ここは世界の何処なのか分からない
時も分からない
彼らが地球生命体なのかさえ分からない、似ていても違うかもしれない
これは、我が故郷を護るためにまだ卵である若き生き物が戦った伝説。その名も
Brave Our Eggs
舞台は富と幸せに恵まれた地・タンパーク。
この世界の住民である"ターマンゴ"と呼ばれる生き物は、人間でいう中世の時代ように、大きな組織が先頭となって
大帝国を築いていた。権力者の独裁や反逆があるわけでもなく平和な暮らしを彼らは送っていたという。
物を食べ、仲間と親しみ、競い合い、常に幸せを求めるために生きてきた彼らには申し分ない最高の時代だった。
なのに、どうしてこうなったのだろう。
ある日を境い目に大地は荒れ、木々は枯れ果て、毎日のように人々を襲う霹靂。組織の先頭の者達はこの大災害の
原因を探そうと尽くすももう手遅れだった。タンパークは煉獄と化した。
まとまりの無くなった住民達は、幸せを求むより生き残りを選択した。戦乱の世が始まる、大飢饉の世が始まる、
生き残りをかけた時代が始まろうとしている頃、ある若者がターマンゴを統率することに成功した。その名を
Takuという。少年の頃にあることから緑内障となり隻眼となったため片目は常に閉じている。
生き残りを懸けて共喰いをするほど狂気に冒されていた彼らをどうやって説得、統率したのだろう。
それについては全く持って何も分からない。
この時タンパークは正に煉獄。愛しき故郷を忘れられないターマンゴ達は考え直し、復興に力を入れ始めた。
しかし全てがうまくいくはずも無い。突如現れたゾンビ化したモンスターがタンパークを襲い始めたのだ。
これをTakuが予想できるはず無かった。街は再びパニックに陥り、謎の生命体の襲来により彼らは狂気に冒されていく。
しかしそれでもTakuは諦めなかった。あるゆる手を講じこの生命体と大災害が関連しているのではないか?と指摘した。
その後の皆の考えは一致。生命体の殲滅に向けて対抗し始めた。
そして、生物を殺め続け、進行するゾンビ達には上の存在がいることにも薄々気付いていた。その正体は一切分からな
い。
というかただの推測に過ぎなかった。その軍隊ともいえるゾンビ達を"ビネガー"、それらに対抗する我ら若者達を
"タマゴの勇者達"と名付けた。この命名にTakuは随分納得がいっていたという。
殺戮のビネガー達は大して強く無かったが数が多かった。中には弓や魔法を使って殺しにかかるビネガーもいた。奴らに
殺められた若者達もいた。Takuは戦死者を埋葬し、
「すまなかったな。」と悲しんでいた。
そしてビネガーVSタマゴの勇者達の戦争が始まって10年ほど経った晴天の日、死体の散らばる荒野のど真ん中に
10年前のような霹靂が堕ちた。その霹靂と共に今まで同じようなゾンビと戦ってきたタマゴの勇者達は直ぐに分かった
ことがある。オーブを纏った青龍が襲来した。前兆がなくあまりにも突発的な襲撃だったものの、勇者達はあまり
驚かなかったという。まるで予想していたようだったという。
そして龍の討伐に成功した。なんとそれと共にビネガーも消え去ったのだ。そして荒れた大地は潤いを取り戻し、
木々は生やすスピードを一気に早めた。煉獄の時代は10年の時を経て終わったのだ。復興した街の住民達は喜んだ。
「全てが終わった。」と勇者達は呟いた。何か複雑そうな顔をしていた勇者達だがそれを住民が気にすることは無かっ
た。そして予想外の出来事が起こる。
タマゴの勇者達が一人残らず集団自決した。
場所は青龍の墓だったという。
ありえない出来事に住民は驚いたものの、「故郷の仇をとれてすっきりしたのだろう。」と口を揃えた。
原因は分からなかったもののタンパークは10年ぶりに平和を取り戻した。
そして平和を取り戻し数日経った明くる日、間もなく勇者隊に入隊する予定だったハナクンソという若者がとんでもない
事に気付く。
Takuはどこへ行ったのだ?
住民達が気付いていないながらも疑問を抱いた彼は、とあるもう一つの可能性に辿り着く。
そして三日三晩考えた末、
まだ始まったばかりだったのだとハナクンソは悟った。
Brave Our Eggs Season 1 ~開幕の煉獄~ 2017年9月~11月ごろまで運営していたと推測
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