トラクションコントロールをオフにする方法：説明書

トラクション・コントロール（TC）は、特に氷や雨など、車輪がスピンして制御不能になる可能性のある状況を走行する際に、車の重要な安全機能です。 しかし、車が泥や雪に閉じ込められた場合など、もう少し車輪を回転させる必要がある状況ならどうでしょう？このような特殊なケースでは、TCをオフにすることが車を安定した地面に戻すために不可欠です。クルマによって操作方法は微妙に異なりますが、ここでは基本的な操作方法をご紹介しますので、ご自分のクルマに応用してみてください。

知っておくべきこと

• 車内のトラクションコントロールボタンを押して、トラクションコントロールのスイッチを切る。VSC（Vehicle Stability Control：車両安定性制御）システムが別途装備されている場合は、そちらも解除してください。
• TCボタンがない場合は、バッテリーをオンにし、ハザードランプを点灯させ、アクセルペダルを5回踏みます。その後、車のエンジンを全開にします。
• TCボタンを押すと、トラクションコントロールがオンに戻ります。ボタンを使わずにトラクション・コントロールを無効にした場合は、クルマの電源を切り、もう一度入れてリセットしてください。

トラクション・コントロールを無効にする方法

1. 車のTCボタンまたはスイッチを押します。トラクション・コントロールの標準的なシンボルです。車種によっては、ボタンまたはスイッチを押してトラクション・コントロールを無効にしてください。 システムをオフにしたことを確認するために、車のディスプレイをチェックしてください。車種によっては、ダッシュボードに "Traction Control Turned Off "と表示されたり、ダッシュボードにTCのマークが点灯したりする場合があります。

   • このボタンがセンターコンソールにある車種もあれば、ステアリングホイールの横にある車種もあります。車の取扱説明書でボタンやスイッチの場所、操作方法を確認してください。
   • 取扱説明書の場所がわからない場合は？車のメーカー名を入力して、車の取扱説明書を探してください。
   • 車種によっては、TCをOFFにしても警告灯が点灯したままになる場合があります。
2. それでもTCがオフにならない場合は、車両安定制御装置（VSC）を無効にしてください。車を完全にコントロールするためには、VSCをオフにする必要があるかもしれません。車種によっては、TCボタンを2～3秒余分に押すことで、VSCをオフにできるものもあります。 どのようなスタビリティ・コントロールが搭載されているのか、またどのように無効にできるのかについては、車の取扱説明書を再度確認してください。

   • 車両によっては、VSCをESC（エレクトロニック・スタビリティ・コントロール）、ESP（エレクトロニック・スタビリティ・プログラム）、または同様のものと表示している場合があります。
   • 一般的な経験則として、TCは車がスピードを上げている間のホイールのスピン量を制御するためのものです。VSCは、万が一コースアウトした場合に備えて、クルマの物理的な方向を制御するのに役立ちます。
   • プロからのアドバイス：スタビリティ・コントロールとトラクション・コントロールが同じシステムに組み込まれている車種もあります。この場合、Vehicle Stability Assist（VSA）と表示されることがあります。
3. ボタンまたはスイッチをもう一度押して、TCをオンにします。車のダッシュボードを確認し、TCの通知が消えたことを確認してください。

ボタンなしでトラクションコントロールを無効にする方法

1. ハザードランプを点灯させます。脇道に駐車しているときでも、高速道路の脇に車を止めているときでも、ハザードのスイッチを入れて、他のドライバーにあなたの周りを通るように知らせましょう。
2. 車のバッテリーをオンにし、アクセルペダルを5回踏み込む。キーをイグニッションに刺して少し回し、（車全体ではなく）バッテリーだけがオンになるようにする。車を駐車したまま、アクセルを5回連続で踏み、TCのスイッチを切る。

   • この操作を行う前に、車のギアが「パーク」であることを再確認してください。
3. エンジンをかけ、ハザードランプを消灯します。イグニッションを全開にするとエンジンが始動し、運転できる状態になります。すべてが正しく機能していれば、ダッシュボードにTCマークが点灯しているはずです。

   • 車によっては、このマークが2つの横滑りマークの上に車が乗っているように見えます。
4. 車のエンジンを切り、再始動してTCをリセットしてください。ダッシュボード上のTCマークが点灯しなくなれば、TCが再び作動するようになります。

トラクション・コントロールとは何ですか？

1. トラクション・コントロールは、車輪の空転や横滑りを防止します。雨の日や凍結した路面など、滑りやすいコンディションで走行すると、タイヤのグリップやトラクションが低下します。 車輪のひとつがスピンしすぎると、TCシステムが自動的に作動し、その車輪を減速させます（車のアンチロックブレーキシステムを使用するか、エンジンやトランスミッションを調整します）。

   • TCシステムには、クルマがゆっくり走行しているときにだけ作動するものもあれば、常に作動しているものもあります。車の取扱説明書を見て、自分の車がどのタイプのシステムを搭載しているかを確認してください。

なぜトラクション・コントロールをオフにしたいのですか？

1. トラクションコントロールをオフにすると、クルマがぬかるんでいるときに役立ちます。滑りやすい路面や協力的でない路面から脱出するには、トラクションを得るために車のホイールを素早く回転させる必要がありますが、残念ながらTCではこれができません。TCをオフにすることで、このような地形から脱出するための余裕が生まれ、早急に道路に戻ることができます。

この記事は、CC BY-NC-SAで公開された「 How to Turn Traction Control Off: Instructions for Any Vehicle 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。