よしっ、もう一息ですっ! | |
【??】 だもん、だもん、だもーーーーん! |
なっ!? は、速い・・・・・・一瞬で視界から消えました。 |
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つる植物、種子の気配は!? | |
ぐんぐん遠ざかって・・・・・・あ、ああああ・・・・・・だめです、 ぼんやりしちゃいました。 |
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くっ、逃がしましたか・・・・・・ 今まで種子の反応を追えなかったのは、相手が速すぎるのが原因だったようですね |
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モンスターが消えていった方向を皆が悔しげに見つめる。 | |
どうやってあのモンスターを捕まえましょう? | |
種子の気配を追えない以上、地道に探すしかありません。 | |
この広い森で、たった一匹のモンスターを探すのはちょっと無理があるような | |
《アイリス》に諦めは不要。捜索をやめれば新しい手がかりも得られません。 | |
ベア先生の仰る通りです。主のため全力を尽くしましょう | |
戦いの疲れも見せず、アシュリーがハツラツとした声で言う。 その言葉に《アイリス》全員が頷いた。 |
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さて、そろそろ日が傾いてきたようですね。 予定通り、帰り道は食材を調達しましょう。 |
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ここからはファムにおまかせください。 おいしい木の実や野草は、この紙に書いておきました。 さんこうにしながら食材をあつめてくださいね。 |
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ファムを先頭に、食材を集めながら村への帰途へ就く。 弾むような足取りでファムが森を進む。 |
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めーおーさまっ、見てくださいっ。これ、サラダにするとすごくおいしいんですよっ | |
この草も一緒に混ぜてあげるといいよ。葉っぱがハート型で可愛いし。 少し苦いけど、薬にもなる有名な植物なんだ。 すりつぶしてスープやドリンクにしたり、 乾燥させてトッピングにしたりとかもできそう。 お腹が空くと病気にもかかりやすくなるからね。注意してあげないと。 |
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さすがは、本当に癒しちゃう癒し系アイドルさんです。 |
あっ、きのこ! | |
変な形のきのこを見つけて、ファムは目を輝かせている。 | |
このきのこ、クルちゃんの住んでた島では見たことないな~・・・・・・ う~、毒々しい色だし変な形~ |
こうみえて、じつはすっごくおいしいんです! 塩焼きにすると絶品です! |
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ファムちゃん、これも食べたことあるのっ!? | |
はい。 森にあるものはなんでも食べましたよ。 ファム、ずっと森で暮らしてきたんです。 今はいろいろ食べて詳しくなりましたけど、さいしょは 何もたべられなくて大変でした。 狩りもへたでしたから、おにくもほとんど食べられなくて。 目が回ってたおれたこともありました・・・・・・ |
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ファムちゃん、大変だったんだね | |
おなかがすくって、すごくつらくて悲しいことなんです。 だから、村のみなさんには、おなかいっぱいになってほしいんです。 |
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食材を調達しつつ、無事に村まで帰ってきた。 ファムが中心となり、さっそく夕食の調理が始まる。 |
【村の女性】 村長から、こちらでお食事がいただけると聞いたのですが・・・・・・ |
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料理の匂いに誘われて、村人がぞくぞくと集まってきた。 | |
はいっ! ちょうどお料理ができたところですよ! すきな席にすわってくださいね。 |
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厨房から料理が運ばれてくる。 | |
わあっ! 山盛りのお肉です! もう、見た目だけで美味しいの確定じゃないですかー! |
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今日のメニューはハートの薬草サラダとキノコパン・・・・・・ メインディッシュは鹿肉のパリパリ香草焼きでーす! そしてそして、料理を運ぶのは、ホントに癒せる癒し系アイドル、 クルちゃんでーーーすっ! |
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どんどん食べてください~ | |
【村の男性】 うまい! うおっ、 うおおおおおっっ!! |
【村の女性】 ああ・・・・・・こんな食事、何週間ぶりかな・・・・・・ |
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村人たちは、目の色を変えて料理を口に運ぶ。 | |
冥王さま、わたしたちもいただきましょう♪ いただきまーすっ! |
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俺も肉を一口いただく。 ハーブの香りが肉によく合い、表面はカリカリに焼き上げられている。 噛むと肉汁が溢れてきて、柔らかい肉が口の中で踊る。 |
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ああ、まるで肉汁が潮を吹いているようでございます。 | |
ぶふっ!? そういう表現やめてくださいよ! | |
おくちにあってよかったです! ファムとソフィさんとで、 いっしょうけんめい作ったんです! さあみなさん、まだまだありますから、おなかいっぱい食べてくださいね |
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