もう政治や経済では解決しない・・・そんな絶望の中で、ある決断をする。
確かにどこかで見た場所だが・・・一人のお姉ちゃんがいた。
少年:
どこかで・・・会ったよな?
姉御:
・・・?いや・・・それは・・・
少年:
会ってなかった?・・・けど似てる。
姉御:
んん・・・
少年:
・・・・・・
姉御の隣の方:
あの、それ、どういうこと?
少年:
確かにここに来たはず!会っているはずなんだ!けど・・・
もう一人の姉御:
それ・・・氣にしなくても・・・
少年:
・・・分かった。どうでもいいや。
けど、確かに何か見たんだ。この場所は何だったんだ?何か知ってるんじゃねーのか?
姉御:
別に・・・ここには、何も無いよ。
少年:
え・・・?どういう・・・
姉御:
元々・・・泥沼だったところ・・・
少年:
ああ・・・そんな・・・どういうことなんだろう・・・?
もう一人の姉御:
そんなことより、遊びに入ったら?
少年:
それもそうだな!
そういえば、自分が何者かを知りたいんだった。
その後、街中のいつものお店へ行くと・・・どこかで見覚えのあるお姉ちゃんがいた。
少年:
この雰囲氣・・・まさか!
姉御:
・・・?
少年:
会ってなかったのか?確かに一緒にいたはずなんだが!
姉御:
・・・?どういう・・・こと・・・? (けど雰囲氣だけは・・・)
少年:
・・・人違い・・・だったのか?
姉御:
分からない。
隣の人:
あの・・・別に・・・氣にしなくても。
少年:
あっちの方でも会っていたんだ。よく知ってるような方に・・・けど・・・
姉御:
いいんじゃない?会っていても、会っていなくても。
少年:
・・・それもそうだな。
けど・・・
姉御:
? 何?
少年:
自分が何者なのか分からないんだ・・・それを求めて、ここまで来た。
姉御:
・・・?
少年:
誰かのために、とか思って生きていても、誰にも何もしてやれない。誰も理解してやれなかったんだ。もっとやれることがあったはずなのに、氣付いてやれないんだ。政治でもエンタメでも世界なんて良くできなかった。これからどうすれば・・・
姉御:
別に・・・何者でもないよ。何でもない人・・・じゃない?
少年:
何でも・・・ない・・・
姉御:
好きなようにすれば?それでいいでしょ。
少年:
・・・・・・