フジテック株式会社

フジテック株式会社は、滋賀県彦根市に「ビッグウィング」という名の本社を置くエレベータやエスカレータ、動く歩道などの移動システムの研究開発や製造、販売、据付、メンテナンスなどの保守を行っている会社である。その他拠点は、東京本社、大阪のビッグフィット、兵庫県のビッグステップを中心に支店として全国各地に展開している。

企業概要[]

社名フジテック株式会社

代表者岡田隆夫（代表取締役社長）

設立1948年（昭和23年）2月9日

ビッグウィング本社所在地〒522-8588 滋賀県彦根市宮田町591-1

東京本社所在地〒108-8307 東京都港区白金1-17-3

事業内容エレベータ、エスカレータ、動く歩道の研究開発、製造、販売、据付、保守等

資本金　125億3,393万円（2021年3月31日現在）

フジテックの総括本部・支社[]

首都圏統括本部[]

〒108-8307東京都港区白金1-17-3

近畿統括本部[]

〒567-8510大阪府茨木市庄1-28-10

北日本支社[]

〒060-0042北海道札幌市中央区大通西8-1-1(朝日生命札幌大通ビル)

中部支社[]

〒460-0003愛知県名古屋市中区錦2-2-2(名古屋丸紅ビル)

西日本支社[]

〒812-0024福岡県福岡市博多区綱場町4-1(福岡RDビル)

フジテックのエレベータラインアップ[]

高速エレベータ[]

技術を駆使して要望に応じたオーダーメイドのエレベータが可能。機械室を設置することにより、分速にして120mを超すスピードを実現した。定員は30名、積載2000kgの大型のかごも対応している。オフィスやマンション、商業施設、ホテルなどで利用されており、望京SOHOや東京ミッドタウン、仙台トラストタワー、名古屋丸紅ビル、パークスタワー、などの納入実績がある。

駅舎用エレベータ[]

駅や空港にて利用される11人乗り省スペース型のエレベータ。高齢者や身体が不自由な方にとって安心・安全な社会環境の整備が求められている中で、フジテックが誰もが安心して利用できる「ラクール」を開発した。

特徴[]

• ユニバーサルデザイン
• 省スペース
• 低コスト
• 短工期

機能[]

• ゆとりのある11人乗り
• 背後を確認できるミラーの設置
• 視覚障害者のための音声案内
• 聴覚障害者のための電光表示
• 2方向出入口
• 手すりの標準装備
• かご操作盤はタクタイルボタンを採用

※タクタイルボタンとは、行き先階ボタン、ドア開閉ボタンなど目の不自由な方に配慮し表示の浮き出たもの。これにより、点字が読めない方もボタンの認識を可能とした。

非常用エレベータ[]

火災時に消防隊が使用する目的で設置されたもの。高さ31mを超す建築物には非常用エレベータの設置が義務付けられており、火災時の消火活動や救出活動時に活躍する。したがって、かごの大きさや速度、予備電源や排煙装置、かご呼び戻し装置などはエレベータの使用や機能について規定が設けられており、活動が迅速に効率的に行えるように工夫されている。

また、従来は消化活動での放水によって機械が破損する可能性があるため、機械室があるエレベータのみ設置可能となっていたが、建築基準法関連告示が改正となり、機械室の無いエレベータでも巻上げ機と制御盤に防水機能を搭載していれば設置ができるようになった。

機械室が不要になったため建築レイアウトの自由度が高まるメリットがある。

小荷物用エレベータ[]

フジテックの「オートキャリー」というエレベータでホテルやレストラン、病院などの場所でスムーズで効率的な搬送を実現した。先進のインバーター制御を採用し、滑らかな動きと使いやすさ、安全性が高いのが特徴である。少量の搬送に適した「テーブルタイプ」と、大量の搬送に適した「フロアタイプ」、さらに正背二方向出入口や正側二方向出入口のタイプもあるため、それぞれの設置場所に合わせて選ぶことができる。

フジテックの社会貢献活動[]

ヨシ刈りボランティアに参加[]

これまで何度も社員数十名とその家族で「ヨシで琵琶湖を守るネットワーク」のヨシ刈りボランティアに参加。ヨシは琵琶湖岸に自生しており、湖辺の生態系の保全や水質浄化の機能を担っており、新芽の成長を助けながら枯れたヨシが水を汚さないようにすること等を目的とした活動である。

名古屋市都市美化連盟の公式メンバーとして活動[]

「名古屋市都市美化連盟」は、名古屋市が提唱している"町を美しくする運動"に賛同する市内の企業や官公庁、団体が参画している組織。フジテックでは、朝15分程度オフィス周辺の清掃活動を行っている。毎月続けることにより美しい街づくりへの貢献、通行人との挨拶など地域との繋がりを感じており、毎回20名以上が参加している。

現在では、支店だけではなく市内2か所のサービスセンターでも同様に活動を行い、名古屋支店が管轄している愛知県内外のサービスセンターへと輪を広げる。

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