坂道でクルマの後退を防ぐ方法

坂道では、走行中に重力が逆に働く。マニュアルトランスミッションとオートマチックトランスミッションでは、操作方法が大きく異なるため、ローリングを防ぐ方法も異なります。練習すれば、坂道で車が横転するのを防ぐことができるようになります。

方法1

マニュアル・トランスミッションでローリングを防ぐ

1. 完全に停止する。坂道では、ブレーキペダルかハンドブレーキのどちらかを使って完全に停止する必要があります。これは、坂道を上っているときでも、坂道を下っているときでも同じです。

   • ハンドブレーキを好んで使うドライバーもいます。ハンドブレーキを使うと、再び走り出すときに右足でアクセルを踏めるからです。
2. ヒル・スタート・アシストがあれば使う。多くのマニュアル車にはヒルスタートアシストが装備されており、坂道で停車しているときにクルマが後退するのを防いでくれる。また、完全に停止した状態から発進する際にも役立ちます。ヒルスタートアシストが装備されていれば、自動的に作動するのでボタンを押す必要はない。

   • クルマに搭載されたヒルスタート・センサーが、クルマが傾斜地にあることを自動的に検知します。ヒルスタートアシストは一定時間ブレーキペダルの踏力を維持し、ブレーキからアクセルペダルに足を移している間、あなたをサポートします。
   • ヒル・スタート・アシストはトラクションを増加させるものではないので、悪天候や路面が滑りやすい場合、後方に転がり始めることがあります。
3. .再び動き出すときは、ギアを1速にシフトし、アクセルペダルを踏み込んでください。ハンドブレーキはまだ解除しないでください。

   • エンジンが約 3000 RPM になるまでアクセルを踏み続けてください。
4. クラッチを噛むところまで持ち上げます。この時点で、クラッチが車の重さを受け止めているため、車の前部がわずかに持ち上がるのを感じるでしょう。
5. ハンドブレーキをゆっくり離すクラッチを少し持ち上げながら、ハンドブレーキを徐々に解除していきます。

   • ハンドブレーキが外れて解放されると、車が前に進み始めるはずです。
6. エンジンの音を聞きながら、ゆっくりとクラッチを切ります。エンジン音が消え始めたら、スロットルをどんどん踏み続けます。これで、坂道を後ろ向きに転がることなく、再び走り出すことができます。

   • クラッチは完全につながるまで必ず切ってください。
7. ハンドブレーキがない場合は、ブレーキペダルを握ります。ハンドブレーキが効かない場合は、右足のかかとでブレーキペダルを踏みながら、つま先でアクセルを踏みます。クラッチを切るときにハンドブレーキの代わりにブレーキペダルを離します。

   • ハンドブレーキが効かない場合は、整備工場に車を持ち込んで修理してもらいましょう。トランスミッションに頼って車を保持すると、摩耗や損傷を引き起こし、エンジンに悪影響を及ぼす可能性があります。

方法2

オートマチック・トランスミッションで横転を防ぐ

1. ブレーキを踏んでおく信号待ちをしているときは、クルマが横転しないようにブレーキを踏み続けましょう。ブレーキペダルを踏み続けることで、完全に停止した状態になり、後方への横転を防ぐことができます。

   • しばらく停車する場合は、ニュートラルにシフトすることができます。ブレーキペダルはずっと踏み続けてください。
2. ドライブにシフトニュートラルにシフトした場合は、ドライブにシフトして車を前進させます。ブレーキをスムーズに離しながら、アクセルペダルを踏み込みます。

   • ブレーキからアクセルに足を移している間は、車が後退しないように素早く足を動かす必要があります。車が数センチ後ろに下がるのは普通のことですが、移行している間、後ろの車や人に注意する必要があります。
3. 前進してください。オートマチック・トランジションでの後退防止は、マニュアルトランスミッションよりも簡単です。完全に停止した状態から再び発進する準備ができたので、ブレーキからアクセルにスムーズに移行する必要があります。アクセルは半分程度踏み込むが、前に他の車がいる場合は踏み込み量を少なくする必要がある。

   • 坂の急さによっては、平坦な道よりもアクセルを強く踏み込む必要があるかもしれません。

方法3

坂道での駐車中の転倒を防ぐ

1. 普段と同じようにアクセルを踏んでください。坂道での駐車は、平地での駐車よりもクルマが横転しやすくなります。

   • 坂道での縦列駐車は、平地での縦列駐車よりも難しいので、縦列駐車に慣れ、自分の技術に自信を持つ必要があります。
2. 車輪を回す。上り坂の斜面に駐車したら、車輪を歩道や路肩から離します。こうすることでタイヤが回転し、ギアが外れたり非常ブレーキが効かなくなったりしても、車は坂道を転がり落ちることなく縁石にぶつかるだけです。

   • 下り坂に面している場合は、車輪が縁石や歩道に向くようにハンドルを右に切ってください。
3. マニュアル・トランスミッションの場合は、ギアをシフトする。マニュアルトランスミッションの場合は、駐車スペースに入ったらギアを1速かリバースにシフトする必要があります。

   • ギアをニュートラルに入れたままにしておくと、後方や前方に転がる可能性が高くなります。
4. オートマチック・トランスミッションの場合は、車をパークに入れます。オートマチックトランスミッションの場合は、駐車スペースに入ってから車を駐車場に入れる必要があります。

   • 非常ブレーキを完全に作動させ、ギアをパークにシフトするまで、ブレーキに足をかけたままにしてください。
   • ギアをドライブに入れたままにしておくと、トランスミッションを損傷する恐れがあります。
5. 非常ブレーキをかけます。マニュアルトランスミッションでもオートマチックトランスミッションでもできます。緊急ブレーキは、坂道に駐車しているときに車が前方にも後方にも転がらないことを保証する最良の手段です。
6. ホイールチョックを使う。急な坂道に駐車するときは、ホイールチョックを使って車を安定させ、後方への転がりを防ぐことができます。ホイールチョックとは、通常は木の塊で、車の後輪の後ろに置くものです。

   • ホイールチョックは、オンラインや自動車部品店、大手不動産店で購入できる。また、木材を使って自分でチョックを作ることもできる。
   • 車のフロントが下り坂を向いて駐車している場合は、フロントタイヤの下にチョックを置く。
7. 安全に走り去る駐車場所を離れてドライブを続ける準備ができたら、ホイールチョック（使用した場合）を外し、非常ブレーキを解除する必要があります。 坂道で駐車スペースから車を出すときは、安全が確認できるまでブレーキに足をかけたままにしておく必要があります。

   • 引き出せるようになったら、ブレーキペダルからアクセルに足を移行させる。そうしないと、縁石や後続車にぶつかる危険性があります。
   • 駐車スペースから出る前に、必ずミラーを確認してください。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開された「 How to Prevent a Car from Rolling Back on a Hill 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。