「チュニドラ」とは、プロ野球チーム「中日ドラゴンズ」の蔑称である。
概要
なんJ語。野球実況のスレッド界隈で生まれた、NPBのプロ野球チーム「中日ドラゴンズ」の愛称。
野球実況のスレッドタイトルを「スクリプトからの回避を目的」として、2023年7月23日の広島東洋カープ戦で「中日」から「チュニジア」へと置き換えられたのが初出…とされている。いつしかそれが「チュニドラ」へと変わっていき、語感の良さから同年8月以降「チュニドラ」の呼び方が急増することになった。
そもそもこの呼び名が定着した背景には、中日ドラゴンズそのものが「落合博満監督退任後の2012年から暗黒時代に突入していた」事に加え、「立浪和義監督時代には球団初の2年連続最下位を記録し、戦う顔や令和の米騒動といったネタ・語録も大量投下された」事も影響している。
派生語
- ズンゴラド
「ズンゴラド」のほうは、2023年6月17日に行われた北海道日本ハムファイターズ戦の試合前のイベントから。バンテリンドームのグラウンドで愛工大名電高校の吹奏楽部の生演奏が行われたが、「ド」「ラ」「ゴ」「ン」「ズ」と書かれた5枚のプラカードを掲げるのは良いものの、外野席側から見れば「ズンゴラド」の並びになってしまったことに起因。転じて球団歌に準えた「ズンゴラドよえー燃」(=ズンゴラド弱えーねん)という自虐ネタもある。
- ヨミジャイ
他球団に対しても「中日ドラゴンズ→チュニドラ」と略す方法で派生語が生み出されたが、その中でも「読売ジャイアンツ」を指す「ヨミジャイ」は目立っている。「お前さん達」とも呼ばれるセットアッパー(の投手陣)の炎上ぶりに伴い、ここ数年成績が低迷していたため。
- 高級チュニドラ
こちらは藤本博史監督時代の「福岡ソフトバンクホークス」のこと。「平均年棒が高い金満球団」なのに「(2010年代の黄金期と比較して)成績低迷、打線に並ぶ野手が左打ちで長打のない選手ばかり」という中日要素でこう呼ばれるように。
- タマブラ
2024年4月下旬から使われ始めた、「埼玉西武ライオンズ」に対する呼び名。
「金玉ブラブラ」の意であり、サイ「タマ」セイ「ブラ」イオンズの文字を抜き取って命名、こちらも語感の良さからネット上へ拡散された。松井稼頭央監督が、中日・立浪監督の高校の後輩であった要素も含まれている。
ミーム各種
お前変わらんかったな(お前、変わらんかったな)
立浪監督が京田選手にトレードを告げる際、最後に放ったとされる言葉。そのあまりの語気の強さや緊迫感、そして「お前変わったな」と改変できるなどの汎用性からネタにされた。成績が相変わらず低迷していることから、立浪に対して向けられることも増えている。
もう一人くらい打つ人が欲しい
主力である大島洋平選手が2022年オフの契約更改時に発したもの。発言の数日後に阿部・京田両選手のトレードで投手を補強したため、打つ人が居なくなったことがネタにされた。
現役ドラフトにより加入した細川成也選手が主軸を担ったため、打つ人の数に関してはマシにはなったが、後述の「打つ方はなんとかします」の通り…
打つ方はなんとかします
2021年オフに立浪監督が監督就任時に語った「打つ方は1年間本当に打てないと言われましたけれども、必ずなんとかします」という発言を要約したもの。2021年と比較して、打撃のほうは2022年のほうが低調であるため「打つ方は難と化します」と改変するネタが生まれた。
本拠地であるバンテリンドームの広さを活かした「単打と走塁に主眼を置いた若手育成プログラム」(ネット上では略称で「単プロ」と呼ばれている)があるとされる…という報道が週刊文春でリリースされていたことも、ネタに拍車をかけた。
5位に終わるチームではない(5位で終わるチームではない、5位に終わるチームでない)
こちらはNHK総合、東海地区限定で放送されている「おはよう東海」の2022年1月4日放送分より。
監督就任から間も無い立浪監督へのインタビューの内容を放送。「ドラゴンズに関して言えば、防御率がセ・リーグでナンバーワンっていうところで、とにかく打てなかったというふうに言われるんですけども、5位に終わるようなチームではないと思いますし。」という発言を要約したもの。しかし2022・23年と球団初の2年連続最下位を記録し、「有言実行」と揶揄された。
DarkDragons
中日ドラゴンズの暗黒時代を連想させるワードとして、2023年1月に行われた「大学入学共通テスト」の英語(リスニング)問題で登場。
令和の米騒動
2023年8月23日に夕刊フジが「立浪が試合前の食事会場にて白米を食べることを突如禁止した」という内容を報じたのが端緒となる騒動。「中日の野手がパン食を強いられている(=米を食べさせてもらえない)」というネタで、「打つ方はナンと化します」と再び立浪の発言が捩られることに。
竜殺しのタツナミ
「立浪監督が中日ドラゴンズをさらに低迷に追い込んだ」とも取れるワード。
「ノケモノたちの夜」原作の漫画家、星野真氏が2023年9月3日よりサンデーうぇぶりにて連載を開始した新作「竜送りのイサギ」が初出。
死刑執行人として働いており、斬られる人間の記憶を見ることが出来る能力を持つ主人公・櫛灘イサギが、第1話にて罪を得て死刑囚となった将軍・須佐タツナミと交流していたが、「稀代の名将・タツナミ」「作者の名字が星野」そして作中のイサギのセリフ「タツナミの奴、なんで竜を殺したんだ?」…といういかにもドラゴンズ要素満載のネタで話題に。連載開始数日後に「タツナミが漫画化される」という趣旨でなんJにスレッドが立てられた。
星野先生は野球に関しては疎いため、ドラゴンズ低迷と重なって生まれた偶然の産物と言えるが、当の星野先生の反応は…
キックボス
2023年6月16日の交流戦・日ハム戦の試合中、ベンチ裏にあったゴミ箱を蹴り飛ばして裏に消えた立浪監督に対する蔑称。由来は対戦相手である日ハムの監督、新庄剛志の2022年の登録名「BIG BOSS」と、「ゴミ箱を蹴飛ばす」行動から。
詳細は「キックボス」の記事にて解説。
替え歌
迷走する立浪監督と中日を揶揄した替え歌が、Yahoo!ニュースのコメント民によって2曲作られ投稿された。それぞれ「タッチ」と「アイドル(YOASOBI)」が元になっており、タイトルは「タッツ」「カントク」。「お米を止めて1秒あなた戦う顔をしたから そこから割れを教えたくなるの 亡命ロドリゲス」「おバカな話題で荒らすメディア 知りたいお米禁止ミステリアス 抜けてる走塁さえお咎めなしで 近藤を見放した君は パワハラ主義のカントク様」という笑いを誘う歌い出しに変えられている。
登場人物
替え歌のMVによく登場する中日関係者
- 立浪和義
監督。言うまでもなくレギュラー。
- 片岡篤史
ヘッドコーチ。立浪とは高校の同級生。
立浪の次に登場する。
- 和田一浩
一軍打撃コーチ。比較的登場頻度は多め。
ある替え歌で「誰よりも光を放つ」という歌詞で彼の頭部をアップで映した画像が流されていた。
- 小田幸平
バッテリーコーチ。なぜか片岡とともにセットで登場することが多い。
「タツタツウォッチング」や「Punner」などで、片岡とともにオタ芸を披露していた。
- 高橋周平
内野手。替え歌の最大の被害者といってもいい。
「タッツ」の曲中で「三振の数だけ増えてく周平」と揶揄されており、検索サイトの検索バーに「三振」と入力すると「三振の数だけ増えてく周平」が出てくるといった珍事態もあった。余談だが、元プロ野球選手の里崎智也がYouTubeチャンネルで「三振の数だけ増えてく周平~」と歌う一幕もあった。
その他の選手やコーチも登場することがある。
脱浪編集
件の京田のトレードの顛末から、立浪中日から別の球団へ脱出した選手に対して使われる。読みは「だつなみ」。
9月8日のFRIDAYでは雑誌の記事名に使われてしまった。どうやら若手を中心に、米騒動のネタも絡んで待遇面に不満を持つ選手が出てきているらしいことが触れられている。
ちなみに、放出された京田・郡司・山本の3選手のほか、2023年オフにコーチを辞任し退団した中村紀洋打撃コーチといった「脱浪組」が満面の笑みを浮かべている写真が撮影されているが、きっと深い意味はないはずである。
中日、いいところなし
2023年4月9日に時事通信社が配信した中日の敗戦記事の見出し。この日中日はDeNAとの試合で先発の福谷浩司が1回6失点と大炎上、さらに打線も振るわずわずか5安打のみ、開幕から間もないにも拘らず8回目の完封負けを喫するという惨状を呈していた。
このことを表現したのが上記の見出しなのだが、2023年の中日はそれ以外にも打線の低迷やジャリエル・ロドリゲス亡命事件、小笠原の145球と立浪への不信感などなど悪い話題に事欠かない状態で、このフレーズが中日の惨状を的確に表しているとなんJで話題になった。
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