絵画詳細
『曳船道』 作者:カミーユ・ピサロ 制作年:1864年 所蔵:グラスゴー美術館
ピサロ自ら「弟子である」と称していたカミーユ・コローの様式を用いた作品。 マルヌ川が木々の色彩を反射し静かに流れていくなか、小道の奥側から歩みを進める農婦を静謐と惰性を持って描いた。 画面中央の光が印象的で、左から右への傾斜は視線がマルヌ川に集まるようになっている。 ピサロの1860年代の作品のうち、現存する数少ない作品。 |
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『パリのポン・ヌフ』 作者:カミーユ・ピサロ 制作年:1902年 所蔵:ひろしま美術館
パリに現存する最古の橋「ポン・ヌフ」を描いた作品。 田園派とも呼ばれたピサロの作品のなかで都会的な画題は新鮮であった。 重い雲の落ち着いた色調の中に馬車の赤色が都会の雰囲気を醸し出している。 ピサロは”ポン・ヌフ”を連作的に描12点ほどの作品が確認されている。 |
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『りんごの収穫』 作者:カミーユ・ピサロ 制作年:1888年 所蔵:ダラス美術館
ピサロが住んでいたエラニーのりんごを収穫する風景を描いた作品。 りんご畑で中央の男性がりんごを棒で落として、女性が拾う長閑な風景の一瞬を劇的に切り取っている。 この頃から点描画の技法を取り入れ、様々な色彩の点を散りばめたような、午後のまぶしい光の中で木の陰で作業をしていることがわかる。 |
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