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シンファクシ級潜水空母(Scinfaxi-class submersible aircraft carrier)はユークトバニア海軍が環太平洋戦争で運用していた潜水空母の艦級である。
1980年代、オーシアが提唱したSDI等の核戦略計画への対抗手段として、ユークトバニア海軍のレオノフ提督が「弾薬庫戦艦(アーセナルシップ)構想」を掲げる[1]。
1991年9月2日、シーニグラードで開催されたユークトバニア中央党最高大会にて、 サマノフ首相は兵器産業省と海軍が共同で進めていた実証建造の成功を宣言[1]。
これに対し、同日のニュース番組に出演したオーシアのハワーズ外務大臣は「大山鳴動の極みであり、評価に値しない」と牽制。概念設計そのものが中央ユージア連合(FCU)の保有するドラゴネット級潜水艦を贋造した疑いがあると指摘した[1]。
1995年、一番艦シンファクシが就役[2]。
1997年、二番艦リムファクシが就役[2]。
SLBMの発射位置の特定を不明確にし、飛翔段階のうちで最も脆弱なブーストフェイズでの迎撃を回避するため、全長300メートルを超える大きさでありながら高度なステルス性を有している[1]。
船体前部には汎用カーゴがあり、そこから補給などを行う[3]。
二番艦リムファクシでは運用システムの省力化・無人化が図られており、運用人数は40名にまで縮小されている[4]。
オーシア中央情報局の調査結果では原子力推進とされている[2]。
二番艦リムファクシでは推進装置が改良されており、航続距離が向上している[1]。
アーセナルシップ構想に基づいて射程や用途の異なる戦略・戦域・戦術ミサイル数百発が集約されており、随伴艦もしくは衛星経由による発射管制により多面的な攻撃を可能としている[1]。
船体中央に散弾ミサイル発射口があり、その前方に戦域ミサイル発射口、さらに前方には戦略ミサイル発射口が存在する[3]。少なくとも散弾ミサイルは水中発射に対応している[5]。
散弾ミサイルはシンファクシ級と同時期に開発された新型弾頭を搭載したミサイルで、近接戦闘時においても複数目標への同時攻撃や広域面制圧が可能である[1]。
詳細は「散弾ミサイル」を参照対空機関砲を船体前部に1基、後部に2基の計3基装備している。また、艦対空ミサイル発射機を船体後部に4基装備している[5]。これらの兵装は内蔵式であり、潜航時などには格納される[3]。
一番艦シンファクシと二番艦リムファクシで性能が大きく異なる。
シンファクシでは船体後部にVTOL攻撃機を発着艦させるための開口部とヘリコプター甲板を有する。環太平洋戦争中にはAV-8BとF-35Cの運用が確認されている[5]。
リムファクシでは艦載機の無人化がなされており、船体後部に設けられた計6基の垂直射出装置から無人戦闘攻撃機を発射する。また、潜航中であっても無人機を水中発射することが可能である。一番艦と違い、船体後部に開口部やヘリ甲板は存在しない[6]。
艦名 | 就役 | 損失 | 備考 |
---|---|---|---|
シンファクシ | 1995年 | 2010年10月4日 | |
リムファクシ | 1997年 | 2010年11月14日 |
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