フォークリフトの運転方法

フォークリフトは自動車よりも転倒しやすく、操縦が難しいため、安全運転が難しいのです。 運転方法を練習し、フォークリフトの扱い方を学べば、重い荷物を簡単に持ち上げたり運んだりできるようになります。ただ、フォークリフトを運転する前に、運転者資格が必要かどうか、あなたの国の安全衛生局に必ず確認してください。

方法1

基本操作の実行

1. フォークリフトに乗り込み、シートベルトを締めます。フォークリフトに左側から乗り込みます。片方の手でキャブ前方付近のハンドホールドをつかみ、もう片方の手でシートの背もたれをつかみます。ステップに足をかけ、体を持ち上げて座席に座る。座ったらシートベルトを締め、安全を確保する。

   • 運転席に体を引き込む際、ハンドルは絶対に握らないこと。
   • 立っているフォークリフトに乗る場合は、中に入ったら必ず安全ハーネスを装着してください。
2. キーを回してフォークリフトを始動させます。ハンドルの左側にあるシフトレバーを探します。レバーが中央の位置にあることを確認し、ニュートラルにします。マシンの左側にある非常ブレーキレバーを探し、それが引き下げられ、作動していることを確認する。ステアリング・コラムの右側にあるイグニッションにキーを差し込み、前方に回してフォークリフトのエンジンを始動させます。
3. コントロール・レバーでフォークを2～4インチ（5.1～10.2cm）持ち上げます。あなたのフォークリフトには、ステアリング・ホイールの右側にフォークの高さと傾きをコントロールする1本か2本の黒いレバーがあるはずです。レバーを引くと、フォークの2本のタインが地面から2～4インチ（5.1～10.2cm）上がり、運転中に地面を擦ることがなくなります。

   • 必要であれば、タインを後方に傾けてさらに上げることもできます。
   • フォークリフトによって操作が異なるので、レバーを操作する前にフォークリフトのマニュアルを見て、レバーが何をするものかを正確に把握してください。
4. 非常ブレーキを解除する前に、アクセルペダルの左側にあるブレーキペダルを踏み込みます。右足でブレーキペダルを踏んでから、パーキングブレーキのレバーを前に押してください。ブレーキペダルを踏んだままにしておくと、機械が動くことがあります。

   • 運転開始時には、左右に3.0m以内の人がいないことを確認してください。
5. 運転方向を変えるには、シフターを使います。運転するときはシフターを前に押し、後退するときは後ろに引いてください。シフトチェンジをするときは、ブレーキペダルに足をかけたままにしてください。

   • 停車するときは、シフトレバーを真ん中の位置に戻してニュートラルにします。
6. アクセルを踏んで動くアクセルはステアリングホイールの下、右側にあります。右足で軽くアクセルを踏んで動き出す。最初はマシンの操作に慣れるまで、ゆっくりとした速度を保つ。

   • 逆走する場合は、常に後方を確認し、自分がどこに向かっているのかがわかるようにしましょう。
   • フォークリフトによっては、前進と後退のペダルが付いているものもある。自分が運転しているフォークリフトがどのタイプなのか、機械の取扱説明書を確認してください。
7. 人通りの多い場所を通るときはクラクションを鳴らしましょう。クラクションのボタンは、車のクラクションと同じように、ハンドルの中央にあるはずです。交通量の多い狭い場所を運転する場合は、クラクションを鳴らして通行中であることを周囲に知らせましょう。

   • 交差点に差し掛かったらクラクションを鳴らしましょう。そうすることで、横断中の人にあなたが来たことが伝わります。
8. 運転中はステアリングを進行方向に切りましょう。ステアリングホイールの上にあるノブをつかむと、うまく操作できます。曲がりたい方向にハンドルを切ります。鋭角に曲がりたいときは、タインの後端がコーナーに届くまで待ってから曲がり始めましょう。

   ヒントフォークリフトは後輪操舵であるため、逆走するときはきつく曲がる。前輪がコーナーから3フィート（0.91m）離れたところで、直角旋回を開始する。

方法2

フォークリフトに荷物を積み込む

1. 積荷から1フィート（0.30m）離れたところでフォークリフトを止めてください。ピックアップしたい荷の前に来たら、ブレーキ・ペダルを踏み、完全に停止します。ギアをニュートラルにシフトし、パーキングブレーキをオンにしてください。

   • ギアをニュートラルにし、パーキングブレーキをオンにしない限り、絶対にフォークを調整しないでください。
2. 必要であれば、タインの幅を調整する。フォークリフトにナットが付いている場合は、反時計回りに回して各フォークの上部にあるナットを緩めてください。タインを持ち上げ、左右にスライドさせて幅を調整します。タインの幅を荷の幅の約半分に設定する。荷のバランスが保たれるように、ティーチ・タインが機械の中心から同じ距離にあることを確認する。

   • フォークリフトによっては、キャブ内にタインを自動調整するレバーがあるものもあれば、手動で幅を変える必要があるものもある。運転マニュアルを確認して、何をすべきか判断してください。
3. パレット開口部の高さに合わせてフォークを上げ下げする。高さを調整する前に、フォークリフトのタインが水平であることを確認してください。ステアリング・コラムの右側にあるレバーを使用して、荷の高さに合わせてタインを上げ下げしてください。

   • フォークの高さ調節は、駐車ブレーキが作動し、フォークリフトがニュートラルになっている間にのみ行ってください。
   • 荷が安定しており、重心が低いことを確認してください。

   荷が安定していることを確認する

   最も重い荷は荷の底にあるべきです。

   重い荷は軽い荷よりもフォークリフトの運転台に近いはずです。

   荷物がパレットの中央にくるように積み重ねます。
4. フォークがパレットに完全に差し込まれるまで前進してください。足をブレーキにかけたまま、ギアを前進位置にシフトし、駐車ブレーキを解除する。ゆっくりと前進し、タインをパレットの開口部に挿入します。タインがパレット内に入るまで前進を続けます。その後、ニュートラルに戻し、駐車ブレーキを作動させる。

   • フォークリフトによっては、ステアリング・コラムの左側にインチング・ペダルが付いているものがあります。アクセルの代わりにインチングペダルを踏み込むと、低速での動きをよりコントロールできる。
5. 荷を地面から少なくとも2～4インチ（5.1～10.2cm）浮かせてください。パーキング・ブレーキが作動し、フォークリフトがニュートラルになっている間に、荷を地面から低くなるように上げ下げしてください。そうすれば、転倒したり、コントロールを失う可能性が少なくなります。

   • 棚や台から荷を持ち上げる場合、下ろす前に荷が上がっているところから後退してください。バックするときはクラクションを鳴らしましょう。
6. 荷が安定するまでマストを後ろに傾けます。レバーを使ってマストを後ろに倒すと、転倒の可能性が低くなります。荷が不安定であったり、ずれやすい場合は、パレットにストラップで固定してください。

   • フォークを荷の下に入れる必要があるとき以外は、マストを前方に傾けないでください。

方法3

フォークリフトの荷降ろし

1. マストを垂直の位置に置いてください。荷を降ろす必要がある場所に着いたら、チルトを制御するレバーを前方に押して、マストを再び垂直にします。さもないと、荷を曲がったまま持ち上げたり下ろしたりすることになります。
2. 荷を降ろしたい場所より6インチ（15cm）高くします。高さを調節している間、パーキング・ブレーキがオンであり、フォークリフトがニュートラルであることを確認してください。フォークと荷をセットする場所との間には、少なくとも15cmの間隔を空けてください。

   • 荷を地面に下ろす場合、荷はすでに地面すれすれにあるはずですから、高さを調整する必要はありません。
3. フォークリフトをゆっくり走らせ、荷を降ろしたい場所の上に荷がくるようにします。駐車ブレーキを解除し、フォークリフトを前進にシフトします。荷が降ろす場所の真上に来るまで、ゆっくりと前進します。正しい場所に来たら、ブレーキペダルを踏んで停止し、ニュートラルにシフトしてから再び駐車ブレーキをかける。

   • 荷台に荷物を置く場合は、荷台の中央にあることを確認してから荷台に置きます。
4. パレットが下がるまでフォークを下げてください。ステアリング・コラムの右側にあるレバーを使って、積荷を下ろします。パレットが下の面に完全に接触していることを確認してください。荷が下ろされると、荷の重さがフォークから抜けるのが感じられるはずです。

   ヒント：壊したり傷つけたりしないよう、荷はゆっくり下ろすようにしてください。
5. 荷からまっすぐ後ろに下がり、タインを外す。後ろに誰も立っていないことを確認してください。フォークリフトをリバースにシフトし、パーキングブレーキを外し、アクセルでゆっくりと荷から離れる。旋回しないように注意しないと、荷を倒してしまう恐れがある。

   • 再び運転を始める前に、フォークを地面に近づけることを忘れないでください。

方法4

フォークリフトを駐車する

1. 平らな場所を見つけ、フォークリフトを止めます。出口を塞がず、平らな場所に駐車してください。ギアをニュートラルにする前に、左足でブレーキペダルを踏み、完全に停止します。レバーを引いて駐車ブレーキを作動させます。

   • パーキングブレーキが完全にかかるまで、ブレーキに足をかけたままにしてください。
2. タインの先端が床につくようにフォークを下ろす。ステアリングホイールの右側にあるレバーを使って、フォークの高さを調節する。つまずきの危険がないよう、タインが地面に着いていることを確認してください。

   • 走行中にマストを後方に倒してしまった場合は、レバーでマストの傾きを調整してください。
3. キーを回してフォークリフトの電源を切ります。フォークが完全に下がり、駐車ブレーキがかかったら、キーを手前に回してエンジンを止めます。機械が止まったら、キャブから降りることができる。

この記事は、CC BY-NC-SAで公開されている「 How to Drive a Forklift 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。