火葬禁止令とは、明治6年(1873年)7月18日に明治政府が出した太政官布告第253号で、全国的に火葬を禁止した法令のことです。
📜 制定の背景
- 神道国教化政策の一環
明治初期、政府は神仏分離・廃仏毀釈を進め、仏教色の強い火葬を排除しようとした - 神道側の主張
火葬は仏教葬法であり廃止すべきとする意見が強かった - 都市部の衛生問題も口実に
当時の火葬場は簡易な構造で、臭気や煙が近隣から苦情を受けていた
⏳ 施行と影響
- 布告により全国で火葬が禁止され、土葬が原則に
- 都市部では墓地不足が深刻化し、埋葬料の高騰や埋葬受け入れ拒否など混乱が発生
- 仏教界や有識者から反対意見が相次ぐ
🔄 廃止と再開
- 明治8年(1875年)5月23日、太政大臣三条実美の布告で火葬禁止令は撤廃
- 以降は宗教的理由ではなく、公衆衛生の観点から火葬が推奨されるようになる
- 特に伝染病による死亡者は火葬を義務化
- 人口密集地では土葬禁止区域を設定
📌 まとめ
- 期間:1873年〜1875年(約2年間)
- 目的:神道国教化・廃仏毀釈政策の一環
- 結果:都市部の墓地不足や混乱を招き、短期間で撤廃
- その後:火葬は衛生的葬法として全国に普及し、現代では火葬率ほぼ100%に
2025.9.16 copilot
https://note.com/10141014/n/nb401a2dccdfe
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