ココ(カタハネ)

ページ名:ココ_カタハネ_

登録日:2011/01/27 Thu 07:10:54
更新日:2023/11/20 Mon 11:07:40NEW!
所要時間:約 6 分で読めます



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tarte カタハネ シロハネ クロハネ 人形 ココ 「約束」 ネタバレが多すぎる項目 |_| 天使の羽ばたき



「ボク、ココ、です!」(>_<)



Tarteのゲーム、カタハネに登場するキャラクター。


ゲーム開始直後、シロハネ編冒頭より登場。



【人物】
継ぎ目が見える関節、一本線で描かれる瞳など、まさしく「お人形」然とした容姿の人形であり、人そのものの造形をしたベルとは意匠が異なる。
こんな表情→(|_|)



見た目どおり、幼い子供のような性格をしている。とても素直で、周囲には非常に愛されている。
耐久性を重視された造りで、見かけによらず力持ち。が、十から先の計算は出来ない。
両手に手袋をしており、両方を同時に外すことを何故か嫌がっている。
ちなみに女の子。



かなり古い作の人形。
昔の事はほとんど忘れ、自身の由来も覚えていないが、会話などふとしたきっかけで時たま「何か」を思い出しかける。
物語序盤においてセロ達と旅に出る際、目的地のひとつである都市、青(ブリュー)の名に反応した。
また白の都を訪れた際には、城を見て不思議な既視感を覚えた。



同居するセロとの付き合いは彼が小さい頃からのもの。
成長し、いつしか自分より「お兄さん」になったセロに対しては、随分と甘えん坊になってしまった。
ワカバ・ライトの姉弟と親交があり、特にライトにはよく遊んでもらっている。



人のまねっこが好き。
ワカバがライトを叱る場面のCG、彼女の横でまねをする「えっへん」のポーズは……まずい、頬が緩む。



間延びしたり不自然に途切れたりと、話し方には少々癖があり、人を呼ぶ際には名前から一部が抜けることがある。
ライトは「ライ」または「ラーイー」、ワカバは「カバー」、そして何故かアンジェリナは「マー」、ベルは「ファー」などなど。
ライト曰く、『本人はちゃんと名前で呼んでいるつもりだが、男性からは後ろの、女性からは前の部分が抜ける』のだとか。




以下、重大なネタバレ















遠い過去であるクロハネ編の時代、今は亡き青の国で生まれた人形。
のちに史劇「天使の導き」の基となる悲劇のさなかを過ごした、歴史の生き証人である。



以下、クロハネ編ネタバレ













ココは赤の国の人形エファ同様、白の国の式典で「天使の羽ばたき」という劇を演じるべく、青の国より貸し出されていた。
しかし、来国して少し経った頃、ホームシックからパニックを起こし危険な状態となる。
クリスティナ姫の調律で安定するも、白の国に来てからの記憶を失うことに。


記憶を失ったココが白の国の城内、見知らぬ部屋で目覚めた場面からクロハネ編の幕が上がる。



【人物】
青の国の老人形技師によって生み出された人形。


これまでにない新技術として、

  • 稼動に必要な貴石を体外に持つ仕様
  • 任意で自らの記憶を忘れ、また思い出せる機能

を有する。
ただし、後者の機能について本人は知らない。
後にクリスティナから『どうしても過去を忘れたくなった時の為』と、その機能と使い方を教わる。



ココが「おばあちゃん」とよぶその技師は既に他界しており、ココ自身その事実を知りつつも、「人の死」がどういうものであるのか理解できていない。
これが老技師が死後にココを悲しませない為の仕様であったのか、ただの不具合であったのか作中では不明(誰か分かる方、追記を)。



ケーキやアインがくれるマカロンが大好きで、ニンジンとピーマンが嫌い。
暗がりを恐れ、寂しがり屋で、誰かと共にあることを望む。



城内では、「ヒメサマ」と呼び慕うクリスティナ、エファ、デュアやアインと過ごす時間が多い。
クリスティナに甘え、
エファと自分の秘密(好き嫌い)を共有し、
デュアの表情を柔らかくし、
アインの仕事のお手伝いをしてはお菓子をもらったりしながら過ごし、各々との思い出を積み重ねていく。




以下、さらにクロハネ編ネタバレ













襲撃により式典が無期延期となり、さらに少しずつ国家間の関係が悪化していく中、デュアがエファを護り死亡。
デュアが亡くなる直前にココは「姫を護る」約束を交わし、報酬として額にキスを受けた。
デュアの「死」を理解できないまま、のちの場面でココは、
「――ねぇねぇ、アイン。ボク、どうして、ないてるの?」
と、不意の涙を流した。



もはや戦争が起きるのは時間の問題となった時。
クリスティナもエファを救うため自らの命を落とす。



国、そしてクリスティナが遺した記憶を護るためにエファとアインは残り、ココは、エファに備わっていた記憶石(=クリスティナとエファの記憶を吸ったもの)と国の宝である「ドルンの記憶」を持って逃がされることとなる。



その別れのさなか、
エファには頑張ってニンジンとピーマンを食べられるようになった事を伝え、
アインとはデュアと同じ約束を交わし、また「デュアにされたのと同じ場所」にキスを受けた。



クリスティナの亡骸に別れを告げ、
エファから託された記憶石と「ドルンの記憶」を手に、
そしてデュア・アインと交わした「姫(=記憶石)を護る」約束を胸に。


みんな後から行く、というアインの言葉を信じて白の国を去るところで、ココにとってのクロハネ編の幕は下りる。




シロハネ開始以前のココは、その後誰も会いに来てくれない寂しさに、いつしかクリスティナに教わった方法で全てを忘れてしまうことを選んだのだろう。





















            一つの物語は終わりを告げ、過去から未来へ―
                         物語は”ココ”から始まる―




現代に伝えられず、プレイヤーをやきもきさせ続けた過去の真実がついに明らかになるカタハネ3周目。



以下、最終ルート(ココルート)のネタバレ














ココが記憶を制御する方法は、「素手で」「お祈り」のように両手を組むこと。
記憶と共にこの方法も忘れていたココは、旅の途中、手袋を外された状態で偶然にこれを行い、僅かだが過去の記憶を、そしてデュアのことを思い出す。



それを聞いたセロは、史学者としてココの記憶が史実をひっくり返す確証になりうると知りつつも、自分の都合で「ココが辛さのあまり自ら封じた」ものを暴くことを忌避し、涙する。
その姿を見たココは「かつてのお姉さん」として、いつしか自分より大きくなっていたセロの頭を撫でてあげ、過去を思い出す決意をする。


セロに語られたそれは、「ハンスとの契約書」としてココが常に手放さなかったメモによって、新解釈「天使の導き」のより確かな裏づけとなる。



モスグルンに戻ってからは、ココは脚本を担当するワカバに少しずつ過去を語っていく。かつての出来事、出会った人々のことを。


ココの辿った道に思いを馳せ、ワカバが流した涙。
それはやがて昇華し、一つの物語が完成する。








これまでの旅が終わり、旅が始まった地にて催される演劇祭。
一緒に旅した少年達が演じる「天使の導き」の中で、ココはかつて共に過ごした人々との再会を果たす。



以下、さらにネタバレ













ココが持って逃げた「ドルンの記憶」とエファの記憶石。
前者はココが逃げた先で無事ドルン王家の傍系に渡り(多分。違っていたら修正を)、代々受け継がれて現在ワカバが持っており、
後者はシロハネ編の旅の途中でココからベルに手渡される。
ココがかつて交わした「姫を護る」という約束は、長い時を経て果たされたのだ。



その健気、純粋なキャラクターで、おそらく多くのプレイヤーを笑わせ、和ませ、また感動させたココ。
今までよく頑張ったと、そう言ってあげたい。



ココが可愛くて仕方のない方、よろしければ追記・修正お願いします。


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