ美術館

 

絵のモチーフに娼婦を描くことなど絶対になかった時代に下着をあらわに視線を向ける娼婦を描いた問題作。

産業革命の煽りを受け急増していた娼婦を理想化せずに生々しい肉体を表現した。

本作にインスパイアされたマネの『草上の昼食』は西洋美術界最大のスキャンダルとなり後の印象派に大きく影響を与えた。

 

ギュスターヴ・クールベは19世紀フランス絵画の革新者ともいわれ、常識破りの前衛的な画家。

世界初の個展を行ったことでも有名。

1855年に開催されたパリ万博への出品を断られたクールベは、博覧会場のすぐ近くに小屋を建て、私費で個展を開いた。当時、画家が自身の作品のみの展示を行う習慣がなく、クールベのこの個展が世界初のものだとされている。

 

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