車のメンテナンス

愛車に適切なメンテナンスを施すことは、その価値を維持するだけでなく、安全性と信頼性を維持することにもつながります。定期的な車のメンテナンスにはさまざまなプロジェクトが含まれ、自宅で簡単にできるものばかりではないかもしれません。しかし、愛車のメンテナンスに何が必要かを理解することで、愛車に必要な作業をお近くのサービスセンターに相談することができるようになります。

方法1

愛車のフルードとフィルターを管理する

1. 取扱説明書に記載されている用途別の必要事項を確認する。日常的なメンテナンスの多くの側面は普遍的ですが、あなたの車の特定のメーカー、モデル、または年式に固有の場合があります。オーナーズマニュアルで定期メンテナンスの必要事項を確認し、重要なものを見逃さないようにしましょう。

   • 車によっては、特定の走行距離間隔でタイミングベルトを交換する必要があります。そうしないと、シリンダーヘッドを損傷する危険があります。
   • 取扱説明書がない場合は、メーカーのウェブサイトを参照してください。
2. オイルは定期的に点検しましょう。オイルはエンジンの生命線です。オイルレベルは少なくとも月に1回、頻繁に運転する場合はもっと頻繁に点検しましょう。オイルレベルを点検するには、クルマを平地に停め、エンジンを切ります。オイルが落ち着くまで数分待ってから、ディプスティックを抜き取り、きれいに拭いてから再び差し込み、抜き取ります。オイルレベルは、オイルゲージの "満タン "マークと "追加 "マークの間にあるはずです。低い場合は、必要に応じてオイルを追加してください。
3. エンジンルーム内のフルードリザーバを点検し、必要に応じてフルードを追加する。エンジンベイには、ブレーキフルード、エ ンジンクーラント、ウィンドウォッシャー フルード、パワーステアリングフルード 用のプラスチック製リザーバがあります。リザーバ上の下側の線が「充填」ポイ ントです。フルードがそのラインより下がってきたら、上のラインまでフルードを補充してください。

   • 車種によっては、使用するクーラントやブ レーキフルードの種類に関する特定の要 件があります。オーナーズマニュアルや特定の用途に特化した修理マニュアルを参照して、あなたの特定の車に適した種類を確認してください。
   • 各リザーバにフルードを入れるに は、キャップのネジを緩め、側面に表示さ れている「満タン」のポイントに達するまで フルードを注ぎます。その後、キャップをねじ戻します。
4. 3,000マイルごとに3,000マイルに達したら、オイルパンの下に容器を滑り込ませる。ドレンボルト（オイルパンに通っている唯一のボルト）を外し、オイルを容器に排出させる。次にオイルフィルターを見つけ、取り外す。オイルを少し指につけ、新しいフィルターのシールに沿わせ、所定の位置にねじ込む。排出が終わったら、ドレンボルトをオイルパンに戻す。

   • 新しいフィルターを取り付け、ドレンプラグを再び差し込んだら、正しい量と種類のオイルをエンジンに補充する。
   • 車両によってオイルの容量と必要条件は異なります。自分のクルマに必要なオイルの種類と量については、取扱説明書または用途別の修理マニュアルを参照してください。
5. エアフィルターは毎年交換しましょう。エアフィルターは、外から砂やゴミがエンジンに入るのを防ぎます。ほとんどのフィルターは毎年交換する必要がありますが、アフターマーケットのフィルターには交換の代わりに洗浄できるものもあります。エンジン上部につながる吸気パイプの端にあるエアボックスを見つけます。エアボックスを閉じている2～4個のクリップを外し、上部を開けてエアフィルターにアクセスします。

   • フィルターはエアボックス内に収まっています。手で取り外して、新しいものを所定の位置にセットします。カバーを外し、フィルターを点検します。汚れていたら新しいものと交換する。
   • 再びエアボックスを閉じ、クリップで蓋を固定する。
6. エンジンに適したオクタン価の燃料を使用してください。燃料のオクタン価は、圧力下での燃料の安定性を測定したものです。高圧縮または強制吸気エンジン（ターボチャージドまたはスーパーチャージドエンジン）には、他のほとんどの車両よりも高いオクタン価の燃料が必要です。低いオクタン価の燃料を使用すると、エンジンにダメージを与え、将来的に現実的な問題を引き起こす可能性があります。

   • プレミアム」燃料を必要とするほとんどの車には、ダッシュボードの計器盤やフューエルフィラーキャップの上にその旨が記載されています。
   • 自分のクルマに必要な燃料のオクタン価がわからない場合は、取扱説明書やメーカーのウェブサイトを確認してください。
7. 40,000マイルごとに交換してください。燃料フィルターは、燃料タンクからエンジン本体への汚れや堆積物の通過を阻止します。フィルタを交換するには、ガスタンクから車の前部まで続く燃料ラインに沿ってフィルタを探します。前後からノズルが出ている円筒のように見えます。その下に容器を置いて漏れた燃料を受け止め、マイナスドライバーで燃料ラインをノズルに固定しているクリップを外します。

   • 古い燃料フィルタを固定しているブラケットを緩め、スライドさせます。
   • 新しいものをブラケットにスライドさせて締め付けます。フュエル・ラインを各ノズルに取り付け、クリップを再挿入して固定します。
   • クリップを壊してしまった場合は、近くの金物店で新しいものを購入できます。
8. 年に一度、燃料系統の点検を行います。車両をジャッキアップし，ラジエータのドレンプラ グの下に容器を置く。ドレンプラグを開け、クーラントをすべて流出させる。その後，再びドレンプラグを閉じる。ラジエータの上部にあるラジエータ・キャップを開 いて水を入れ、キャップを閉めて再び水を抜く。その後，ラジエータに自分の車に合ったクーラントを補充する。

   • ほとんどの車は、水とクーラントを50/50の割合で混合する必要があります。通常，近所の自動車部品店で混合済みクーラントを購入できる。
   • あなたのクルマに必要なクーラントの量と種類については、取扱説明書または車両固有の修理マニュアルを確認してください。
9. ラジエターが汚れたら、虫取り剤で清掃する。ラジエターに虫取り剤をスプレーし、数分間放置します。ラジエター自体に触れたりこすったりしないこと。触ると刃が曲がったり、鋭利なので怪我をする恐れがあります。その代わり、虫取り剤を2分ほど置いてから、ホースで吹き付けます。

   • 購入した虫取り剤の説明書をよく読み、正しい使い方をしましょう。

方法2

ブレーキ、ベルト、ホースのお手入れ

1. 20,000マイルごとに。ブレーキの故障は非常に危険です。ブレーキが故障しているかもしれないと思ったら、すぐに点検を受けてください。自分で行うには、車のラグナットを緩め、車をジャッキアップします。ジャッキスタンドで車を支え、ラグナットを最後まで外す。ブレーキキャリパー（円形のローターにクランプされている万力のようなもの）を見つけ、それを固定している2本のボルトを外す。キャリパーをスライドさせてローターから外し、Cクランプでピストンを圧縮してキャリパーに戻します。

   • その時点で、新しいブレーキパッドを古いパッドがあった場所にスライドさせてキャリパーに取り付けることができます。
   • Cクランプを外し、キャリパーをローターに戻し、キャリパーを固定している2本のボルトを再び差し込みます。
   • 反対側も同じ作業を繰り返し、ホイールを戻してクルマを降ろす。
2. .ベルトにひび割れがないか、擦れ跡のような摩耗が進んでいないかを確認します。そして、伸びていないか確認します。破損の兆候を見つけたり、ベルトに十分な張力がない場合は交換してください。オートテンショナープーリーの開口部にブレーカーバーを差し込み、反時計回りに回す（オートテンショナープーリーが装備されている場合）。すべてのプーリーからベルトをスライドさせて外し、新しいプーリーを所定の位置に取り付けます。

   • 新しいベルトをプーリーに通す際は、エンジンルーム内のステッカー（または用途別の修理マニュアル）に記載されている図に従ってください。
   • オートテンショナーのブレーカーバーを使用するか、オルタネーターに圧力をかけてベルトに張力を加え、テンショナープーリーを離すか、オルタネーターのボルトを所定の位置に締めてベルトの締め付けを保ちます。
3. 亀裂や損傷のあるホースを交換する。ボンネットを開けた状態で、エンジンルーム内のゴムホースに損傷の兆候がないか確認します。損傷したホースを見つけた場合は、その下にドレンパンを置き、プライヤーまたはドライバーでホースのクランプを緩めます。ホースを取り外し、最寄りの自動車部品店で適切な長さと内径の交換用ホースを入手してください。

   • 古いホースの代わりに新しいホースを取り付け、ホースクランプを締め直します。
   • クーラントリザーバに水とクーラントを50/50の割合で混ぜたものを、満タンになるまで補充します。

方法 3

電気系統のメンテナンス

1. 年に一度、バッテリーの接点を清掃します。バッテリーの接続部が腐食したり、汚れが付着したりすると、車のシステムに電流が流れにくくなることがあります。適切なサイズのレンチまたはソケットとラチェットを使って、バッテリーのマイナス（-）ケーブルを固定しているボルトを緩め、ケーブルをスライドさせて外します。次にプラス（+）ケーブルも同じようにします。大さじ1杯（13.8g）の重曹を1カップ（240ml）の水に加え、スチール製の歯ブラシをその混合液に浸します。

   • ブラシと混合液を使って、バッテリーのポ ストとケーブルの金属接続部の腐食や汚れを すべて取り除きます。
   • 湿らせた雑巾でバッテリーのポストをきれいに拭い てから、プラス側ケーブルをバッテリーに再び接 続します。
   • マイナスケーブルは最後に再接続します。
2. ライトをテストし、ライトが切れていることを確認します。友人に車の前に立ってもらい、ヘッドライトのロービーム、ハイビームの順に点灯させます。次に、左右の方向指示器をテストします。次に、友人に車の後ろに移動してもらい、ブレーキ・ライトと各ターン・シグナルをもう一度テストします。

   • ヘッドライトの球切れには、エンジンルーム内のヘッドライトハウジングの後ろからアクセスできます。テールライトは通常、トランクの内側からアクセスできます。
   • ヘッドライトまたはテールライトに入っている配線のピグテールを抜いてから、バルブハウジングを反時計回りにひねり、後方に引っ張って取り外します。電球を交換し、再び差し込みます。
   • 切れた電球の交換方法がわからない場合は、車両の取扱説明書または用途別の修理マニュアルを参照してください。
3. バッテリーを点検しましょう。車のバッテリーは、エンジンを始動し、電気系統を動かすために不可欠です。バッテリーは少なくとも6カ月に1回、あるいは何か問題があればそれ以上の頻度で点検してください。バッテリー端子に腐食の兆候がないか確認し、必要に応じてワイヤーブラシで清掃します。バッテリーテスターで電圧をチェックすることもできます。
4. バッテリーが上がったら、吹き消す。車内の照明が消えたら、ヒューズが切れている可能性が高いです。車内にある2つのヒューズボックスを探します。1つは通常、運転席に座ったときに左ひざの近くにあり、もう1つは多くの場合、エンジンルーム内にあります。ヒューズボックスの蓋にある図を使って、切れたライトに合ったヒューズを探し、そのヒューズを取り外して同じ電気アンペア数のヒューズと交換します。

   • ヒューズが耐えられるアンペア数は、ヒューズ自体に記載されています。新しいヒューズには、交換するヒューズと同じ番号が書かれていることを確認してください。
   • ヒューズボックスの場所がわからない、または図がない場合は、取扱説明書または用途別の修理マニュアルを参照して、切れたヒューズを探してください。
5. 30,000マイルごと。ボンネットを開け、エンジン上部に通っているスパークプラグワイヤーを探します。最も近いワイヤーを根元からつかみ、引き上げてスパークプラグから抜きます。スパークプラグソケットとラチェットを使ってスパークプラグを外し、エンジンから引き抜きます。

   • スパークプラグギャッピングツールを使用します。正しいギャップの測定方法は、車両の取扱説明書またはアプリケーション固有の修理マニュアルに記載されています。
   • 新しいプラグをスパークプラグソケットに差し込み、エンジンに挿入します。まず手で差し込み、次にラチェットで締めます。
   • スパークプラグワイヤーを再接続し、各シリンダーについてこの手順を繰り返します。
6. エラーコードの確認と消去チェック・エンジン・ライトが点灯したら、車両の電源を切り、OBD-IIスキャナーをステアリング・ホイールの下にある丸みを帯びた台形のポートに差し込みます。イグニッションのキーを「アクセサリ」に回し、コードスキャナの電源を入れて、何がチェックエンジンランプを点灯させたかを確認します。

   • コードスキャナーで英語の説明が得られない場合は、コードを書き留めてください。そのコードは、メーカーのウェブサイトまたはアプリケーション固有の修理マニュアルで調べることができます。
   • 見つけたエラーコードは、修理が必要な車両に異常があるかどうかを判断するのに役立ちます。
   • 修理をしたら、コードスキャナーを使ってエラーコードを消去し、チェック・エンジン・ライトを消します。
   • OBD-IIスキャナーは、お近くの自動車部品店で購入できますが、無料でスキャンしてくれることもよくあります。

方法4

外装のメンテナンス

1. 必要に応じて空気を入れます。タイヤの側面を見て、"max pressure"（最高空気圧）の後に数字と "PSI "の文字が続く場所を探します。次に、タイヤのキャップを外し、タイヤゲージをノズルに押し当てて、タイヤ内部の実際の空気圧を確認します。最大定格より数PSI（1平方インチあたり何ポンド）低い場合は、エアコンプレッサーを使って最大定格の数PSI以内になるまでタイヤに空気を入れる。

   • ガソリンスタンドにある多くのタイヤ空気入れには、タイヤゲージが内蔵されています。
   • タイヤの空気圧が低いと燃費が悪くなり、タイヤが早く摩耗する原因になります。
2. 1円玉を使ってタイヤの磨耗をチェックしましょう。1円玉を使えば、タイヤの溝がどの程度残っているかをすぐに調べることができます。1円玉を逆さまにして、リンカーンの頭がはっきり見えるように持ちます。タイヤの溝と溝の間に1円玉を差し込み、リンカーンの頭がどのくらい残っているか見てください。

   • リンカーンの髪の毛が見えたら、すぐに新しいタイヤが必要です。
   • リンカーンの頭全体が見えたら、すぐに新しいタイヤが必要です。
3. 5,000マイルごとに。定期的にタイヤを交換し、トレッドが均一に磨耗していることを確認する。車をジャッキアップし、ジャッキスタンドで重量を支え、車の後部からホイールとタイヤを取り出し、前部に取り付けます。前輪だったものを後輪に取り付ける。次に反対側も同じようにする。

   • フロントタイヤとリアタイヤでは摩耗の度合いが違う。
   • タイヤによっては、左右のタイヤを交換することもできる。
   • タイヤの側面に方向指示の矢印がある場合は、その矢印を車の前方に向けておく。タイヤを反対側に交換しないでください。
4. タイヤがゴワゴワしてきたらフロントガラスのワイパーは、クルマの重要な安全装備のひとつです。フロントガラスに筋が入り始めたら、交換が必要ということです。ほとんどの車では、ワイパーをつかんでフロントガラスから引き抜くことができます。少なくとも半年に一度はワイパーブレードをチェックし、ひびが入っていたり、破れていたり、フロントガラスをきちんと掃除できていない場合は交換しましょう。

   • 新しいワイパーをフックにスライドさせ、ワイパーアームと平行になるように回転させます。
   • ワイパーブレードの取り外し方がわからない場合は、取扱説明書や用途別の修理マニュアルを参照してください。
5. 年に2回、塗装を保護する車の塗装は、見た目を美しく保つだけではありません。高価な修理につながるサビを防ぐ役割もあります。洗車後、半年に一度はワックスを塗り、塗装を保護し、錆の発生を防ぎます。

   • まず、自動車用石鹸で洗車し、十分にすすいでください。乾燥させるか、タオルで水分を拭き取る。
   • 付属のアプリケーターを使い、ワックスを車の塗装に塗布する。
   • 清潔なセームクロスでワックスを拭き取る。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開されている「 How to Maintenance a Car 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。