雷雲ボーイミーツガール
ハローあの話をしよう。
どこから話そうか。
あれはもうずっと続いた嵐が
ベランダに出た一人の女の子を見て嘘のように止んだ日のこと・・・
あらすじ
ェイダン地方「緑花領ファニーア」にて居を構える七草亭にとある依頼が舞い込んでくる。
「とある魔剣を探し出してほしい」
PCのあなたたちは黒い外套の男に盗まれた「話す魔剣」の所在を調べてほしいという依頼を受ける。
ルルブ&サプリ
必須 基本ルールブックⅠ、基本ルールブックⅡ
推奨 ラクシアゴッドブックス
採用 AW、WT、BT、CG、IB、LL、各種博物誌
PC作成は種族は上記のサプリメント内の種族を採用し、蛮族PCの場合は穢れ2点以下でメンタリティーが人族の者かつ正体の隠ぺいをする場合のみ採用。(コボルト及びマーマンのウィークリングのみ正体の隠ぺいは不要です)
ル=ロウド以外の第二の剣由来の信仰とエセルフィン信仰はNGです。
デーモンルーラーの使用は禁止です。
妖精魔法は基本的にはサプリ「ウィザーズトゥーム」のルールを採用します。(参加者の方々に合わせて採用します)
防御ファンブルは採用しません。
レギュレーション
経験点 初期作成+7000点
ガメル 初期作成+5000
成長 5回
名誉点 80点
とりあえずテストなので初期作成で作成お願いします。
能力値ダイスは身内卓内で種族と生まれを宣言し3回ダイスを振りその中から能力値を選んでください。
振った後にサプリ「アルケミストワークス」式の能力値振り分けに変えてもおkです。
少年は夢を見た。
見慣れた神殿。見慣れた部屋。外は鳴りやまぬ雷鳴と嵐。いつものと変わらぬつまらない夢。
そのはずだった。
少年はこの嵐の中庭先に向かっていた。
何かに導かれたのか?それとも自分の意志なのか?どちらかは分からない。
願わくば自分の意思であってほしいところだが。
そしてそこに彼女はいた。
雨に打たれ、つまらなそうに空を見上げている彼女の背中はどこか痛々しそうに見え、右手は虚空を強く握っている。
恐らく長い間彼女の右手を握っていた誰かがこの世界のどこかにいたのだろう。
少年は何となくそう思った。
彼女の右手を握る誰かがどこにいるのかは分からない。どこに行ったのかは分からない。
だけども
少しだけ・・・ほんの少しだけでも
少年は彼女の力になりたかったのだ。
「・・・ねぇ・・・君の名前は・・・?」
雷雲と嵐の彼女は少年の声に振り向く。
その瞳は真っ直ぐで高貴で美しかった。
その瞳は苦痛と絶望に塗れていても折れていなかった。
そんな気がした。
彼女は少年の姿を見て。その行動を見て信じられないといった様子だった。
「あのさ・・・身体が冷えると病気になるかもしれないし・・・」
「それに今は大人もいないみたいなんだ!!ほら早くこっちに来て!!今なら食べ物にもありつけるかもしれない!!」
少年は思わず彼女の長らく空席だった右手を握り歩き出そうとした。
少女は優しく少年に微笑み。
雷鳴と嵐の中その瞳から滴が零れ落ちた。
涙だったのか雨だったのかはわからない。
ここで少年は夢から覚めてしまった。
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