登録日:2012/09/09 Sun 19:15:45
更新日:2023/08/18 Fri 10:34:19NEW!
所要時間:約 8 分で読めます
▽タグ一覧
週刊少年ジャンプ 漫画 超次元サッカー 必殺技 打ち切り 漢 腹筋崩壊 愛すべきバカ達 集英社 サッカー 田中誠一 戸舘新吾 イナズマイレブンの先駆者? 爽やか 感動 涙腺崩壊 ←いずれも別の意味で ストライクガンダムとは無関係 真蹴球戦士 クリスタルプライム コスモスストライカー アストロ球団の後継者? サッカーのようななにか
『コスモスストライカー』は、『週刊少年ジャンプ』に連載されていた原作田中誠一・作画戸舘新吾によるサッカー漫画。1988年1・2号から同年15号まで連載された。
…であるが、敵味方問わず放たれる必殺シュート(文字通り相手を殺す)やその打ち切りっぷりから一部の愛好家の間で愛されているネタ漫画でもある。
また、画力や演出力の高さはネタ抜きで高評価されることも多い。
『アストロ球団』『リングにかけろ』『北斗の拳』*1『聖闘士星矢』などのジャンプレジェンド軍団が切り開いた道の上を突っ走り、
結果として限界点に突き当たった(ある意味)ジャンプ史のターニングポイントとの評価も存在する。
■あらすじ
遠い昔、天空の神々は愛と無限の可能性を光り輝く聖なる十字架と円球に願いを込めて地上の民に賜ったという。
この聖なる円球こそ地上のあらゆる球技の根源であるサッカーの誕生を意味していた。
時は流れ1992年、サッカーはあらゆるスポーツの頂点を極め、サッカー人口は地球人口の半分に達しようとしていた。
だが、サッカーによる世界征服を企む悪の組織・サードエンバイア率いる「超蹴球戦士」が活動を始め、その野望を防ぐために逸刀志狼率いる「真蹴球戦士」が立ち上がる。
■登場人物
◆真蹴球戦士
真蹴球戦士は、神に選ばれた11人の男達からなるチームである。チーム名は「東京コスモス」。
リアルマニズムとして覚醒した者は、胸にサッカーボールのマークが浮かび上がり光り輝く。
一人一人が太陽系に存在する星がもつコスモスのエネルギーをその身に宿している。
主人公の逸刀志狼以外は全員謎の失踪を遂げた経歴を持っており、失踪以前にサッカー経験があるのは磨崎のみである。
- 逸刀志狼(いっとう しろう)
主人公。ポジションはレフトウイングで背番号は11番。
幼少より育ての親・逸刀十蔵のもとで過酷な特訓を重ねていたが、十蔵の言いつけでサッカー超人としての能力を封印しており、全日本ユースではゴールキーパーとして目立たずにプレイしていた。
十蔵が殺されたことを聞いて封印を解放し、十蔵の遺言通り「サッカーの神になってみせる」と宣言し、必殺技「マーキュリードライブフォング」を繰り出す。
後に壮絶な特訓の末にリアルマニズムに覚醒した。
地球の人々には存在さえ知られていない第10惑星(11番目のコスモス)*2のエネルギーをその身に宿している。何故かマーキュリー(水星)の名を冠した必殺技を使うが、気にしないでください。
- 磨崎殉(まざき じゅん)
志狼以外では唯一の正統なサッカー選手。ポジションはゴールキーパーで背番号は1番。チームのキャプテンも務める。
ソウルオリンピック用に全日本チームが秘密兵器として育てていた逸材であったが、謎の失踪を遂げた。
フォワードからのコンバートで、かつては天才ストライカーと呼ばれていた。
10歳までは敵であるサードエンバイアで育てられていたという過去を持つ。
- 火吹伶二(ひぶき れいじ)
元陸上競技選手。ポジションはセンターフォワードで背番号は10番。
ソウルオリンピックの100メートル走代表であり、決勝50メートル地点までジョンソン*3に圧倒的な差をつけていたが、突然レースを放棄して失踪した。
志狼を必殺シュートから救うために瀕死になるも、オフサイドを取られる場面は本作の見所。
- 天童剛(てんどう ごう)
元ボクサー。21歳。ポジションはライトバックで背番号は2番。
元世界フェザー級1位。自らの拳を粉々にするほどのハードパンチを持っている。
- 美峰京介(みぶ きょうすけ)
元剣道家。22歳。ポジションはスイーパーで背番号は3番。
剣道の全国大会で相手の喉を突いて死亡させた後、自らの目を潰し失踪した。
志狼と磨崎以外で活躍の場面がある数少ないメンバー。
- 不和雷左(ふわ らいざ)
元格闘家。21歳。ポジションはレフトバックで背番号は4番。
16歳で新格闘技へ入門し、メキシコへ修行の旅に出るが失踪した。
- 草間風太(そうま ふうた)
元野球選手。17歳。ポジションはセンターバックで背番号は5番。
毎読ジャイアンツがドラフト対策として秘密裏に育てていた天才内野手であったが、ドラフトを前にして失踪した。
- 椎名隼人(しいな はやと)
元ジャズダンサー。20歳。ポジションはライトハーフで背番号は6番。
日本人として初めてブロードウェイのミュージカルに主役として立つはずだったが、ニューヨークに到着後失踪した。
- 轟玄(とどろき げん)
元ラガーマン。23歳。ポジションはセンターハーフで背番号は7番。
ラグビー界の名門新日工に入社後、ペナルティーゴールキックのスペシャリストと言われていたが、オーストラリアブラックス戦に完敗した後、消息不明になった。コイツだけ経歴に傷がついているとか気にしてはいけない。
- 御影遼(みかげ りょう)
元スタントマン。22歳。ポジションはレフトハーフで背番号は8番。
アメリカに「ニンジャ」ブームを巻き起こしたハリウッドナンバー1のスタントマンだったが、映画撮影中に大事故に遭い、死亡説が流れていた。
実は本物の忍者の子孫。
- 久城洸(くじょう こう)
元空手家。20歳。ポジションはライトウイングで背番号は9番。
世界最強空手の荒武者。対戦相手をことごとく病院送りにしたため、空手界を追放された。
◆サードエンバイア
サッカーで世界を支配しようとする謎の軍団。西アルプスに本拠を置いている。全世界に130のサッカーチームを持つ。
世界中の貧困家庭から子供を買い取り、この世の地獄ともいうべきトレーニングでサッカーの天才を選別している。
「スポーツやホビーで世界征服を企む悪の軍団』という類型は本作以後、少年誌よりもむしろ『コロコロコミック』をはじめとする児童誌において隆盛を極めることとなり、
近年ではエイリア学園・フィフスセクター(イナズマイレブンシリーズ)といった存在も生まれた。なので本作を「早すぎた・産まれる場所を間違えたイナイレ」と称する声もあったりする。
なお、サードエン「パ」イアと間違われることが多いので注意を要する。
- 影の総統
サードエンバイアのボス。
元々は先代のリアルマニズムだったが、自らの野望を叶えるために逸刀十蔵以外の仲間を皆殺しにして、サードエンバイアをつくりあげた。
- クリスタルプライム
予言者の少女。本作唯一の女性キャラ。
完全なる予言者になるために108日間の超時空瞑想に入っていたが、志狼がリアルマニズムに覚醒したことで瞑想から目覚めた。オプティマス・プライムの関係者ではない。
- 覆面の配下
フィクサーカリフに仕える覆面の集団。6名が確認されている。
1人は某プロレス漫画の鳥人にそっくりである。
◆超蹴球戦士
サードエンバイアの中で、サッカーの試合を行う選手達は「超蹴球戦士」と呼ばれている。
スーパーマニズムは、最精鋭チームのスペシャルマニズム、1軍のファーストマニズム、2軍のセカンドマニズムで構成されている。
スペシャルマニズムは、ヨーロッパ選抜チームを相手に9分間で50得点するなど、驚異的な強さを誇る。
- 西ドイツユース代表(スーパーマニズムジュニア)
実際には代表を乗っ取ったサードエンバイアのスーパーマニズムジュニアである。モガガル!*4
必殺技で相手を負傷退場に追い込み、7人以下にすることで、得点を取らずに勝利する戦法「ノーゴールビクトリー(NGV)」を得意とする。
必殺技を繰り出す際の掛け声は「虐殺!」。
- ゲッペル
スーパーマニズムジュニアの監督。
豊かな顎鬚と口ひげに黒マントを着用しており、どう見ても監督には見えない。
- クラッシャーウォール兄弟
セカンドマニズム。イングランドブラッツ所属。
ファーストマニズムへの昇格を狙い、リアルマニズムへの第1の刺客となる。
三つ子の3人兄弟で、兄のミゲと弟のガル・シガという構成である。兄はキーパー、弟2人はスイーパー。
弟2人は巨体で、兄は弟の肩に乗るぐらいに小柄である。
全員が念動能力を備えているが、ミゲに比べてガル・シガの力は劣っている。
貧しい家庭に生まれ、サードエンバイアに兄弟を売らざるを得なかった両親に一目だけでも会うために、サッカーを続けていた。
- マリオ・ロッシ
スペシャルマニズム。長髪の美形。
自らのサッカーを芸術と称し、口先だけでなく相応の実力も有している。
自らを神に選ばれた戦士と自負しており、己の野望のためにサードエンバイアから離反しようとしている。
- ブラックホール・バーンズ(BB)
スペシャルマニズムのキーパー。
右手にブラックホールを内蔵しており、どんなシュートも吸い込んでしまう。
◆その他
- メガネの少年
志狼の友人。十蔵の死を志狼に伝えるために会場にタオルを投げ込んだ。
第1話と第2話(2コマ)にのみ登場する。
- 逸刀十蔵(いっとう じゅうぞう)
志狼の育ての親である老人。フィクサーカリフを除く、先代リアルマニズム唯一の生き残り。
サードエンバイアの手によって幽閉・協力させられていた*5が、自分の弟子の子供である志狼が当代のリアルマニズムであることを知り、志狼とともに脱出した。
彼自身も超人的な身体能力を持っており、奥多摩に作り上げた練習場で志狼をサッカー超人に育て上げるも、サードエンバイアの陰謀による放火により死亡した。
- サングラスの男
志狼の試合を観戦する謎の男。十蔵の弟子。足が悪いのか、杖を突いている。
志狼の父であることが示唆されているが、メインキャラと絡む前に連載が終了してしまった。
- オクデラ
リアルマニズムの試合の解説を務める。
元全日本チームの一員であり、磨崎のことを昔から知っていた。
モデルは、ブンデスリーガで活躍したプロサッカー選手の奥寺康彦だと思われる。
■必殺技
本作品の根幹を占める要素。というか、これを取ったら何も残らない。
サッカーの試合中に披露されるが、敵味方問わず、得点よりも対戦相手の殺傷を目的として繰り出される。
◆逸刀志狼
- マーキュリードライブフォング(MDF)
驚異的なドリブルのスピードとシュート体勢から生み出される高威力のシュート。そのスピードは時速152kmに達する。*6
ボールから発生する風圧は、ゴールキーパーを軽く吹き飛ばす。
- ハイパーイカロスウイング(HIW)
空高く上昇し、空中で後方宙返りすることで発生する遠心力を利用し、より威力のあるシュートを放つ。
- デストバム
一見何の変哲もないシュートだが、突如ボールが激しく変形した後に破裂する。
ボールの中心に向かって衝撃を加えることにより、ボール内部の気圧に回転を与えてエネルギーを膨張させ、内側から破裂させる。
- 神のシュート(正式名称なし)
神の戦士として覚醒した志狼が繰り出したシュート。志狼曰く「天空の神から賜った可能性」。
天高く舞い上がり、自身が十字架となって、神々しい光を放ちながらシュートする。
ブラックホール・バーンズの暗黒宇宙を掻き消し、連載も終了させた。
◆西ドイツ代表(スーパーマニズムジュニア)
- ジェノサイドインパルス
相手選手の脇を高速ですり抜けることによって発生する風圧で、相手の三半規管にダメージを与えて平衡感覚を麻痺させる。
志狼はこれを見切り、同じ技を仕掛け返した。
- バーザスストリームトラップ
向かってくる敵を十人で取り囲み、見えない瞬発力で圧力の渦巻き地帯を発生させる技。
その圧力は人間はおろか象ですらもバラバラにする。
しかし、志狼に渦巻き地帯の圧力を利用され、HIWで迎撃された。
◆クラッシャーウォール兄弟
- ブラッディサンダークラッシュ(BTC)
両サイドのタッチライン上からの強烈なジクザクパスで、その中にいる相手選手をボールの破壊力でズタズタに引き裂く。
- スワームバンプ
ガル・シガの二人が同時をボールに蹴ることでボールに強烈な回転を与え、強大な威力を産み出すシュート。
ただし、回転を止めてしまえば普通のシュートであり、磨崎が指先で中心軸を固定することで簡単にセーブされた。
- バミューダマグネストーム
兄弟三人で三角形のポジションを取ることで念動力を発生させ、トライアングルの中心に飛び込んできたサッカーボール以外のものを強烈な磁気嵐によって粉砕する。
MDFやHIWを簡単に止めてしまうほどの鉄壁の防御力を誇るが、強力なサイキックパワーを必要とするため、先述のように力の劣る弟2人をカバーしているミゲの負担が非常に大きく、
ミゲが老化してしまったために三兄弟は試合放棄した。
◆マリオ・ロッシ
- サイレントカテナチオ
シュート自体は至って平凡だが、インパクトの瞬間が見えないシュート。キーパーは反応できずに簡単にゴールを許すことになる。
作中唯一の(敵選手を殺傷しない)「純粋に得点する事を目的としたシュート」である。
空中で撃つ「サイレントカテナチオ・スカイバージョン」もある。
- セイクレッドグラビュラフォーム(SGR)
ロッシが「神のシュート」と称して放った強力なシュート。
ボールの速度は光速に達し、空間に歪みを起こして全てを破壊する。
ボールが生み出すエネルギーは無限大で、受け止める者は跡形もなく消滅する技であるが、未完成だったため磨崎によってセーブされた。
◆ブラックホール・バーンズ
- ATTRACTブラックホール(アトラクト-)
右手に内蔵されたブラックホールでありとあらゆるボールを吸い込んでセーブする。
■余談
- ジャンプ黄金期にありがちな十週打ち切り作品であるが、実はサッカー漫画の金字塔『キャプテン翼(無印)』(88年22号終了)と連載期間が重なっている。
キャプテン翼の人気をそのまま本作へ、と編集部は期待したのだろうが、結果はお察し下さい。
- 作画担当の戸舘新吾は、本作の後に週刊少年ジャンプに『クライシスダイバー』を連載するが、こちらも短期打ち切りに終わっており、その後の消息は不明である。
追記・修正はリアルマニズムに覚醒した人がお願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,9)
▷ コメント欄
- なんというか、ガキの頃はシリアスなもの読んでる気分だったけど、今読んだら腹筋が筋肉痛www.。 -- 名無しさん (2014-04-17 00:59:23)
- 時代を先取りしすぎたのかねェ -- 名無しさん (2014-06-26 17:52:17)
- ビルドストライクコスモスのストライカーパック…ではない -- 名無しさん (2014-06-26 20:54:58)
- 連載当時に読んだこの漫画の影響力が強すぎて未だに現実のサッカーの映像を見る度に「コンセントレーションがあれば・・・」とか思わずコスモスストライカーで登場した -- ま (2015-02-05 03:14:13)
- 連載当時にこの漫画を読んだ時の影響力が強すぎて未だに現実のサッカー中継映像を見ていても「コンセントレーションを使え!」とか思わず作中に登場した技の名前が口から出てしまう私と兄。それだけこの漫画の設定がぶっ飛んでいた証だと思います。それと、現実のサッカーで何処かの国のチームが誇る鉄壁の守備のことを「カテナチオ」と呼ばれていますが、私がこの単語を初めて知ったのは勿論この漫画でした。恐るべし!コスモスストライカー! -- ぎざもうふ (2015-02-05 03:23:52)
- キャプテン翼の二番煎じというかサッカー版アストロ球団だなこりゃ。 -- 名無しさん (2016-01-25 23:53:28)
- ↑ コスモス魂(ガッツ)だな -- 名無しさん (2016-09-27 13:16:56)
- 志狼と磨崎って一応元キーパーと元フォワードだったから、連載が続いていたらキーパー志狼、フォワード磨崎で試合をすることもあったのかな? -- 名無しさん (2016-10-13 09:38:50)
- チームメイトの経歴が本気でアストロだな -- 名無しさん (2017-09-27 14:13:17)
- もっとも、最新のキャプテンツ翼にも「ミカエル」というコスモスストライカーに出てきそうなキャラが出てきたが -- 名無しさん (2018-08-04 01:42:46)
- テニヌ+カブトボーグって感じ -- 名無しさん (2022-10-15 07:36:04)
- 本文の記述に異議あり!! >「「スポーツやホビーで世界征服を企む悪の軍団』という類型は本作以後、少年誌よりもむしろ『コロコロコミック』をはじめとする児童誌において隆盛を極めることとなり」 この文章だと、そういう「ホビーやスポーツで世界征服を企む悪の組織が出てくる漫画」作品がまるで「コスモスストライカー」の影響で生まれたかのように感じてしまう。こんなマイナー作品がそんな影響を与えたとは思えない。 -- 名無しさん (2023-06-07 02:50:58)
#comment
*2 残りの星は太陽と水金地火木土天海冥の9つの惑星。他のメンバーがどの星に対応しているのかは不明。連載当時は冥王星は惑星だった。
*3 ソウルオリンピック100メートル走において当時の世界新記録で優勝したが、ドーピングが発覚し、金メダルと記録を剥奪されたベン・ジョンソンがモデルだと思われる。
*4 志狼のシュートの風圧を受けた選手が発した叫び声。
*5 なぜ彼だけ殺されなかったのかは不明。
*6 現実世界でもトップクラスではあるが、到達できないスピードではない。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧