剣と魔法とセーラー服~ときどき女神にアイアンクロー~

ページ名:剣と魔法とセーラー服_ときどき女神にアイアンクロー_

登録日:2019/08/04 (日) 23:18:30
更新日:2024/04/19 Fri 10:57:50NEW!
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愛すべきバカ達 日常系アニメ ライトノベル 駄女神 厨二病 hj文庫 女剣士 魔女 ダメ人間の万国博覧会 ホビージャパン 三条ツバメ ごれ 剣と魔法とセーラー服~ときどき女神にアイアンクロー~


『剣と魔法とセーラー服~ときどき女神にアイアンクロー~』は、HJ文庫から発売されたライトノベル。


著者:三条ツバメ
イラスト:ごれ
出版社:ホビージャパン
レーベル:
2巻まで刊行(2022年5月現在*1


【あらすじ】
最強の始末屋と呼ばれながらも日常系アニメをこよなく愛する男、常守聖悟(つねもりしょうご)。彼の元にある日、女神が現れ「あなたをあなたの見合う世界に転移します。あと日常系って退屈ですよね」と告げた。
余計な一言で宗教戦争が勃発したが「日常系アニメの世界に行けるのなら」と聖悟は折れた。しかし、願い空しく転移した先は剣と魔法の世界。
何故か付いてきた女神にアイアンクローを極めながら旅をしていると、村を襲うゴブリンに一人立ち向かう女剣士エマと出会う。その美しさと優しさに心打たれた聖悟は決意する。
「この世界をエマを中心にした日常系アニメの世界に変える」
(一巻作品紹介より)


分類としては、『Re:ゼロから始める異世界生活』と同じ異世界転移もの。
トラックに轢かれて生まれ変わるような異世界転生ものではない。
現代日本にいた頃から最強の戦闘力を持っていた主人公と、そんな彼をその戦闘力にふさわしい世界に転移させることで世界を管理しようとする女神。
この二人をメインに、女剣士やロリババアの魔女、気のいい村人たちなどが、平和でゆるい日常を送る。
基本的にダメ人間なメインキャラたちが繰り広げるギャグ小説で、シリアス展開は一切ない。
というか主人公がシリアス展開大嫌いなので、今後も基本的に到来しないと思われる。




【登場人物】


常守聖悟(つねもり・しょうご)
性別:男性
主人公。
「最強の始末屋」と呼ばれる、年齢は20歳ほどで長身で短い黒髪の青年。
異様なまでに鋭い目つきをしており、見た目通りに過激で毒舌家。すぐ手が出る(主に女神に)。
莫大な額の報酬で仕事を請け負い標的を病院送りにするが、決して人を殺さないため「殺し屋」とは呼ばれない。
その戦闘力は凄まじく、テロリスト集団も独裁国家の将軍も歯が立たないほどの腕前を持つほか、物質召喚、時間干渉など数々の超能力を平然と使いこなす。


と、ここまで書けばどこぞのスナイパーを思わせる冷徹な男を思わせるが、その本質は、ゆるくて優しい世界が描かれる日常系アニメを愛するオタク。
日常系アニメを見たり語ったりする時はニチャアッと笑う。イラストにもなっているが、物凄く気持ち悪い。
絶対人を殺さないのも、「重苦しいシリアスな雰囲気が大嫌い」だから。
「貴方にふさわしい世界に転移させる」と言われ、日常系アニメの世界に行けると思いワクテカするも、実はその戦闘力にふさわしいファンタジーの世界だったと知り絶望。
そこで、戦乱渦巻き魔物が人を襲う世界をゆるくて優しい世界に無理やり変えるべく、訪れたシャンカラ村に学校を設立しようとするが……。


日常系アニメの世界に行きたがる一方で、優しい女の子は尊すぎて直接関われないという考えの持ち主。
女神いわく、彼が女の子に対して向ける感情は「孫に対するおばあちゃんの愛」。
男性については道ばたに転がってる石ころ以下としか思っていない(自分自身も含めて)が、実際には何だかんだで結構親切。オタク野郎のツンデレとか誰得だよ


シリアス展開が嫌なので、どんなクズでもとにかく絶対に殺人はしない。
拷問してなぶり者にしたりもしないなど、毒舌家でぶっきらぼうながら、根はいい奴だということがわかる。




女神(本名不明)
偽名:常守花子(つねもり・はなこ)
性別:女性
聖悟を異世界に転移させた張本人。
強すぎる力を持つ聖悟の監視役を天界の上層部から命じられ、異世界での聖悟の旅に同行する。
白いワンピースを着た十五歳ほどの、肩まで伸びた薄茶色の髪をした大人しそうな少女。
しかしその実態は、わがままでいじめっ子で守銭奴で豆腐メンタルで他人の不幸が大好きで三度の飯よりレスバトルを愛する、どこに出しても恥ずかしくない駄女神
作中最大のトラブルメーカー。
サブタイトルの通り、たびたび聖悟から顔面にアイアンクローを喰らっているが、たいがい自業自得。
女神らしく人間離れした身体能力を持ち、バリア展開、時間干渉など数々の超能力を操るが、聖悟には全然勝てない。
交渉術の達人を称し、「タフネゴシエーター」というあだ名も持つが、そのやり方は、相手が折れるまで転げ回ってギャン泣きするというもの。
故に他称の場合「タフネゴシエーター(笑)」と但し書きがつくのだが、当人は蛙の面に小便である。




エマ・ローズレン
性別:女性
ゴブリンに襲われたシャンカラ村を助けた旅の女剣士。
一人称は「某(それがし)」。
五十体を超えるゴブリンすらも一人で倒す腕前を持ちながらも、困っている人や子供を放っておけない優しく真面目な女性。
主人公とメインヒロインも見習うべき
エマのあまりの善良さに心をうたれた聖悟は、この世界を彼女を中心とした日常系アニメの世界に作り変えることを決意する。
普段は穏やかだが、「ライバル」や「決闘」に強いあこがれを持つなど、脳筋思考な一面の持ち主でもある。




アパルナ・ロックウッド
性別:女性
聖悟が作る学校の教師役に選ばれた、300歳を超える「森の魔女」。
赤い髪に黒いローブの、10歳ほどの少女の姿。
シャンカラ村の近くの森に住み、時々村を訪れて医者や薬師の仕事をしている。
花子に家のドアに穴を開けられるわ静香にライバル認定されて粘着されるわと、何かと苦労人気質。
とある理由から人に魔法を教えることはしないと誓っているが、普通の学問の教師は問題なく行う。
学問を日々の暮らしに役立つように子供に教えるなど、教師としては優秀な模様。
でも日常では、破天荒なトラブルメーカーたちに振り回されがちな被害者枠。




高橋静香(たかはし・しずか)
二つ名:ザ・サイレンス
性別:女性
アパルナに決闘を挑んだ、日本からの転移者。
黒いコートに眼帯という出で立ちの、15歳ほどの黒髪の少女。
見た目通りのバリバリの厨二病患者だがメンタルが弱く、すぐに地が出る。
一人称は気取っている時は「僕」だが、素が出ると「わたし」になる。
ヴァレンシア商会の女主人ダリアの被保護者。
実力のある魔法使いで、冒険者をしていたが、恰好をつけるため低いランクの依頼ばかり受けていたため、空腹で倒れていたところをダリアに拾われた。
ダリアとは義理の母娘のような親しい関係で、従業員からも可愛がられている。
日本人なので聖悟のいう「日常系アニメのような世界」という考えが理解はできるが、彼女自身は異能バトルの方が好きなのであまり共感はしていない。




【用語】


  • シャンカラ村

聖悟と花子が最初に訪れ、そのまま居ついた平和な農村。
武者修行の旅をしていたエマが拠点としていた。
村長のマクリー氏をはじめ、聖悟の学校作りを無料で手伝おうとする村人たちや、喜んでアパルナの授業を受けては親に学んだことを報告する子供たちなどがいて、民度が非常に高い。
聖悟は女子高生4~5人組の日常を描いた学園ものの日常アニメを夢想していたが、正直に言って、すでに十分聖悟の理想に叶っている村だといえる。




  • ベルザスカの街

シャンカラ村の近くにある大きな街。
静香が世話になっているヴァレンシア商会は、街一番の大商会。
倒した魔物からとれる魔石を、この街にある冒険者ギルドで買い取ってもらうことができる。




追記・修正は日常系アニメを鑑賞しながらお願いします。


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  • 弱いオタク(蔑称ではない)の権化 -- 名無しさん (2019-08-07 18:21:01)

#comment

*1 しかし、2巻発行から3年近くも続刊がされていない。

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コメント

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