ゴーカートの作り方

ゴーカートほど、内なるスピードの悪魔を駆り立てるものはない。キットやスクラッチから自分で作ることは、中毒性の高いプロジェクトであり、あらゆる年齢のアマチュア・メカニックにとって楽しいガレージ・アクティビティとなる。必要な工具が手に入るかどうかにもよるが、かっこいいゴーカートのデザインを自分で考え、適切なシャーシを溶接し、野獣を動かすことを学ぶことができる。詳しくはステップ1をご覧ください。

パート1

プロジェクトの計画

1. 作りたいゴーカートの詳細な計画を立てます。ゴーカートには、さまざまなサイズ、形、デザインがあります。このような手作りの乗り物は、どんなデザイン要素にも対応できます。基本的な必需品は、シャーシ、シンプルなエンジン、ステアリング／ブレーキ・システムだ。

   • プロジェクトの計画をクリエイティブにし、詳細な図を作成して、作業を完了するのに十分な材料を確保しましょう。インスピレーションを得るために他のゴーカートを見たり、経験豊富なカートメーカーから学んだりしましょう。
   • また、他の人に計画を任せたい場合は、さまざまなタイプのモデルの回路図や設計図をオンラインで見つけることができます。テンプレートを使って、自分の好きなように修正してください。
   • 具体的なシャシーのサイズについては、CIK FIAのウェブサイトを参照してください：
2. ゴーカートのサイズを適切にすること。ゴーカートのサイズは、ドライバーの年齢と体格に依存する。ゴーカートに適切な材料を入れるため、正確な寸法でゴーカートの計画を立ててください。カートのサイズは3種類あり、キングピンの中心からリアアクスルの真ん中までを測ります：

   • ベビーカート：対象年齢5～8歳、フレームサイズ：700～900mm
   • カデットカート：対象年齢8～12歳、フレームサイズ：900mm～1010mm
   • フルサイズカート12歳以上、フレームサイズ1040 mm
3. 材料を集める。お金がない場合は、スクラップ置き場を訪ねて、低価格の部品が手に入らないか探してみよう。あるいは、古い乗用芝刈り機や、庭先のセールで見つけたガラクタのゴーカートから部品を回収できるかもしれない。 芝刈り機の修理業者にスペアパーツや、ジャンク品になった乗用芝刈り機、水平軸と駆動クラッチ・アセンブリが付いた10～15馬力の中古4サイクル・エンジンを問い合わせてみよう。必要なものは以下の通り：

   • シャーシ
     • 1インチ（2.5cm）の角パイプ30フィート（9.2m
     • 0.75インチ（2cm）の丸棒鋼6フィート（1.8m
     • 0.5インチ（1.5cm）棒鋼6フィート（1.8m
     • 3/16インチ（0.5cm）厚のスチールプレートで、幅と長さがエンジンよりわずかに大きいもの
     • 合板または金属（シートと床板用）
     • シート
   • エンジン
     • エンジン（古い芝刈り機のエンジンを使ってみよう）
     • スプロケットに合うチェーン
     • ボルト、ワッシャー
     • ガスタンク
   • ドライブトレイン
     • ホイール
     • ステアリング・ホイール
     • ギアとハンドブレーキ
     • ドライブシャフト
     • ベアリング
     • ステアリングシャフト
     • ブレーキペダル
     • スロットル/ゴーペダル
4. 溶接機を入手する。溶接機がない場合は、このプロジェクトのために溶接機を雇わなければならない。ゴーカートの最も重要な部分は、走行中に体を固定し、エンジンを搭載する強固なシャーシである。棒材を溶接してシャーシを作るのであれば、溶接は適切な熱、溶接の深さ／溶け込み、均一な溶接ビードで行わなければなりません。そうでなければ、溶接部は弱く、もろく、泡立ち、亀裂が入り、表面だけが深くなり、ゴーカートが死の罠になるかもしれません。

   • 溶接の経験がない場合は、ゴーカートを組み立てることから始めないでください。学びたいのであれば、他の小さなプロジェクトから始めましょう。
5. ゴーカート・キットの購入を検討してください。溶接やゴーカートの設計に興味がない場合は、簡単な工具で組み立てることができる溶接不要のキットを購入しよう。

   • 550ドル程度で広く販売されており、ゴーカートの設計や材料を別々に購入する手間をかけずに、自分でゴーカートを組み立てる満足感を得ることができる。

パート2

シャーシとステアリングコラムを作る

1. 金属チューブをカットする。設計図や回路図を参考に、適切な長さにチューブをカットします。

   • ほとんどのデザインでは、フロントエンドはリアエンドより狭いキャンバー角を持ち、車輪が回転できるようにし、シャーシがわずかにねじれるようにします。そのため、車輪が回転するスペースを確保し、シャーシをわずかにひねることができるようにします。これを行うには、車輪があるフロントコーナーにキングピンを取り付け、簡単にひねれるようにします。
   • 何度も寸法を測り直さなくて済むように、ガレージの床や作業する場所に歩道用のチョークで適切な寸法をマーキングしておくと、目印になりやすい。地面に全体のデザインを描き、その上に並べ始めることもできる。
2. カート用の治具を作る（オプション）。治具とは、チューブを固定するクランプ用の溝がある平らな金属片のこと。チューブを正しい位置に溶接するのに役立ちます！
3. 設計に従ってフレームを溶接する。作業中はコンクリート・ブロックを使ってフレームを高く保ち、すべての接続点がしっかりしていてシャーシが固定されていることを確認する。あなたの体重とエンジンの重量を支えるだけの強度が必要なので、手抜き溶接をしている場合ではありません。強度を増すために、すべてのコーナーにガセットを使用する。
4. フロントスタブアクスルを組み立てる。0.75インチ（2cm）のスチールロッドのストレートピースと、フレームに取り付けた2つのブッシュでアクスルを組み立てます。ワッシャと、アクスルに穴を開けたコッターピンを使って、組み立てたアクスルを所定の位置に保ちます。

   • ステアリングコラムをいじる前に、簡単に曲がるようにフロントスタブを取り付け、キングピンをステアリングアームに取り付けます。前輪の角度は少なくとも110度必要なので、それに合わせて計画してください。
5. リアアクスルとホイールアセンブリーを取り付けます。リアアクスル用のベアリングブラケットを備えたアクスルキャリアを組み立てる必要があるでしょう。 シャーシにスチールプレートを溶接し、プレッシャープレートの外側を高張力ボルトとロックナットで固定し、ベアリングを圧迫します。

   • 自作するよりも、"ピラー・ベアリング・ユニット "と呼ばれるこれらのアセンブリを購入することもできる。
6. 合板でシートを作り、フレームにボルトで固定する。合板に穴を開け、穴の中にTナットを取り付け、シートをフレームにボルトで固定する際の支えにする。合板を2インチの高密度フォームで覆い、その上にマリンビニールをかぶせる。ビニールを合板の裏側または背面にホッチキスで留めてシートに固定する。 あるいは、古いゴーカートのシートや、廃品置き場から適当な大きさの車のシートを拾ってきて、費用を節約することもできる。ステアリングやエンジン、その他の制御装置のために十分なスペースを残しておく。

パート3

エンジンとステアリングコラムの取り付け

1. エンジンマウントを取り付ける。リアフレームに厚さ0.5cmの平らな鉄板を溶接し、エンジンを取り付けます。エンジンをプレートに置き、エンジンプーリーと車軸のドライブプーリーが一直線になるように、取り付けボルト用の穴に印を付けます。

   • アクスルをブッシュに取り付ける前に、アクスルにドライブプーリーを取り付けます。セットスクリューで固定するか、アクスルに直接溶接してもかまいませんが、エンジンのプーリーと一直線になるようにします。
2. ステアリングリンケージを組み立てます。リンケージには0.5インチ（1.5cm）のスチールロッド、アクスルには0.75インチ（2cm）を使います。0.75インチ（2cm）のロッドを90度曲げるには、トーチでスチールを熱する必要があるかもしれません。

   • フロントホイールの垂直とステアリングの傾き、つまりキャスターとキャンバーが適切であることが非常に重要なので、ステアリングを調整するための調整可能なリンクを用意する。
3. ホイールとブレーキを取り付ける。あなたのカートに最適な加速とコントロールを与えるために、いくつかの小さなレーシングホイールを入手してください。ハブで車軸に固定し、ゴーカートが安全になるようにブレーキに取り掛かります。

   • ブレーキは、リヤアクスルにディスクを、シャーシにキャリパーアセンブリーを固定し、可能な限りプロフェッショナルなシステムにする。多くの場合、これらのアセンブリは、ジャンクバイクから比較的良い状態で入手することができます。サイズも適切で、作業も簡単だ。
   • ブレーキペダルは、どのような加速でも足で操作できるように取り付ける。ステアリング以外に手を使うことはあまり残さないこと。
4. ハンドスロットルにスロットルケーブルを取り付ける。あなたの経験や扱うエンジンの種類にもよりますが、フットペダルを組めるかもしれませんし、芝刈り機のように簡単にスロットルを開けるだけでいいかもしれません。
5. 試運転の前に、ブレーキとサスペンション・システムを再チェックすること。比較的低速で走行する場合でも、最初の走行でアクセルをスリップさせないようにすることが重要だ。溶接、ブレーキ、エンジンの取り付けをダブルチェックする。そして、実際に走らせてみよう！

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開されている「 How to Build a Go Kart 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。