燃料フィルターの交換方法

フュエル・フィルタの交換は定期保守整備の一環 です。フュエルフィルタを交換してフュエルシステムを 適切に維持することで、フュエルポンプの寿命が延 びます。 燃料中の汚れはフィルタに捕捉され、時間の経過とともに目詰まりを起こし、フィルタの動作効率が低下します。フィルタの目詰まりは、フュエルシステム内の燃 圧と燃料量を低下させます。車両のパワーが低下している場合は、フュエル・フィルタが目詰まりしている可能性があります。フィルタは，メーカが推奨する間隔で 交換すること。

注記: このガイドは、ガソリンエンジン車のみに適用されます。ディーゼル車やディーゼル・トラックのフュエル・フィルタは、通常、はるかに大きく、燃料システム全体もはるかに複雑です。ディーゼルエンジンの燃料シス テムもより高圧になっており、最近のコモンレール システムは1000バール以上の圧力を発生します。このような高圧を誤って逃がすと、人身事故につながる恐れがあります。

パート1

燃料システムの圧力を解放する

1. 車両のヒューズボックスを探します。 燃料系統の圧力を解放するには、燃料ポンプが機能していない状態で短時間車両を走行させる必要があります。 エンジンと共に燃料ポンプがオンになるのを防ぐため、燃料ポンプのヒューズがあるヒューズボックスを探す必要があります。 ほとんどの車両には、車内およびボンネットの下にヒューズボックスがあります。 車の取扱説明書を参照して、適切なヒューズボックスを探してください。

   • 取扱説明書がない場合は、自動車メーカーのウェブサイトを参照してください。
   • 燃料ポンプのヒューズは、多くの場合、車内のヒューズボックスにあります。
2. 燃料ポンプのヒューズを取り外してください。 正しいヒューズボックスを見つけたら、ヒューズボックスカバーまたは取扱説明書に記載されている図を使用して、燃料ポンプを駆動するヒューズを特定します。 ニードルノーズプライヤまたはプラスチック製ピンセットを使用してヒューズを取り外します。

   • ヒューズを取り外すと、エンジンを始動してもフュエルポンプは機能しなくなります。
   • 車両の後部から前部まで通っている燃料ラインには、まだ燃料と圧力が残っています。
   • ヒューズ図がない場合は、自動車メーカーのウェブサイトで確認してください。
3. ギアが入っていないことを確認してください。 エンジンにはガスタンクから新しい燃料が供給されませんが、始動や短時間の走行には十分な燃料がラインに残っています。 オートマチック車はパークに、標準変速機搭載車はパーキングブレーキをかけた状態でニュートラルになっていることを確認してください。

   • ギアを入れたままにしておいても、車は短時間しか動きませんが、まだ動きます。
   • 標準車の場合は、パーキングブレーキが作動していることを確認してください。 パーキングブレーキはオプションですが、オートマチック車の場合はお勧めします。
4. エンジンを始動します。 キーをイグニッションに差し込み、いつもと同じように回してエンジンを始動させます。 燃料ポンプを過ぎて燃料系統に残っている燃料を消費すると、エンジンは簡単に始動するはずです。

   • エンジンは回転するが、その後噴き出す場合は、エンジンに燃料を送り込むためのライン内の圧力が十分でなかった可能性があります。
   • エンジンが停止すれば、燃料圧力は十分 に開放されます。
5. エンジンを停止する前に、1分間エンジンを回転さ せてください。 車両のフュエル・システムと平均燃料消費量によっ て、フュエル・ポンプが機能していなくても運転で きる時間は大きく異なります。 ただし、エンジンが停止するまで運転する必要はありません。 その代わり、キーをオフに戻す前に1～2分間作動させてください。

   • 燃料ポンプが機能していなければ、燃料ライン内の圧力はかなり早く解放されます。
   • エンジンが停止するまで走らせると、再始動が困難になる場合があります。
6. フュエル・ポンプ・ヒューズを再挿入します。 燃料系統の圧力が解放され、エンジンが停止してい る状態で、燃料ポンプに電力を供給するヒューズを再挿 入することができます。 カバーをヒューズ・ボックスに戻し、ヒューズ・ボックスにアクセスするために取り外す必要があったトリムの一部を戻します。

   • 取り外したヒューズを交換する前に、車両の電源が切れていることを確認してください。
   • フュエル・ポンプ・ヒューズを挿入した後は、エンジンを再始動しないでください。

パート2

古い燃料フィルタの取り外し

1. バッテリを外します。 プロジェクトが完了するまでエンジンを再始動する理由がなくなったので、バッテリーのマイナス端子を外します。 マイナス端子からケーブルを外すと、作業中にエンジンが始動しなくなります。 ケーブルをマイナス端子に固定しているナットを緩めるには、ハンドレンチまたはソケットレンチを使用する必要がありますが、ナットを完全に取り外す必要はありません。

   • バッテリーを外すと、このプロジェクトの残りの作業中、エンジンが始動できなくなります。
   • マイナスケーブルが誤ってバッテリーの端子に接触しないように、マイナスケーブルをバッテリーの側面に収納します。
2. 燃料フィルターの位置を確認します。 燃料フィルターが取り付けられている一般的な場所は2カ所あるので、車両のサービスマニュアルを参照して、どの場所を探せばよいかを判断してください。 最近の車両で最も一般的な場所は、車両底部の燃料ラインに沿って、燃料ポンプを過ぎたところです。 一部の車両では、フュエルフィルタはエンジンベイのフュエルレールにつながるライン上にあります。

   • 車両によっては、フュエルフィルタが別の場所にある場合もあるため、サービスマニュアルを参照して確認してください。
   • 車両によっては、車室内からフュエル・フィルタにアクセスする必要がある場合もあります。
3. 必要であれば，車をジャッキアップする。 フュエル・フィルタが車の下側にある場合は、そこにアクセスする必要があります。 指定されたジャッキポイントの1つでジャッキを車の下にスライドさせ、ポンプで押すかハンドルをひねって車を上げます（ジャッキのスタイルによる）。

   • 車がジャッキアップされたら、車の下で作業する前に車の下に潜ります。
   • 作業中、下にいる車両の重量をジャッキで支えることは絶対にしないでください。
4. フュエル・フィルタの下にボウルまたはバケツを置 いてください。 フュエル・ラインの圧力は解放されましたが、フュエ ル・フィルタから切り離すとライン内に燃料が少し残ってい る可能性があります。 フュエル・フィルタの下にボウルまたはバケツを置い て、垂れたり注ぎ出したりする燃料を受けます。

   • 燃料をオイルやクーラントと混ぜて再利用しないでください。 ガソリンは，リサイクル場所に持ち込むま で，専用の容器に入れておくこと。
   • プラスチック製の容器にガソリンを入れる と、ガソリンの種類によってはプラスチックを侵 し、漏れの原因となることがあるため、 注意してください。
5. 燃料フィルタを固定しているクリップを取 り外します。 ほとんどのフュエル・フィルタは，2個のプラ スチック・クリップで固定されている。 円筒形のフュエル・フィルタの両側にあるク リップの位置を確認し，マイナス・ドライバーを 使ってクリップを穴から取り外す。 これらのクリップは取り外すときに壊れる可能 性があるため、フュエル・フィルタと一緒に交換用 クリップを購入することをお勧めします。

   • 燃料フィルタを固定しているクリップは薄いプラスチック製で、簡単に壊れる傾向があります。 壊れずに取り外すことができれば、再利用で きます。
   • 交換用のフュエル・フィルタ・クリップは，最寄りの自 動車部品店で購入できる。
6. フィルタからフュエル・ラインを取り外します。 クリップを取り外した状態で，フュエル・ラインをフィルタから 離す方向にスライドさせ，両端のノズルから弾き飛ばす。 こぼれたガソリンを受け止めるために、燃料パイプを取り外す際にボウルまたはバケツの方向に傾けてください。

   • この作業では、燃料の飛散から身を守るため、保護メガネと手袋を着用する必要があります。
   • ガソリンを地面にこぼさないように注意してください。
7. フュエル・フィルタをスライドさせてブラケット から外します。 フュエル・フィルタは、アウタ・ハウジングを取り 巻くメタル・ブラケットで固定されていると思われます。 フュエルラインを外した状態で、フュエルフィルターを車の前方に押してブラケットからスライドさせることができます。 燃料フィルターにはわずかなベル形状があり、一方向にのみスライドさせることができます。

   • フィルターがブラケットに別の形で収まっている場合、取り外すには車の後方にスライドさせる必要があるかもしれません。
   • ボンネット内の燃料フィルターの中には、ボルトでブラケットに固定されているものもあり、その場合はフィルターをスライドさせて取り外す必要があります。

パート3

新しい燃料フィルターの取り付け

1. 新しいフィルタと古いフィルタを比較してください。フィルタを通過できる燃料が少なくなったら、交換時期です。 新しいフュエル・フィルタを取り付ける前に、取り外したフィルタと比較してください。 外径が同じであること、ノズルのサイ ズが同じであること、ブラケットに適合することを 確認してください。

   • フュエル・フィルタが一致しない場合、新しいフュ エル・フィルタを正しい交換用フィルタに交換する 必要があります。
   • 適切な量の燃料を通過させることができな い場合があります。
2. 新しいフュエル・フィルタをブラケットにスライド させます。 新しいフュエル・フィルタは簡単にブラケットにス ライドできるはずです。 無理に押し込む必要がある場合は、径が合っ ていない可能性があります。 フュエル・フィルタは、一方向にしかスライドできな いはずですから、正しくはめ込まれると止まるはずです。

   • 燃料フィルターのハウジングを傷つけないように注意してください。
   • フィルターをはめ込むために強く押してしまう場合は、そのフィルターが適切でない可能性があります。
3. フュエル・フィルタをフュエル・ラインに固定します。 フュエル・ラインをフィルタの前面と背面に、以前のものと同じようにスライドさせます。 フュエル・ラインをフィルタの所定の位置に取り付けた状態で、プラスチック・クリップをフュエル・ライン・ノズルの穴に通してスライドさせ、フュエル・フィルタの所定の位置にラインを固定します。

   • プラスチック・クリップをスライドさせるときに 破損した場合は、破損したクリップを交換するまで 車両を運転しないでください。
   • フュエル・ラインがフュエル・フィルタのノズ ルにしっかりと固定されていることを確認してから、 クリップを所定の位置にスライドさせてください。
4. 車両をジャッキ・スタンドから降ろします。 車をジャッキアップしてジャッキスタンドの重さを軽減し、車の下からジャッキスタンドをスライドさせます。 ジャッキスタンドがなくなったら、ジャッキの圧力を抜くか、ジャッキのスタイルに応じてジャッキハンドルを反時計回りに回して、車両を地面に下ろします。

   • ジャッキスタンドが完全に邪魔になっていないことを確認してください。そうでないと、ジャッキスタンドの上に降ろしたときに車両を損傷する恐れがあります。
   • 車両を安全に地面に降ろしたら、バッテリーを再接続して作業を完了します。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開された「 How to Change a Fuel Filter 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。