AKB48は秋葉原を拠点として活動を行い、2008年頃に大人気となった女性アイドルグループである。『ヘビーローテーション』や『フライングゲット』などの人気曲は、一度は聞いたことがあるだろう。
一時の爆発的な人気からは落ち着きを見せたものの、AKB48は秋葉原の女性アイドルグループいう人気を確立した。そこで、彼女たちはどのような活動を行っているのか、AKB48の人気を振り返りながら、現在の活動をまとめていく。
大人気アイドルとなったAKB48
AKB48は、秋元康氏のプロデュースによって2005年に活動を開始したアイドルグループである。株式会社DHが運営を行い、東京・秋葉原にあるAKB48劇場を中心に活動を行っている。インディーズCDデビューは2006年1月、同年10月にはシングル『会いたかった』でメジャーデビューを果たした。
秋葉原を拠点としていることもあり、当初AKB48に対する世間のイメージは「オタク向けのアイドル」というものだった。しかし2009年の『RIVER』でオリコンウィークリーチャート1位を獲得すると、世間の目は一気に変わる。
その人気上昇は「AKB現象」や「国民的アイドル」とさえ呼ばれました。AKB48は音楽番組やバラエティ、ドラマなどにも出演する大人気アイドルグループへ成長していった。
コンセプトは「会いにいけるアイドル」
拠点である秋葉原には、「AKB48劇場」という専用の劇場がある。従来のアイドル像は、テレビやコンサート会場でしか会えない夢のような存在だったが、それに対しAKB48は「会いにいけるアイドル」をコンセプトにスタートした。
ほぼ毎日のように行われる劇場公演だけでなく、握手会や写真会といったファンサービスイベントも定期的に開催されている。アイドルとファンの距離を限りなく近づける取り組みが行われたのだ。
これは人気を確立した現在でも開催されていて、AKB48をはじめとした姉妹グループの公演が日替わりで行われているため、ファンにとっては嬉しいイベントだろう。
当初の目標はメジャーデビューだった
小さな秋葉原の劇場からスタートしたAKB48が結成当初に掲げた目標は、なんとメジャーデビューだった。 今では忘れがちなことだが、AKB48は有名なアイドル事務所からデビューしたアイドルではない。アイドルとしてのノウハウがほとんどない事務所から、初めてのアイドルグループとしてデビューしたのだ。
大きなアイドル事務所であれば、CDデビューと同時にデビュー発表を行うこともあるが、結成時のAKB48には、知名度も人気もなかった。そのため、AKB48が初めてCDを発売したのは活動開始から約2カ月後のことで、しかもインディーズデビューだった。
ちなみにメジャーデビューとは、日本レコード協会に加盟しているレコード会社からCDを発売することである。メジャーデビューをするとレコード会社による宣伝やCDを店頭に置いてもらうことができるほか、注目を集めやすいなど様々なメリットがある。
現在では配信サービスやSNSによる個人の宣伝力が強いため、恩恵を感じにくいかもしれないが、AKB48がデビューした2005年におけるメジャーデビューは、音楽活動を行う多くの人の目標でもあった。
そしてこの目標は2006年に達成され、次の目標であった「東京ドーム公演」も2012年に達成している。
グループ分けについて
AKB48は1期オーディション合格生を「チームA」・2期生を「チームB」と、3期生を「チームK」としてチーム分けが行われた。それ以降はすべて研修生となり、昇格をすることでチームに加入できる形となっている。現在もオーディションは毎年開催されていて、新たなメンバーが加入し続けている。
関連グループについて
AKB48が人気になると、多くの関連グループが誕生した。現在における「AKB48」は、秋葉原の「AKB48劇場」で活動をするグループについて指す言葉になっている。関連グループもまとめて、AKBグループや48グループと呼ばれることもある。
現在活動しているAKBグループ
現在活動しているAKBグループは国内に5つ、国外に6つある。近年は新型コロナウイルスの影響で活動を制限されることが多く、国内でもSTU48の船上劇場が終了した。また、海外では活動難で解散となったグループも存在した。
〈国内〉
- AKB48(秋葉原)
- NMB48(難波)
- HKT48(博多)
- NGT48(新潟)
- STU48(瀬戸内)
〈海外〉
- JKT48(インドネシア ジャカルタ)
- BNK48(タイ バンコク)
- CGM48(タイ チェンマイ)
- MNL48(フィリピン マニラ)
- AKB48 Team TP(台湾 台北)
- AKB48 Team SH(中国 上海)
結成当時のAKB48を支えたoffice48とは
結成当初、AKB48は全メンバーが、office48という芸能プロダクションに所属していたが、この事務所は秋元康氏と一緒に「秋葉原48プロジェクト」を立ち上げた、芝幸太郎氏が代表を務める会社である。一期生のオーディション応募先にはoffice48の住所が記載されており、マネジメント面を担っていたことが分かる。
メンバーがそれぞれ事務所に所属した後も、秋元才加、梅田彩佳などの一部メンバーが所属していたが、現在は関連会社のフレイヴエンターテインメントが、芸能マネジメント事業を引き継いでいる。また、結成時は秋葉原48製作委員会と共同で「AKB48劇場」の運営を行っていた。
まとめ
AKB48をはじめとしたグループは、テレビでの絶大な人気におごることなく、現在も拠点とする劇場でアイドル活動を行っていた。グループを卒業した卒業生も、それぞれ女優やモデル、タレントなどの才能を開花させ、芸能界で活動を続けている。
「会いにいけるアイドル」としてライブイベントを中心に活動とするAKBグループにとって、近年の状況は非常に辛いものだろう。しかし、今後もコンセプトを維持したまま活動を続けることができれば嬉しく思う。
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