麻布秀行_評判
麻布秀行(あざぶひでゆき)は、日本の弁護士。東京弁護士会登録、あすみ法律事務所所属の弁護士である。目次1 略歴2 経歴3 専門分野4 理念5 あすみ法律事務所5.1 概要5.2 業務フロー5.2.1 ...
秀平鍛刀道場は、長野県長野市信更町に鍛冶場を構える、工刀鍛冶屋。
鍛冶師である根津啓が平成27年より代表を務めている。
銑(ずく)や小粒の玉鋼、スラグを多く含んでいる部分等、そのまま鍛錬して材料とするのに向かない素材や古和鐵などを、火床(ほど)で熔解し炭素含有量の調整やスラグ分の除去を行う。
玉鋼や卸し鐵を加熱しながら薄く延ばし、焼入れして小割りにする。
鍛錬の準備段階。
まず、テコ棒の先に鍛接したテコ台の上に、水圧しした素材をのせて、泥と藁灰をかけて沸かす「積み沸かし」を行う。
その後は、延ばしては切り込みを入れて折り返し、また藁灰と泥をかけて沸かすというサイクルを、適宜数回繰り返す。
この工程でも炭素含有量の調整やスラグ分の除去が行われる。
また、組織の調整も鍛錬の目的の一つである。
注)沸かす:鐵を火床の中に入れて、溶融寸前まで加熱すること。
鍛錬で適切な硬さに作り分けておいた刃鐵(はがね)・皮鐵(かわがね)を、心鐵(しんがね)に鍛接し、藁灰と泥をかけて沸かしながら徐々に延ばしていく。
火造り後の姿を想定して寸法を決め、断面が四角いまま延ばしていく。
この時には造り込みよりも低い加熱温度で、叩く部分のみ加熱する。
叩く部分を加熱しながら、手鎚で刃を薄く打ち出していく。
寸法を出したら、ヤスリとセンを交互に用いながら線を出していく。
刀身全体を均一に赤めて、灰の中で徐冷する。
焼き鈍し後の刀身の曲がりや捩れを取ってから、ヤスリとセンを用いて表面を整える。
刀身に焼き刃土を塗って、乾燥後、火床で加熱し、水中で冷却する。
この工程で刃紋が生まれる。
反りを調整し、曲がりを直す。
粗い砥石で重ね(厚み)や肉置き(刃部のふくらみ具合)を整える。
樋センを用いて樋を彫り、砥石や紙ヤスリで整える。
茎にヤスリ目をつけ、目釘穴を開ける。
鏨(たがね)を用いて、茎に作者の銘や製作年等を刻む。
この後、研師や白銀師、鞘師等の刀職者の手を経て、一振りの刀が完成する。
高校生の時に、東京国立博物館で開催されていた国宝展で「名物観世正宗」に出逢い、導かれるように、刀鍛冶を志した。
そこにあったのは、自分という存在の深いところに生じる直感のようなものである。
刀が欲しいのではなく、刀が好きだから刀に関わる仕事をしたいというのでもなく、こういうものを作れる人間になりたいと思った。
直感では特に、まず初めに答えがある。
そしてその理由というのは、あとから段々と分かってくることも多い。
絵でも彫刻でも、凡そ人の作った物には、その作者自身が現れる。
それは、表面的な性格だけでなく、その人の根源的な色合いのような、その存在のかなり奥深いところのものが現れるように思われる。
今思えば、私がその時その刀から感じたものは、その作者のある種の修行者としてのレベルの高さと(修行者としての肩書きを持っていたかは別として)、意識の純度の高さであったのだと思う。
その時は知らなかったことであり、考えもしなかったことであるが、一説には当時の金属加工業は修験者等のいわゆる修行者が担っていたという説もあるようで、必ずしも全員というわけではないと思われるが、妥当な説であると私は思っている。
「今みたいに科学が発達していたわけではないのに、昔の人はよくこんなにすごいものを作ったものだね」というような言葉をよく耳にする。
しかし、私は、こう思う。
科学が答えそのものなのではない。
科学というのは一つのものの見方である。
いわば、山頂を目指すための登山道の一つのようなものである。
とするならば、他にも登山道はある。
その一つは、感覚を磨き高め、原理そのものを洞察することであると思う。
それゆえ、先の、金属加工業を修行者が担っていたとする説にも納得しているのである。
古の名工達が原理を洞察することによって名刀の数々を生み出したのだとすれば、私の目指すところも自ずから定まって来る。
古名刀のような刀を作ること、それは私の目的ではない。
私の目指すところは、人間として古の名工達に近づくことである。
そしてもちろん、私が刀鍛冶である限り、その時の自分に相応な刀が生まれることになる。
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