浅倉洋介の特集 出演作品(舞台)を調べてみた

ページ名:浅倉洋介の特集 出演作品(舞台)を調べてみた

浅倉洋介、この名前を聞いたことはありますか?

彼は俳優として、舞台の上で鮮烈な存在感を放っています。その演技力と独自の魅力で、多くのファンを魅了しているのです。舞台の背後に潜む情熱やストーリー、そして浅倉さん自身の魅力を紹介します。

浅倉洋介の出演作品(舞台)

Drunk-ドランク-

物語

酔うというのは、至福の世界へと誘ってくれることだ。

アルコールがじわりと身体に浸透していき、脳内を麻痺させる。

俺って人間は、なんて素晴らしい!

世界は幸せに満ちていて、今ならきっと何だってできる!

もっとだ、もっと酒をくれ。

おいほら、つまんない顔してないで、一緒に飲もうぜ。

ふらついてなんかいないし、人様にだって迷惑かけちゃいない。

断っておくが、好きで飲んでるわけじゃない。

身体が勝手に求めて、止めるときっと死んでしまう。

だから今夜も明日も飲む。

決して好きで、飲んでるわけじゃないんだ。

―――夜な夜なバーに集うアル中たちの、愚かで笑える物語。

十二月の蜘蛛と火曜日のオルガン

物語

12月。栃木県真岡市。鉄道で高校から帰る。

彼女のかじかんだ頬は赤く。濃紺のセーラーについた白いマフラーの毛を払う。寒月の光が川面に揺れる。小さな寺の門をくぐると保育園がある。ローファーの踵が石畳を打つ。旅館に客はおらず、花街のぼんぼりも寂しげに燃える。脱ぎ捨てた靴下に蜘蛛が這う。

それが彼女の最後の日だった。

10年が経った。
ぼくは不倫をしていて、恋人のアパートでクリスマスを過ごしている。安っぽいレモン色のブラジャーを見ている。国道では暴走族がマフラーの咆哮を轟かせている。シーフードドリアが溶岩のように熱かった洋食屋は今年いっぱいで閉店する。雪が降りそうな埃っぽい匂いが網戸から流れ込んできた。

白い呼吸と缶ビール。

ぼくはパジャマのままアパートを後にする。
なにもかもなにもかもクソったれ。なにもかもクソったれだ。
会いたいよ。
一晩中待っています。
目印を伝えておきます。
潰れたスケートリンクの駐車場で鉄パイプを持っているのが俺です。
この街の連中は、みんなほっぺが赤い。それがイライラするんだ馬鹿野郎。
あの頃醒めた目をしながら街を憎んでた少年少女は、誰一人として何者にもなれなかった。
退屈な中年にさえなれなかった。
まだ熱いんだ。熱くて苦しいんだ。だから笑うんだ。笑うから痛むんだ。愛が肺を傷つけるんだ。これが僕達の真冬の火傷なんだ。

さよならばかりの人生に爆音のアクセルコール。
直管マフラーのエギゾーストが俺たちの国歌。
天使になっちまったすべてのヤツらに捧ぐ、ヤンキーと祝福の物語。
年の瀬の忙しい狂騒と祝祭。ギミックなしの青春群像劇。

飛び火

物語

18世紀イギリス。一陣のつむじ風が吹き抜ける…その風の正体は「飛び杼(ひ)」。その旋風は、疎まれ、魅了し、人々の心に火種を産み、焚き付け、炎となって飛んでいく。やがてその火は一人の少年の心に宿り、熱いエネルギーとなって、時代を変えようとしていた…


劇団天動虫一年半ぶりとなる本公演!!満を持して挑むのは、産業革命時のイギリスを駆け巡る群衆活劇!ウソとマコトを交錯させて、歴史の悲喜交々な人間模様を、熱と笑いで織りあげる

DOLL 後ろむきな人生の前むきな歩き方

物語

知らないおじさんに告白してもいないのにふられても、
玄関開けたら突然カラスが飛び込んできても、
満員電車でおならしたのが私だということになっても、
本屋にいたら万引き犯と間違われた上に
身元が証明できないという理由で入国管理局で一週間拘留されても、
何をしたってうまくいかないなら、もう何も望まない。
望んだところで私には何ひとつ良い事も、楽しい事も起こることはないんだから・・・
目の前の世界を眺めてそれをうけとめるだけ。

・・・夢をみない女に、夢を諦めた男が、夢をみた。

夢と諦めが交差するこの世界で、
彼と彼女と彼女たちはどんな答えをその手に掴もうとするのだろうか・・・

彼らの敵

物語

1991年、僕はインダス川で誘拐された。/44日間の監禁生活。砂と水しかない場所。あいつは昨日殺された。僕は気が狂いそうだった。だからなるべく小さなことを考えた。おばあちゃんのこと、大学の履修登録のこと、松屋の牛丼のこと。そうしている限り、僕は僕のままでいられた。/44日後、僕は帰国した。僕はいつの間にか有名人だ。日本中からたくさんの手紙が届いた。太陽にかざせば「死ね」という字が浮かび上がって来るファンレターだ。パパラッチたちは今日もアパートの前にいる。/それからいくつかの季節が過ぎた。/「銃口」を向け続けられた僕は、ある日「銃」を手に入れた。/僕は引き金を引くことにした。

1991年3月、パキスタンのインダス川で川下りをしていた日本人大学生3人が 強盗団に誘拐される事件が起きました。3人のうち1人は伝達係として解放されましたが、残りの2人は44日間、監禁されました。2人のうちのひとりである服部貴康さんは、帰国後、週刊誌のカメラマンに追われ、 激しいバッシングにさらされ、苦悩する日々を送ることとなります。しかし、大学卒業後に彼が選んだ道はまさにその「週刊誌カメラマン」でした。

2013年に上演した本作を、初演と同じオリジナルキャストで再演します。あれから、また「事件」が起きました。命に期限が設けられてしまったあの数日間を私たちは経験しました。今、このとき、この物語を通して、もう一度、考えたい。これは、「私」と「彼ら」の中にある「敵」をめぐる物語です。

みえない雲

物語

1989年日本。小学6年生の「私」はある日、学校の図書館で見つけた『みえない雲』と題された本に強く惹きつけられる。
1ページ目に書いてあった言葉は、「何も知らなかったとはもう言えない」。
チェルノブイリ原発事故という「現実」から生み出された、架空の原発事故を描いたドイツの小説だった。
小説の主人公、ヤンナ・ベルタは、西ドイツの町シュリッツで、原子力発電所の事故に遭遇する。
警察や住民の錯綜する情報の中、ヤンナ・ベルタは弟ウリを連れて伯母の家へ向かう。
しかし、その途中、ウリは車にはねられ死んでしまう。
やがて、雨が降り始めた。

現在。大人になった「私」の前に、当時読んでいた架空の小説が、
福島原発事故という「現実」となって横たわっていた。
「私」は小説の舞台、ドイツを目指す。
何も知らなかったとはもう言えない。
その言葉の持つ意味を探す旅が始まる。

WILCO

物語

明日、戦争に行く。

現代。この国で、戦争はやっぱりどこまでいってもフィクションだ。
賛成する奴も反対する奴もみんなふわふわ浮いている。
でも、戦争を放棄しているこの国で生まれた人間の中にも、
戦争に参加する人間はいる。俺がそうだ。
人道支援? 違う。そんなまわりくどい意味の参加じゃない。
ただ、他の国の軍隊に入ればいいんだ。俺は、明日戦争に行く。

殺されるかもしれない、殺すかもしれない場所に引き寄せられる意識。
そこに沈んでいるのは崇高な目的か、過剰な自己実現欲求か、それとも。
「戦争」を「本能」まで引きずり下ろす「物語」。

WILCO(ウィルコ) ◆ Will complyの略。軍事無線用語。「了解、命令を実行します」の意味。

ペチュニア・ランデブー

物語

夜を「くらやみ」という人がいる。
それなら目を閉じたままの自分はいつも夜だ。

ハセガワは事故で長い昏睡状態にある。

動かない身体から抜け出したハセガワは意識だけの「存在」になった。
生きてもないし死んでもいない。
町の壁や枯れた鉢植えや、道行く人びとの身体さえもすり抜ける。
誰にも見えないし誰にも気付かれない。

そして家族や友達、恋人の見てはいけない秘密を知ってしまった。

もう昔のような間柄には戻れない。
…戻れるのか?
もし戻れたとしても…もし体に後遺症が残っていたら?

ある日同じような「存在」の女性に出会う。
あの花のように笑う彼女に出会ってひさしぶりに笑いかたを取り戻した。

あの花。ペチュニア。
花言葉は【あきらめない心】

或る夜の出来事第二回公演はハートフル・ファンタジー。
ハセガワは果たして、元の、自分のカラダに戻れるのか。

浅倉洋介のプロフィール

生年月日:1978年7月17日
出身地:兵庫県
所属:流山児★事務所、風琴工房(現:serial number)を経てフリー
主な出演劇団:劇団温泉ドラゴン、坂井水産、ミナモザ、風琴工房、ロデオ★座★ヘヴン、Ammo、劇団天動虫、qui-co.、singing dogなどの作品に出演

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