絵画詳細
『ヴィーナスの誕生』 作者:ウィリアム・アドルフ・ブグロー 制作年:1879年 所蔵:オルセー美術館
ギリシア神話の女神アフロディーテ(ヴィーナス)の誕生を描いた本作は、ブグローの作品の中でも特に有名な作品の一つ。 高さ3メートル、横2.18メートルという巨大な作品で、ローマ賞受賞の大作である。 ルネサンスの画家サンドロ・ボッティチェッリが同じ題材で描いた際は西風の神と、大地の女神が風を吹き出してヴィーナスの移動を助けていたが、ブグローの作品ではイルカが貝殻を引っ張る様子が描かれている。 |
|
『少女』 作者:ウィリアム・アドルフ・ブグロー 制作年:1878年 所蔵:国立西洋美術館
ブグローの作品には神話や天使、少女を題材としたものが多かった。 母子や少女を描いたブグローの人物画は柔らかく繊細なタッチで描かれており、当時の米英のコレクターに大変人気だったという。 5人の子供のうち4人を亡くしたブグロー。 愛らしく儚い少女像には、実子への愛情や想いが込められていたのかもしれない。 |
|
『地獄のダンテとウェルギリウス』 作者:ウィリアム・アドルフ・ブグロー 制作年:1850年 所蔵:オルセー美術館
ダンテの『神曲』より、地獄に永久追放されたふたつの魂が憎しみ合い戦う姿を描いた作品。 1848年、1849年と続けてローマ賞を逃したブグローが、リベンジに燃えながら制作したのが本作である。 ぱっと見てもインパクトの大きいこの作品からは、人々に衝撃を与えたいというブグローの強い意志が伝わってくる。 綿密に描かれた筋肉はリアルで迫力があり、見る者を圧倒する。 |
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧