宋代の著名な詩人・蘇軾が考案したといわれる有名な料理。 角切りにした豚バラ肉を煮込んで作る。 元豊2年(1080年)12月に蘇東坡(蘇軾の号)が黄州に左遷された際、もともとあった作り方を改良し、焼いた豚肉に酒や醤油を加えてとろ火で煮込んだと伝えられている。発祥地は浙江省ではないが、伝統的に浙江料理とされている。なぜなら、大々的に広まったのが杭州だから。宗の7代皇帝・哲宗は元祐4年(1089年)1月3日、蘇東坡を杭州知事に任じ、民衆を動員して西湖を浚渫させた。この大功が成ったとき蘇東坡は、働いた民衆をねぎらうため、民から贈られた豚肉でご馳走を作り、民衆に配るよう家人に申し付けた。これを食べた民衆がみな美味いと褒めたため、人々は蘇東坡の人柄を称え、この独特な風味の肉料理を東坡肉と命名した。 遠方にまで名の轟いている東坡肉は、今では各地のレストランで賞味できる。蘇軾が詩のほかにもう一つの財産として後世に残した。 |
イラスト:忍忍様 ボイス:杉浦しおり様
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧