クルマをデザインする方法

自動車は重要な輸送技術であるだけでなく、美しいデザインの反映でもある。クルマの見た目や操作方法が好きなら、自動車デザインは興味のある分野かもしれない！しかし、デザインや車のことを全く知らない人には不可能に思えるかもしれません。幸いなことに、手描きでもコンピューターでも、ほとんど誰でも簡単に自動車デザインの方法を学ぶことができる。

方法1

デザインの基本原則に従う

1. クルマの主な用途からプロポーションを決める。曲線ではなく、直線と直角を使って車の大まかな形を描く。次に、このブロック状の車を3つか4つの正方形に分割します。最後に、車の使用目的に合わせて、正方形の大きさや位置を変える。

   • 例えば、スポーツカーを想定しているのであれば、一番上の正方形は短く、リアアクスル寄りに配置する。
   • 収納スペースがたくさんあるクルマなら、一番上のマスを伸ばして一番下のマスのほとんどを覆うようにし、クルマの後方から前方に向かって配置する。
2. 車のすべての面が曲面であることを確認する。これは自動車デザインの最初の大原則であり、自動車の空力性能を高めるために非常に重要である。ほとんどのクルマは、すべての面が水平にカーブし、そのカーブがすべて同じ方向に走るように設計されている。

   • 一般的に、すべてのカーブは前方から後方に向かっている。
3. 車のショルダーはできるだけ水平になるように設計する。キャットウォーク」とも呼ばれる路肩は、サイドウインドウの真下にある面である。ショルダーは、車の後方付近でわずかに上向きに楔状になっているべきだが、一般的には車の長さ方向に沿って完全に水平であるべきである。
4. インテリアをデザインする際は、実用性と快適性を両立させること。ステアリング・ホイール、ギア・シフト、エアコンのボタンなど、インテリアのすべての構成要素をドライバーの手の届くところに配置する。同時に、これらの内装部品がスタイリッシュに見えるようにし、できるだけ左右対称になるようにします。

   • 例えば、ラジオやエアコンのボタンをすべてセンターコンソールの片側に配置するのはやめましょう。左右均等に配置する。
   • これらのパーツをスタイリッシュにするには、クルマ全体の美的感覚にマッチしたデザインにすること。例えば、洗練されたスポーツカーなら、それらも比較的小さくて洗練されたものにする。
   • すべての内装部品の色は、クルマの色と同じか、直接補色するようにしましょう。例えば、赤の車であれば、赤か、緑などの補色にします。
   • インテリアには、ステアリングホイール、ギアシフト、センターコンソール、エアバッグ、シートなどが必要です。また、エアコンの吹き出し口やカップホルダーなど、車内を快適に保つために必要なアイテムも含めること。
5. レースカーをデザインするのでなければ、ホイールは同じサイズにしましょう。一般的なロードカーを設計するのであれば、4つのタイヤホイールの幅はすべて約2フィート（0.61メートル）にしてください。また、フロント2本のタイヤが曲がるのに十分なスペースがあることを確認し、リア2本のタイヤはステアリングホイールと一緒に曲がる必要はありません。

   • レースカーを作る場合は、リアタイヤをフロントタイヤより少し大きくしてください。
6. 設計する車のパッケージング要件に注意してください。「パッケージング」とは、エンジン、乗員、収納スペースなど、車内に必要なもの、あるいは予定しているものを指します。クルマを設計する際には、これらの要素を考慮し、最終的にクルマに載せる予定のものすべてを収納できる十分なスペースを設計に残すようにしてください。

   • 厳密には1人（運転手）とエンジンだけ乗せればいいのですが、市販されている車のほとんどは4人以上乗れるようになっています。
7. 安全法規を念頭に置いて設計しましょう。車のデザインを市場に出す場合、必然的に製品デザインを管理する特定の型式承認規制を遵守する必要があります。あなたが参加しようと考えている市場に関連するこれらの規制を確認してください。

   • これらの規制は、自動車の重量、安全装備、特定の装備の有無、さらにはデザインの特定の側面などを規定するものです。

方法2

物理的な図面を描く

1. ホワイトボードにコンセプトの基本的なプランニングを行う。ボードを使い、あなたが最も興味を抱いている車の部分について、小さなメモや非常にラフで不完全な図面を描く。これは、ブレインストーミングを行い、最小限の制約の中で創造力を発揮する機会である。

   • たとえば、車のフロントガラスをデザインする新しい方法に最も興奮しているなら、車のデザインのその側面に集中する。他の部分のことは後で考えればいい。
   • 可能であれば、このブレーンストーミングには他の人にも加わってもらい、自分のアイデアを話し合ったり、他の人の目から意見をもらったりしましょう。
2. まず、1つの視点から車のラフスケッチを描くことから始めます。最も簡単な方法は、運転席側から車の大まかな形と輪郭を描くことです。完璧に仕上げることにこだわらず、大まかでも実際の車体の完成図を描くことに全力を尽くしましょう。

   • これは、あなたがデザインしているクルマのさまざまな構成要素が、現実的にどのように組み合わされるのかを考え始める絶好の機会でもあります。例えば、先ほどフロントガラスに注目したのであれば、今度はフロントガラスをシャシーに実際にどのようにはめ込むかを考えます。
3. クルマの細かいディテールを、デザインのアイデアに従って微調整する。車体のラフスケッチが完成したら、次は車のデザインの細かい部分に注目しましょう。サイドミラーのデザイン、車体側面のカーブなど、ラフスケッチで見落としていたディテールを描いてみましょう。

   • あなたが描いたラフスケッチでは、細かいディテール（例えば、車体側面の曲率など）が合わないことに気づくかもしれません。大丈夫です！もしそうなったら、戻って新しいラフスケッチを描いてください。このプロセスは、あなたのデザインで何がうまくいき、何がうまくいかないかを把握するのに役立ちます。
4. このプロセスを、車のいくつかの異なる視点について繰り返します。車のトップビュー、フロントビュー、リアビュー、そしていくつかの対角線ビューのラフスケッチを描く。そして、元のスケッチと同じように、これらのスケッチに細かいディテールを加えていく。

方法3

コンピューターソフトとクレイモデリングを使う

1. 必要であれば、ペイントソフトを使って2Dドローイングを描きます。立体的なレンダリングに移る前に、クルマをどのように見せたいかを大まかに把握するために、クルマの平面図を描いておくとよいでしょう。すでに車の物理的なスケッチを描いている場合は、このステップは省略できます。

   • Windows Paintのようなプログラムでも、クルマの2Dデジタルドローイングを描くには十分なので、この段階で高価なプログラムを購入する必要はありません。
2. カー・デザイン・プログラムで車の3Dレンダリングを作成する。3Dモデリング・デザイン・プログラムで、あなたの車の寸法のさまざまな案を差し込み、あなたの車のビジュアル・モデルを作成します。その後、プログラムの詳細なデザイン機能を使用して、車の細部をあなたのデザインに合わせて形作ります。

   • これらの寸法には、高さ、幅、重量などの寸法が含まれます。
   • スライドツール、インセット、グリッド、メッシュなど、プログラムのモデリングツールを使用して、3D車のボディに変更を加え、作成した2D図面のようにします。
   • デザイナーがカーデザインの3Dモデルを作成するために頻繁に使用するコンピュータ・プログラムには、さまざまなものがあります。自動車デザイナーがよく使うデザイン・プログラムには、Alias、3Ds Max、Blenderなどがあります。
3. 3Dプリンターを利用できる場合は、車のモデルを印刷します。これにより、デザインの物理的なモデルができ、デザインを「実際に」検討したり、自動車デザイン業界の人に見せたりするのに使えます。3Dプリンターをお持ちでない場合は、お近くの図書館や大学で入手できるかもしれません。
4. 3Dプリンターを持っていない場合は、車のデザインの粘土モデルを作ります。ナイフと発泡スチロールのブロックを使って、車の大まかな形を小さなスケールで作ります。次に、手を使って発泡スチロールのブロックに塑性粘土を塗ります。最後に、粘土を滑らかにし、石膏彫刻刀を使って車の具体的なデザインの特徴を描く。

   • 発泡スチロールのブロックを塑像粘土で完全に覆うようにする。粘土は発泡スチロールよりも限りなく操作しやすくなる。
   • 車のデザインを彫るときは、車の曲面、窓ガラス、フロントガラス、タイヤ枠のデザイン、その他のデザインの特徴を作るために、適切な場所で粘土を少しずつ取り除きます。
   • 塑像用粘土と石膏彫刻用具は、たいていの画材店で購入できる。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開されている「 How to Design a Car 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。