VORを使った航法

VORとは、VHF Omni-directional Rangeの略で、航空機用の無線航法システムの一種。VORはVHF帯の無線複合信号を放送し、これには局の識別子（および音声識別子の場合もある）と、空中受信装置が局から航空機までの磁気方位（設置時の地球の磁北に対するVOR局からの方位）を導き出すためのデータが含まれる。この位置の線はVOR用語で「ラジアル」と呼ばれる。その後、この情報を使って正確な位置を割り出し、目的地までナビゲートする。この記事は、あなたがすでに航空機の操縦に関する基本的な実務知識を持っていることを前提としています。

方法1

コースをインターセプトする

1. 希望する半径の方向に飛行する。 航空路の方向は、VFRまたはIFRのチャートのいずれかで見つけることができます。OBSにラジアルの方角をセットし、その方角を飛ぶように機体を旋回させる。方位が決まったら、CDIの位置を確認する。CDIが右なら、ラジアルは右です。同様に、CDIが左であれば、ラジアルは左である。
2. コースをインターセプトする。コースをインターセプトするために、CDIの方向に30度旋回する。30°が最も一般的で使いやすいが、どのようなインターセプト角度でも構わない。例えば、目的のコースから十分に離れている場合、目的地に到着する前にコースをインターセプトするのに30°以上かかることがあります。
3. ラジアルを追跡する。CDIがセンターに近づいたら、ラジアルに合うようにヘディングを回します。針は中心を保ち、ラジアル上にとどまるようにします。針が左に流れ始めたら、左に旋回しコースに戻る。

   • インバウンド（ステーションの方向）とアウトバウンド（ステーションから離れる）ラジアルのトラッキングは全く同じです。(ラジアルの方向と反対に向かっている飛行機は、CDIがラジアルが左にあるときは右を指示し、ラジアルが右にあるときは左を指示する "リバースセンシング "を経験することになる）。
4. 風を調整する。風によってラジアルから飛ばされた場合、偏角の大きさに注意し、偏角の2度ラジアル方向に機体を回転させ、ラジアルをインターセプトさせる。針が中心に来たら、元の方位に半分だけ戻し、風補正角（WCA）を与える。

方法2

交差点の特定

つのVORラジアルの交点を特定する必要がある場合があります。これは、航空路が他の航空路をインターセプトするために方位が変わる地点、IFRフライトの最低高度の変更地点、ホールドポイント、ATCへの報告地点などです。交差点は、2つのVORラジアルを使うか、1つのVORラジアルと距離測定器（DME）を使うこともある。

1. 先ほどと同じように、両方のVORをチューニングし、識別する。2つのVOR受信機がベストですが、周波数を切り替えて両方のVORのラジアルを比較すれば、1つのVORでも交差点を特定できます。
2. OBSをセットする。OBSを使って各VORからの正しいラジアルを設定します。VFRやIFRのチャートでは、Victor airwaysであればラジアルが表示されますが、交差する2つのラジアルであれば、どのようなラジアルを使用してもかまいません。VFRチャートでは、交差点を示す矢印はVORを指し、IFRチャートの矢印はVORから交差点に向かっている。
3. 両方のCDI針がセンターに来るのを待ちます。片方のVORでコースをトラッキングしながら、もう片方のVORを見て、CDIがセンターになるタイミングを確認します。両方の針がセンターに来たら交差点です。

   • DMEを装備し、VOR/DMEまたはVORTACを使用している場合は、DMEを使用することで2つ目のVORを使用する必要がなくなります。VORラジアルを追跡している間、DMEを使ってステーションからの距離を確認します。DMEの距離は、交差点を特定するために使用できる場合、IFRチャート上に表示されます。例えば、WARIC交差点はVORからの238ラジアルと21nmのDMEフィックスで定義される。

この記事は、CC BY-NC-SAで公開されている " How to Navigate Using a VOR " を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。