犯行現場は激セマ店(名探偵コナン)

ページ名:犯行現場は激セマ店_名探偵コナン_

登録日:2012/04/04 Wed 00:37:46
更新日:2024/04/13 Sat 09:44:32NEW!
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オイオイ、捜査中に居眠りかよ…じゃ、今のうちに小型スピーカーを…


『犯行現場は激セマ店』とは、『名探偵コナン』において、江戸川コナンが解決した事件のうちの1件。
2011年10月15日に第634話として放映された、原作漫画にはないアニメオリジナルエピソードである。
脚本は映画監督でもある金子遊氏*1と『コナン』のストーリーエディターである飯岡順一氏の両名が担当。


以下、ネタバレにご注意ください。



【あらすじ】
ある日の夜。小五郎はゴールデン横丁にある小さな飲み処『さつき』で酒を飲んでいた。
その小さな店のカウンターには、小五郎の他にも中村進、扇千尋、篠原真雄が座っており、満席状態となっていた。
中村、千尋、篠原は競馬好きのようで、レースが終わるとこの店に集まるという。
それを知った小五郎は、東都ダービーで珍しくメインの11レースの3連単を大穴の1・2・3で当てた万馬券をみんなに自慢し、3人に1杯ずつ奢ると言い出した。


一番奥の席に座っていた千尋は、トイレに行くと言い出した。
店が狭く千尋が通ることができないので、小五郎、中村、篠原は一旦外へ出る。
中村はついでにタバコ屋へ行き、篠原はお金を下ろしに行った。
小五郎が店の前でタバコを吸っていると、店から出てきた千尋は神妙な面持ちで路地を抜けてトイレの方へ歩いて行った。


その頃、コナンと蘭は小五郎を捜しに横丁へ来ており、一服中の小五郎の姿をコナンが発見する。
しかし小五郎は千尋、中村、篠原と合流し、店の中へ入って行ってしまった。
4人が店に入ると、さつきはカウンターにもたれ掛かるようにして倒れていた。
篠原が慌ててさつきを抱え起こすと、さつきの胸に包丁が刺さっており、すでに息絶えていた……。



【事件関係者】

  • 三島さつき(みしま さつき)

CV:真山亜子
飲み処『さつき』の女将。50歳。
小さな飲み処『さつき』を1人で経営している。
狭いカウンターで身動きがとりやすいように回転椅子を使って、背後の棚にある焼酎を取ったりしている。
競馬帰りで気前よくなっている人にバケツの水をひっかけて店に呼び込むという作戦をとっている。
飲んでいた4人が外に出ている間に胸を包丁で刺されて殺害された。

  • 扇千尋(おうぎ ちひろ)

CV:彩木香里
日本舞踊の講師。35歳。
日本舞踊教室を開いているが弟子がほとんどおらず、そのことをさつきにバカにされる。
また、発表会で足を滑らせたこともあり、そのことを中村にバラされて笑い者にされる。
3人がお店を出た後、少し時間がたってから店を出てきた。
その際、神妙な面持ちとなりながら路地を抜けてトイレの方へ歩いて行った。


実はさつきからお金を借りている。
お店で二人きりになった途端にさつきが金を返せと迫ってきて言い合いになったが、そのまま店を出てきたと証言する。
目暮から、千尋がさつきから借りているお金ことで口論となって殺害したと疑われる。
また、袖が濡れていることから、小五郎にさつきを刺した時に付着した返り血をトイレで洗い流した時に濡れたと推理される。
名前の由来は女優の「扇千景」から。

  • 中村進(なかむら すすむ)

CV:廣田行生
退職間近の会社員。64歳。
飲んでいる最中に、千尋が発表会で足を滑らせたことを話し笑い者にした。
お店を出た後、タバコを買うためにタバコの自販機へ行った。


競馬好きであり、会社のお金を競馬につぎ込んでいるが、そのことをさつきにバレて会社に言いふらすと脅されている。
そのため毎月さつきに10万円ずつ振り込んでおり、さつきの手帳にも中村の名前で入金されていることが書かれている。
タバコを買いに行った道とは反対の方向から戻ってきており、自販機のタバコが売り切れていたため大通りのコンビニまで行ったと証言する。
名前の由来は『吉本新喜劇』の作家の「中村進」から。

  • 篠原真雄(しのはら まさお)

CV:岡野浩介
フリーター。25歳。
料亭の板前になるために上京してきたものの夢破れさつきの紹介で魚市場で働いている。
小五郎が当てた万馬券について何か言おうとしていた。
さつきから、板前になるならまずは魚に目が利くようにならなければ、と話しを受けており、魚市場を紹介してくれたことに感謝している。
お店を出た後、お金を下すために近くのATMに行っている。その際の明細票を目暮に渡したところ、明細票に不審な点はなかった。
そのためATMからこっそり店へ戻ることは不可能となり、容疑者から外された。


さつきの手帳には、篠原の名前とともにアジやイカなど書かれている。魚市場でバイトしている篠原は、時々さつきから注文を受けていたとのことである。


【レギュラー陣】

  • 江戸川コナン

ご存知主人公。
蘭と一緒に小五郎を探しにゴールデン横丁に行き、お店の前でタバコを吸っている小五郎を発見した。
店内を調べて、使われていないブランデーグラスが出されたままになっていることに気づいた。
他に棚の一番上に置かれているブランデーのボトルは、カウンター内の回転イス、そしてお店の隙間から出ている風から、事件の真相にたどり着いた。

  • 毛利蘭

ご存知蘭姉ちゃん。
コナンと一緒に小五郎を探しにゴールデン横丁に行った。
今回出番はそこと事件解決後のエピローグのみであった。

  • 毛利小五郎

ご存知迷探偵。
今回珍しく東都ダービーで3連単を大穴で当てたことに気分を良くし、お店にいた3人に1杯ずつ奢ると言い出した。
事件発生後、捜査中に居眠りをしていたため、コナンは呆れていた。
そのままコナンが変声機で推理を始めたところ、途中で素っ頓狂な声を出して起き上がったため、結局麻酔銃で眠らされた。

  • 目暮十三

ご存知警部殿。
さつきからお金を借りている千尋が、そのことで口論となって殺害したと疑う。
千尋の袖のルミノール反応を調べるように高木に命じる。

  • 高木渉

ご存知高木君。
目暮から千尋の袖のルミノール反応を調べるように命じられた。
調べた結果、千尋の袖からルミノール反応が出なかったことを目暮に報告した。



【用語】

  • 飲み処『さつき』

小さな店が軒を連ねる杯戸町のガード下にあるゴールデン横丁の一角にある小料理屋。
板とトタンの継ぎ接ぎで、すきま風が入る内装となっている。
4席で満席になるらしく、トイレに行くには他の客が一度立たないと通れないほど狭い。
カウンターには、身動きがとりやすいように回転椅子があり、さつきは回転イスを使って背後の棚にある焼酎を取ったりしている。
お店で使用している包丁の柄には全て『さつき』という焼き印が入っている。


なお、このゴールデン横丁はかなりの店舗が存在しており、それぞれにちゃんと名前が設定されている。すごい…



【以下、さらなるネタバレに注意】






























板前になる夢はどうしても捨てられなかった。だから…!


  • 篠原真雄

今回の事件の真犯人。
お店の隙間と包丁の特徴を生かしてさつきを殺害した。


お店を出た後に、外からお店に電話をかけ、棚の一番上にある高級ブランデーを注文した。
背の低いさつきがブランデーをとるには、棚と壁に体を密着させるようにして背伸びしなければならない。
お店の裏には人がひとり通れる軒下があり、そして板とトタンの継ぎ接ぎの壁には細い隙間がある。
予め包丁をお店から盗んでおり、さつきが壁際に密着したところを隙間から包丁で刺した。


しかし、そのまま差し込むのでは柄がつかえて刺さらない。
洋食の料理に使う洋包丁は柄をビスで止めているが、お店で使用されているのは和包丁であり、和包丁は柄に刃を差し込んでいるだけで簡単に外すことができる。
篠原は包丁から柄を取った状態でさつきを刺したのである。
包丁で刺されたさつきは倒れる拍子に回転椅子が回り、正面向きにカウンターに倒れてしまった。
小五郎たちに遺体を発見させた後、心配するフリをしてカウンターへ入り、刺した包丁の刀身に柄を戻し、さつきを抱き起した。


アリバイとして出したATMの明細書は、お店の裏の軒下からATMはかなり近い場所にあることからアリバイにならず、証拠となったのは篠原が持っていた明細票の入った封筒。
犯行時、包丁に指紋が残らないようハンカチで包丁を包んで握っていた為、トタンの鉄錆がハンカチに付着し、それに気付かないままハンカチを封筒と同じポケットに入れた。
結果、封筒に鉄錆が付着し、トタンと封筒の鉄錆が一致すれば篠原が軒下にいたという確かな証拠となる。
言い逃れができなくなった篠原は、その場に膝つき犯行を認めた。


動機はさつきに命令されていた盗みを暴露されそうになったからである。
さつきが篠原に魚市場のバイトを紹介したのは、篠原に売り物を盗ませる為だった。
最初は売れ残りや傷物を要求する程度だったが、徐々にエスカレートし、最近ではウニやイクラなど高級食材を要求するようになった。
さつきにバイトを辞めると伝えると、これまでのことを市場にバラすと脅された。
さつきに命令されたという証拠がなく、捕まるのは篠原だけとさつきに言われ、板前になる夢を捨てられなかったため殺害を決意。
だが、小五郎(コナン)から


しかしあなたは、板前の命である包丁を殺人の道具に使った。
そんなあなたにはもう、板前になる資格はないんじゃありませんか。


某警部殿の如く吐き捨てられ、自分の行いを悔やみ、涙を流して絶叫した。


  • 三島さつき

お金を貸す際は仏のような顔をする人が良さそうな女将に見えるが、実際の本性はあくどい性格をしており、お金を貸した相手から鬼のように厳しく取り立てていた。
また、弱みを握った中村からお金を払うよう脅迫をしたり、篠原にバイト先の魚を盗ませたり、バイトを辞めると言い出した際にこれまでの盗みをバラすと脅迫するなど、脅迫罪や横領罪で捕まってもおかしくないことをしていた。
そのため、これらの件に関しては被疑者死亡のまま書類送検されたものと思われる。

  • 扇千尋
  • 中村進

さつきのことを感謝していると言っていた篠原が犯人であることに驚きを隠せなかった。
中村については会社のお金を競馬に使っていた為、このあと横領罪で警察に逮捕されたと思われる。
千尋についてはさつきからお金を借りていただけで特に悪いことはしていない為、結果的に事件関係者4人のうち3人が罪人という結果となった*2



【事件解決、その後】
その後、蘭に起こされた小五郎のポケットから馬券が落ち、コナンはそれが100円馬券だと気づいた。
大穴当てても100円馬券では大した儲けにならないにも関わらず、見栄張って奢ったことで財布に大穴開けてしまった。
もちろん蘭は激怒し、逃げた小五郎を追いかけていき、その状況を見ていたコナンは、「うまく逃げ切れるかな…」(競馬だけに)と苦笑した。



加筆・修正は競馬で大穴を当ててからお願いします。


この事件に限らないけどコナンは自分の商売道具を犯行に使った犯人にかなり厳しいよね -- 名無しさん (2023-04-13 19:11:41)
同じ脚本家コンビの「屋上農園の罠」も面白い。この回は扇千尋さんが可愛い。業火の向日葵の榮倉奈々のキャラにも似てる -- 名無しさん (2023-04-16 07:50:46)
100円馬券の存在をこの話で知ったな。そして知らなかったせいでオチがあまり理解できなかった。 -- 名無しさん (2023-04-22 20:33:53)
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*1 『法廷の対決』シリーズの金子裕氏の息子。
*2 原作では複数犯(共犯)の例はほとんどない。

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