登録日:2019/08/02 Fri 18:45:09
更新日:2024/04/19 Fri 10:57:02NEW!
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儀式召喚の時間だーっ!
魔神儀とは遊戯王オフィシャルカードゲームに存在するカテゴリの一つ。
儀式召喚を強力にサポートするテーマであり、属するモンスターは全て光属性か闇属性のどちらか、儀式召喚のサポーターと儀式モンスターのみとなっている。
儀式モンスター以外の魔神儀は全て攻守0であり、以下の共通効果を持つ。
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):手札の(儀式魔法カード1枚/儀式モンスター1体)を相手に見せて発動できる。
(同名カード)以外のデッキの「魔神儀」モンスター1体と手札のこのカードを特殊召喚する。
(2):このカードがデッキからの特殊召喚に成功した場合(~を対象として)発動できる。
(特定の場所)から(儀式魔法1枚/儀式モンスター1体)を手札に加える。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
まず、択一となる二つの効果。手札で発動する起動効果の方は、自分と儀式魔法または儀式モンスターを公開することで、同名以外のデッキの魔神儀と自身を特殊召喚する展開効果。
リクルートに成功した時に発動する誘発効果の方は、特定の場所から儀式魔法か儀式モンスターを持ってくる効果。
この二つは同じターンにはどちらかしか使えないので、展開効果を使ったらサーチ/サルベージはできないし、サーチ/サルベージを使ったら同名カードを自身の効果で特殊召喚することはできない。
それでも展開力とアド稼ぎに長けているので素材にぴったり……と思いきや、三つ目のデメリット効果が待ったをかける。
メインデッキ側の魔神儀がいる限り、EXデッキからの特殊召喚が禁止されるため、採用するなら儀式召喚に特化したデッキを組む必要が出て来るのだ。
儀式デッキであってもEXデッキを全く利用しない構築というのはそうないので、儀式召喚のリリースに使ってとっととフィールドから離したいところだが、魔神儀の中には上級モンスターが含まれるため、儀式モンスターのレベルはある程度高いものを選択する必要がある。
逆にこのデメリットを利用し、「ギブ&テイク」で相手の場に送りつけてロックをかけてやるのも手。
特に召喚権を使用した直後が狙い目となる。
イラストはディズニー版『美女と野獣』の召使い達を思わせる、顔や手足の付いた器物がモチーフのコミカルなもの。
モンスターは下記するように殆どが二体一組だが、片方がもう片方を振り回したり困らせたりと凸凹コンビの様相を呈している。
また「魔神儀の隠れ房」のイラストから、どうやら魔術師の工房を根城としている、あるいはそれに擬態しているようだ。
●所属モンスター
『クリオルター』以外はいずれも、二体以上のモンスターが一組になったコンビであり、ネーミングは全て二つの言葉の掛詞になっている。
なお共通効果の違い以外は全て使い方が同じなので、展開効果のコストは何か、リクルート時に持ってこられるのは儀式とモンスターのどっちか、という部分を踏まえて使い分けるのが重要となる。
リクルート時の効果で儀式魔法/儀式モンスターを持ってくる先は、キャンドールとタリスマンドラがデッキ、ペンシルベルとブックストーンが墓地となっている。
- 魔神儀-キャンドール
効果モンスター
星4/光属性/炎族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):手札の儀式魔法カード1枚を相手に見せて発動できる。
「魔神儀-キャンドール」以外のデッキの「魔神儀」モンスター1体と手札のこのカードを特殊召喚する。
(2):このカードがデッキからの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから儀式魔法カード1枚を手札に加える。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
燃え盛るロウソク人形。固有効果はデッキからの儀式魔法サーチ。展開効果の方はコストとして儀式魔法が必要なため、リクルートして来るのは儀式モンスターを持ってくるペンシルベル・タリスマンドラが有力。
サイバネティック・ホライズン出身の先行組の片方で、タリスマンドラと組めば「終焉の覇王デミス」「破滅の美神ルイン」の儀式召喚サポートに使える。
なお数ある種族の中でも最も不遇と言える炎族なので、特有のサポートは皆無。
- 魔神儀-タリスマンドラ
効果モンスター
星6/闇属性/植物族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):手札の儀式モンスター1体を相手に見せて発動できる。
「魔神儀-タリスマンドラ」以外のデッキの「魔神儀」モンスター1体と手札のこのカードを特殊召喚する。
(2):このカードがデッキからの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから儀式モンスター1体を手札に加える。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
タリスマン+マンドラゴラ。サイホラ出身の先行組の片方。
展開効果のコストは儀式モンスター、サーチして来るのも儀式モンスターなので、リクルートして来るのは儀式魔法を持ってくるキャンドール・ブックストーンを選択したい。
植物なので「ローンファイア・ブロッサム」でリクルート可能。
- 魔神儀-ペンシルベル
効果モンスター
星3/光属性/サイキック族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):手札の儀式モンスター1体を相手に見せて発動できる。
「魔神儀-ペンシルベル」以外のデッキの「魔神儀」モンスター1体と手札のこのカードを特殊召喚する。
(2):このカードがデッキからの特殊召喚に成功した場合、
自分の墓地の儀式モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
ソウル・フュージョン出身の後発組。ペンシルだが羽ペン。
展開効果のコストは儀式モンスター、リクルート時の効果は儀式モンスターのサルベージ。
地味にサイキック族なので「緊急テレポート」でリクルート可能なのは独自の強みと言える。
コイツとブックストーンは効果の都合上デッキが回り出してからが仕事なので、初動はキャンドール&タリスマンドラに任せるのがベター。
- 魔神儀-ブックストーン
効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):手札の儀式魔法カード1枚を相手に見せて発動できる。
「魔神儀-ブックストーン」以外のデッキの「魔神儀」モンスター1体と手札のこのカードを特殊召喚する。
(2):このカードがデッキからの特殊召喚に成功した場合、
自分の墓地の儀式魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
後発組の片方。ブック+ストーン。某ブックス!は無関係です。
展開効果のコストは儀式魔法、リクルート時の効果は儀式魔法のサルベージ。使いまわしのし辛い儀式魔法を回収できるため、重要度は特に高い。
コイツは魔法使いなので「ダーク・ホライズン」のリクルートに対応しているのが強み。
- 魔神儀-カリスライム
儀式・効果モンスター
星7/闇属性/水族/攻2500/守1800
「魔神儀の祝誕」により降臨。
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる。
手札を1枚選んで捨て、デッキから「魔神儀」モンスター1体を特殊召喚する。
発動後、このターン中に自分が儀式モンスターの特殊召喚に成功しなかった場合、
エンドフェイズに自分は2500LPを失う。
(2):手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、
「魔神儀」カード1枚を墓地へ送り、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
2体いる魔神儀の儀式モンスターの片方。カリス(聖杯)+スライム。手足のついた杯の中でスライムがひとっぷろ。
コイツも手札とフィールドでそれぞれ発動する択一の効果を持っており、手札効果の方は自身の公開をコストに、手札を捨ててデッキから魔神儀をリクルートする。ただし儀式モンスターの特殊召喚に失敗した場合2500のライフロスが発生するので、妨害に注意。儀式召喚に限らず、儀式モンスターを特殊召喚すればいいので、墓地から蘇生したり、「限定解除」で無理やり出すことでもクリアできるのは覚えておこう。ちなみに手札を捨てるのは効果。
なお、レベル7なので「儀式の準備」でサーチできる。
フィールド効果の方は魔神儀をコストにしての単体除去。処理できずフィールドに残った魔神儀を離すのが目的となるだろう。一応コイツ自身をコストにできる。
- 魔神儀の創造主-クリオルター
儀式・効果モンスター
星10/光属性/悪魔族/攻3000/守3000
「魔神儀の祝誕」により降臨。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、手札のこのカードを相手に見せて発動できる。
手札を1枚選んで捨て、その後、レベルの合計が10になるように
自分の墓地の「魔神儀」モンスターを選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主のデッキに戻る。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
儀式モンスター以外の自分フィールドの「魔神儀」モンスターは、
攻撃力が2000アップし、効果は無効化される。
ダーク・ネオストームで登場した魔神儀の儀式モンスターの片方。クリエイター+ウォール。
魔神儀のイラストの背景は全部コイツの体であり、コイツ自身のイラストでは両手に炎を生成して滅茶苦茶怒っている模様。
カリスライムと異なり、現実的なサーチ手段は魔神儀くらいとなる。
手札効果は自身を公開することで、手札を捨て、レベル合計が10となるように魔神儀を蘇生する効果。ただしデッキバウンスのデメリットがつく。
フィールド効果は永続で、儀式モンスターでない魔神儀のフィールドでの効果を無効にし、代わりに攻撃力を2000アップさせる。つまりコイツが立っていると、魔神儀のサーチ・サルベージ効果が使えなくなる代わりに2000打点のアタッカー+各種素材への転用が可能となるため、【魔神儀】における重要性は高い。
なおコイツの効果で蘇生できる組み合わせは、
- キャンドール+タリスマンドラ
- ペンシルベル+カリスライム
- ブックストーン2体
となる。またこちらは相手のターンでも使用できるため、緊急時の壁を用意する目的にも使用可能。
●魔法カード
- 魔神儀の祝誕
儀式魔法
儀式モンスターの降臨に必要。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、
自分の手札・フィールドの「魔神儀」モンスターをリリースし、
手札から儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、
「魔神儀の祝誕」以外の「魔神儀」カード1枚を墓地へ送って発動できる。
デッキから「魔神儀」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、墓地のこのカードを手札に加える。
カテゴリの儀式魔法。「高等儀式術」に続く全儀式モンスター対応型で、こちらはリリースに魔神儀を要求する代わりレベル合計は「以上」となっているためオーバー可能。
また、魔神儀をコストに魔神儀をリクルート+自身をサルベージするという自己回収効果を備えており、安定性は抜群。
イラストはどうやら魔神儀たちによるカリスライムの儀式召喚の場面のようだが、イラストの流れを考えると魔神儀たちが勝手に儀式を行ったことでクリオルターの怒りを買ってしまった模様。
- 魔神儀の隠れ房
フィールド魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、
手札の「魔神儀」モンスター1体を相手に見せ、
その同名モンスター2体をデッキから特殊召喚できる。
その後、見せたモンスターをデッキに戻す。
(2):1ターンに1度、自分フィールドに儀式モンスターが特殊召喚された場合、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
専用のフィールド魔法。手札の魔神儀をコストに同名2体をリクルートして来るため、基本的にこちらを目当てに使用することになる。ただし、魔神儀のサーチ・サルベージ効果は同名カード縛りで1ターン1度であることに注意。
手札に魔神儀がたくさんあるが儀式魔法がない、という事態に陥った時の事故処理用カードとして使いたい。
除去効果の方は儀式召喚に限らず、儀式モンスターの蘇生にも反応するため、カリスライム辺りを儀式召喚しておいてから、相手のターンにクリオルターの効果で蘇生して不意打ちをかますのも面白い。
イラストではクリオルター含む魔神儀たちが死んだふりをして大人しくしている。どうやら彼らがいるのはどこかの書斎のようだ。
◆相性の良いカード
- 儀式の準備
カリスライムのサーチと儀式魔法のサルベージが可能。
- マンジュ・ゴッド/センジュ・ゴッド/ソニックバード
魔神儀は召喚権をほぼ使わないため、こいつらに回してサーチが可能。
かつて環境を蹂躙した儀式召喚の完成形テーマ。
性質が魔神儀と似ており、儀式サポートを共有できる。魔神儀はレベルの調整が非常に得意であり、特に「トリシューラの影霊衣」が出しやすくなった点が大きい。
- 強制転移などコントロール転移カード
メインデッキ側の魔神儀は攻守0であるため、送り付けて的にしてやるのも手。
上述したが「ギブ&テイク」で不意打ちしてやるのも面白いかもしれない。
《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》軸とは非常に相性がよく、ワンショットキルが狙える。
ご存じハラキリエンペラー。
召喚権をほとんど使わないカテゴリなので、揃えた魔神儀をリリースしてザボルグ召喚からの自壊→EXデッキ破壊から墓地送りによるモンスター効果に繋ぎアドバンテージを稼ぐことができる。落とすのは儀式デッキの縁の下の力持ち「虹光の宣告者」が筆頭となるか。
光属性と闇属性がそれぞれ4体ずつ存在する上に墓地に溜まりやすいため、開闢の使者辺りを突っ込んでおくといざと言う時役立つ。
ただし、クリオルターによる蘇生とかち合うので状況と相談すること。
追記・修正は儀式召喚を行ってからお願いします。
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- 儀式全体のパワーを底上げした優秀なテーマ -- 名無しさん (2019-08-02 23:17:59)
- サーチが得意なネクロスと組みわせると容易に好きなネクロスモンスターを出せて展開が安定するからおすすめ。ただどうしても枠を魔神義で潰れて誘発枠が少なくなるのが惜しい -- 名無しさん (2019-08-03 02:31:07)
- 専用儀式魔法が実質存在しなかったアモルファクターPの救世主 -- 名無しさん (2019-08-03 22:03:02)
- ベルブックキャンドルにカリスと聞くとワードナの逆襲思い出す -- 名無しさん (2022-05-02 15:14:38)
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