キロバイト

ページ名:キロバイト
名前キロバイト

概要

キロバイト(Kilobyte、略称: KB)は、デジタル情報の記憶容量を表す単位で、1キロバイトは通常1024バイト(2の10乗)を指す。コンピュータや情報通信分野で広く使用され、ファイルサイズやデータ転送量の基準として親しまれている。歴史的には、インターネット黎明期のファイル転送サービス「キロバイト便」の名称由来ともなり、当時の小容量データ転送の象徴として知られる。現代では、ギガバイト(GB)やテラバイト(TB)が主流だが、キロバイトは軽量なテキストファイルや画像のサイズ表記で依然として使われる。


来歴

キロバイトの概念は、1950年代のコンピュータ科学の発展とともに確立された。国際単位系(SI)では「キロ」が1000を意味するが、コンピュータでは2進数の1024(2^10)が採用されたため、1KB=1024バイトが標準に。1990年代後半、インターネットの普及に伴い、キロバイトはメール添付やウェブ上の小容量ファイル(例: テキスト、GIF画像)のサイズ表記で一般的だった。この時期、キロバイト便(1998年頃開始)などのサービス名に「キロバイト」が使われ、レトロなインターネット文化の一部となった。2000年代以降、大容量化に伴いギガバイトやテラバイトが主流となり、キロバイトは主に小規模データやプログラミングでの単位として残る。


特徴

  • 定義: 1キロバイト=1024バイト(2進数)。ただし、ストレージ分野では1000バイトとして扱う場合もあり(例: ハードディスクの容量表記)。
  • 用途: テキストファイル(例: 数ページのテキストが数KB)、低解像度画像、軽量プログラムのサイズ表記。
  • 文化的影響: キロバイト便など、1990年代のインターネットサービス名に採用され、懐かしさの象徴として語られる。
  • 注意点: キロバイト(KB)とキビバイト(KiB)の混同。IEC規格では1024バイトを「キビバイト」と定義し、区別を推奨。

関連項目

キロバイト便
ギガファイル便
ファイル転送サービス
ギガバイト
バイト

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