ジョドーラ

ページ名:ジョドーラ

登録日:2021/12/02 Thu 16:00:50
更新日:2024/06/14 Fri 13:54:36NEW!
所要時間:約 9 分で読めます



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レイトン教授vs逆転裁判 レイトン教授 逆転裁判 行成とあ ラビリンスシティ 籠手 黒猫 側近 厳格 冷酷 ネタバレ項目 ジョドーラ 検察士長 女上司 ジェドーラ←ではない



‥‥今宵。


最後の”真実”は‥‥すべて、さやけきこの月の光のもとに、さらされる。



ジョドーラとは『レイトン教授VS逆転裁判』に登場する人物である。


CV.行成とあ



■概要

『レイトン教授VS逆転裁判』のオリジナルキャラクター。
ラビリンスシティの創造主ストリーテラーの側近を務めている女性。
検察士団をまとめる検察士長の顔も持ち、本作のライバルキャラクターのジーケン・バーンロッド卿の上司にあたる存在。
専用曲は「封印~閉ざされた”黒”~」。


検察士として立つ際には肩に金のヒラヒラ(エポレット)が付いた軍服のような赤紫色の服を着用し、両手には鋭い爪を持つ金色の籠手を嵌めている。
行事以外では黒を基調とした革製甲冑を着用する。
頭には猫耳のような尖った髪飾りを付け、後ろ髪は猫の尻尾のようにまとめている。そのシルエットは黒猫にソックリ。


高位の存在であるがゆえに傲慢不遜で高圧的な振る舞いをし、特に自身の宿敵には容赦のない冷酷無比な発言をぶつける。二人称は主に「キサマ」。
部下の騎士達からも厳格な態度と威圧感から非常に恐れられている。
ジーケンは彼女に忠誠を誓っているが、検察士控え室の掲示板には彼が描いたと思われるジョドーラの落書きに剣が突き刺さっており色々鬱憤が溜まっているのかもしれない。


本来はラビリンスシティの人物のはずだがイギリスでもその存在が目撃されている。ラビリンスシティ内でも度々その姿を見せては怪しい動きや含みのある言い回しを多用する謎の多い人物。
マホーネ・カタルーシアへの態度はどこか悪意を感じさせるが…?



■作中での活躍

※ネタバレ注意

  • 序盤~中盤までの活躍

「序章」裁判パート(「異国の法廷」)で初登場。
イギリスの法廷で裁判にかけられたマホーネの弁護を成歩堂龍一綾里真宵に依頼した。
ここでは「ステラ寄宿女学院」の教師を名乗っておりスーツ姿に眼鏡をかけている。
ジョドーラはマホーネは全面的に罪を認めていると説明し、「提示される刑をそのまま引き受けてほしい」と成歩堂に依頼する。
だが「依頼人を信じぬく」事が信条の彼はマホーネの無罪を主張したせいで不服な態度を露にした。
最終的にマホーネの無実が証明され、皮肉交じりに礼を述べマホーネと共に裁判所を後にした。


第1章ではラビリンスシティへと向かう馬車にエルシャール・レイトンとルーク・トライトンと乗り合わせる。
ストーリーテラーの行進では傍らに立ち、彼が書いた《物語》をバラまき町民に配りまわっていた。この更新の最中レイトンを見つけ、何か思惑があるかのように見つめていた。


第3章ではある人物から”魔女”であると告発を受けたマホーネを拘束し、ジーケンに聞き取りを命じる。
その日の夜、マホーネの飼い猫・クローネを探しているルークと真宵と出会い、未解決の魔女事件を夜を徹して調査していた。
その事件の被害者は錬金術師であり、被害者が使っていた危険な薬品類は全て彼女の下に保管されている。


第5章ではストーリーテラーへの謁見をする傍ら、彼への悪意と離反のためにもう一つの《物語》を企てている様子が見られ…



  • 最後の魔女裁判

第7章でストーリーテラーが業火に飲み込まれ殺害される事件が発生し、その容疑者であるマホーネを裁判にかけるための野外特設法廷の設営を命じていた。
その際自分を嗅ぎまわっていたジーケンに反逆罪の罪を着せて検察士を解任し、自らの手で諸悪の根源《大魔女ベーゼラ》に引導を渡すため最後の魔女裁判の検察士として成歩堂と対峙する。
法廷ではスキの無い論証と鋭い切れ味の罵倒で弁護士を着実に追い詰め、今まで以上の冷酷さを見せる。
…ただ、不用意な発言で傷つけてしまった少年をすかさずフォローしてあげるくらいの優しさは残っているが。


終盤では成歩堂から証言を求められるが、検察士がいなくなるという理由でこれを拒否。
しかしそこに現れた最後の検察士の登場で証言台に立つことになり…



実は作中のここまでの流れは全て彼女の筋書き通り。
つまりマホーネに魔女容疑をかけ裁判にかけさせたり、レイトン、成歩堂達をラビリンスシティに誘い込ませた全ての元凶で事実上本作のラスボス


  • 経歴

本名は「クローネ・ベルデューク」。三か月前に死亡した町の錬金術師ミスト・ベルデュークの実の娘。
そしてマホーネの幼馴染で本来の親友でもあった。現在の年齢は20歳。


全ての始まりは12年前の《伝説の大火》から。
当時の火祭り日、クローネは町の象徴であった鐘楼に上ろうとマホーネに誘われお揃いのペンダントを使ってそこに辿り着いた。
その時マホーネは父親から禁じられていた「鐘楼の鐘を鳴らす」ことを好奇心から行った。
その瞬間マホーネ始め祭りの場にいた全員が一斉に意識を失い*1、その間に炎が町の広場の草に燃え移り、結果町全体に広がる大火事が発生した。
ベルデュークとストーリーテラーことリテラスタ・カタルーシア(マホーネの父親)が鐘楼に駆け付けた時には放心したマホーネを抱えながら泣き叫ぶクローネを発見した。


この日以降マホーネはココロが壊れてしまい、碌に会話も食事もしなくなった。
そんなマホーネを救うためにカタルーシアは魔女の絵本を自作し、さらにベルデューク親子達にそれを演じてもらうことで物語を本当の事だと思い込ませ、その結果マホーネには笑顔が戻っていった。
カタルーシアは娘の笑顔をとどめるため町の復興と国家プロジェクトの体裁で、現実世界で魔法を再現し住人を被験者として世界中から集め魔女の物語が実在する「ラビリンスシティ」を作り上げていった。
その際大火を思い出さないようマホーネの大火に直結する記憶、すなわち人間のクローネの記憶を消し、代わりに黒猫のクローネを昔からの親友だと思い込ませた。
クローネもマホーネを守るために全面的に協力し「ジョドーラ」という人物を演じることに徹し続けていた。


だが、多くの人間を騙し続けていた罪の意識に耐え切れずベルデュークは服毒自殺をした。さらに同じ時期にカタルーシアは町を解放するために《物語》の終了を決断した。
この行為にクローネは父を死に追いやっておきながら「勝手に《物語》を終わらせようとするリテラスタ」と「何も知らされず守られ続けているマホーネ」に恨みを持ち、彼らへの復讐のために今回の騒動を引き起こした。


  • 本編での動向

クローネは検察士長として活動する傍ら、「大魔女」という人物も演じ続けていた。
大魔女の目的は町の外にある森の住民「ヨーマ」に指令を出し”魔法”を実現させることであり、
指令を受けたヨーマは姿が消えるローブや鳴らすと相手の意識が無くなるベル等の「そっちの方が魔法だろ」と言いたくなるような技術を用いて現実には存在しない魔法を演出していた。
クローネは大魔女として度々その姿をレイトン達に見せ、彼らに魔法をかけ(たように演出し)ては翻弄していた。
レイトンをラビリンスシティに招き入れたのも彼の名声を聞き、町の真相を解明しマホーネに真実を見せつけてくれると期待したからだった。…ちなみに成歩堂の方はついでに連れてきたある種の”事故”だったらしい。


さらにはマホーネを魔女裁判にかけるようにカタルーシアの与り知らぬところで《物語》を書き換え、彼女に過去の記憶を思い出させるように仕向けていた。
最後の事件では気を失ったマホーネを背負った状態で透明化するローブを被って鐘楼に侵入。そこにいたベーゼラ役の人物を以前押収したベルデュークの薬で眠らせ、マホーネをベーゼラに仕立て上げた。


  • 結末

裁判を進めるにつれカタルーシアに町の秘密を暴露させ、マホーネに大火の記憶を呼び起こさせ精神的に追い詰めていった。
しかし全てを分かった上で検察士として入廷したレイトンや真相に辿り着いた成歩堂により自分でも気づいていなかった本当の記憶を呼び覚まされた。


+ 《伝説の大火》の真実-

実は伝説の大火の日、鐘楼の鐘を鳴らしたのはクローネの方だった
マホーネは鐘を鳴らそうとしたが直前で止めてしまい、代わりに興味を持ったクローネが鐘を鳴らした結果惨劇を起こしてしまった。
幼い彼女には炎の竜が飛び回るかのような業火の光景はとても耐えきれるものではなく、自分のココロを守るために「マホーネが鐘を鳴らした」と無意識に記憶を書き換えてしまった
救助に来た父親達は誰が鐘を鳴らしたのか一目瞭然だったが、クローネの「マホーネちゃんを‥‥責めないで!」という叫びで彼女が記憶を書き換えていることを察知。
真実を明かせばマホーネだけでなくクローネのココロも壊れてしまうため、二人の父親は彼女のココロを守るために真相を封印することを決断した。


なお、大火が発生した時地上にいた火祭りの参加者たちの生死は作中では明言されていない。
しかしその地の人間は鐘の音を聞くと一斉に気絶すること、「町に残されたのはたった4人だけ」という証言からやはり…
ただ、数十人の死を隠蔽できるかどうかは怪しい所なので異変に気付き非難した可能性もある。
どっちにせよ町は焦土と化してしまい、10年の時をかけてラビリンスシティとしてやっと復興できたレベルで大損害を負ったのは間違いない。


つまるところクローネは10年以上記憶を改竄しマホーネに罪を押し付けてしまっただけでなく、今回の復讐自体が逆恨みに近いものであった。
ずっと信じ続けてきた記憶がニセモノであるとは当然すぐには受け入れられずに…


‥‥そんなの‥‥


‥‥認めない‥‥


‥‥認められるワケがないッ!‥‥


”真実”を受け入れられないクローネはローブを纏って法廷から逃走。
そして町中から責められるクローネを見かねて、マホーネは全てを終わらせるために鐘楼から投身自殺を図った。
その時クローネは鐘楼にしがみ付きながらマホーネの腕を掴んだ。…怨恨を持っていても彼女との友情を完全に捨て去ることは出来ず、お揃いのペンダントも肌身離さず持っていた。
そのまま鐘楼の手すりが壊れ、二人とも落下…と思いきやレイトンの魔法によって救助され、成歩堂も交えた最後の魔法によりラビリンスシティに夜明けが訪れた。


クローネも‥‥これから、また。ずっと、ともだちでいてくれる?


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥当たり前だろ!‥‥‥‥‥


‥‥‥‥ありがとう‥‥‥‥


全てが終わった後クローネはカタルーシア親子に謝罪し、仲直りすることが出来た。記憶を取り戻したマホーネとも再び友情を築き合った。
なお彼女から「クローネって‥‥(黒猫の)クローネに、ソックリだよね。」と言われた時は気恥ずかしそうにしていた。
EDではこの町の出発を祝福するように鐘を鳴らして町を去る4人を見送った。現代の洋服を着て、憑き物が落ちたような晴れやかな表情をしていた…



スペシャルエピソードでは本編のシリアスな役回りに反し、最もはっちゃけている人物
実は人見知りで大魔女の姿じゃないと”キンチョー”してたり(しかもレイトン達にではなくゲームをやっている”全世界の”プレイヤーに対して恥ずかしがっている)、自分主役のゲームが500万ダウンロードの大ヒットを記録する《物語》を書いたり、
丁寧な前振りを交えつつ「ナゾ解明!」のポーズをノリノリでやったりと真宵に「ちょっと図々しい」と評される程の弄られキャラと化している。
「‥‥《ミエヘン》の魔法で消えてしまいたい‥‥」



■余談

+ -
  • 最終章の裁判で彼女は成歩堂のことをはっきりと「弁護士」と呼ぶ。ラビリンスシティには「弁護士」という職業がなく他の人々は「ベンゴの騎士」と呼んでいるためこの呼び方は矛盾している。このことは彼女がラビリンスシティの世界の人間ではなく現実の人間であるという伏線である。
  • 黒猫のクローネは当初は「マホーネだけに見えるジョドーラとしてのクローネ」という設定だった*2。製品版ではその設定が無くなったのでジョドーラは単に黒猫に似ている人になった。
  • ゲームを一度クリアしたセーブデータで「つづきから」を選んでプレイし再びエンディングに到達すると、エンディングでのマホーネの独白がクローネのものに代わる。
    • ついでに成歩堂が対峙している検事が御剣からバータリー検事に代わる。
  • これまで対峙してきたライバルキャラクターに代わって最後の裁判で検察官を担当するライバルの上司(または主人)はラスボスである、という『逆転シリーズ』でのジンクスをコラボ作品の本作でも受け継いでいる。
  • 最終章でジョドーラの本名が彼女の口から明かされる前に、人物ファイルでネタバレされたり、人物ファイルからジョドーラの写真と説明文が消えたりと彼女絡みのバグが妙に多い。


追記・修正は大魔女を裁いてからお願いします。


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*1 その地域の地下水を飲むとその体質になるらしい。
*2 配信コンテンツより。

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