スマートドラッグ(英: smart drugs)は、人間の脳の機能や能力を高めたり、認知能力や記憶力を高める薬品や物質の総称である。
概要
【スマートドラッグについて1】
[スマートドラッグとは何でしょうか?]
要するに「頭のよくなる薬」なんですが、以下の3条件を全て満たすものを言います。
1.用法を守れば、即死するような危険性がないこと。(安全性)
2.副作用が出ても、服用を中止すれば元に戻ること。(可逆性)
3.QOL(Quality of Life:生活の質)が向上すること。
スマートドラッグ、もしくはスマドラと略されて呼ばれるのが通常です。
英語圏では"Smart drugs"の他、医薬品やサプリメントなどを含め"Nootropics"と呼ばれる。[どうやって頭がよくなるの?]
薬によってさまざまですが、大別して3種類あります。複数の効果を持つのもあります。
A.脳内化学物質を調整するもの(ex.ピラセタムなどの「ピラセタム系」が代表的)
B.脳の血流を良くして脳の働きを助けるもの(ex.イチョウ葉、ヒデルギン、ビンポセチン等)
C.脳のエネルギーレベルを上げるもの(ex.イデベノン、カフェイン等)[飲むだけで頭が良くなるの?]
自分に合った量を飲めば「頭の回転が速くなる」「いつもよりスッと記憶できる」などの
効果があると考えられますが、何もしなければ何も良くなりません。
- 2ch ◆スマートドラッグ◆【スマドラ】 part32 より
ざっくり言うと人間の脳内物質の量を調整するものらしい。精神薬と仕組みは同じ。
大別して以下のジャンルがある様子。
【代表的なスマドラ】ピラセタム系と血流改善系の組み合わせはスマドラの基本スタックの一つと言える。
A.<ピラセタム系:アセチルコリン分泌促進が主作用。主に短期記憶形成能力が向上>
B.<血流改善系:脳の血流を促進することで脳機能を高める>
C.<覚醒-元気系>
Aに関してはわかりやすい例はないが、Bに関してはチョコレートで有名なGABA、Cはカフェインが挙げられる。
また精神薬と仕組みが同じと書いたがスマートドラッグとして売られているものではなく、治療薬として売られているものをスマートドラッグとして服用するケースもある様子。
カナダのスタートアップ・Jouleは、非常に特殊なウェアラブル機器を市場に投入する準備をしている。カフェインで刺激を与えるブレスレットだ。4時間の間、ガラナ、アミノ酸、亜麻仁油の抽出物を含むバンソウコウを通して、1杯のコーヒーと同じだけのエネルギーを供給する。
- WIRED 2016.04.11 シリコンヴァレーでブームになっている「スマートドラッグの起業」
最近だとこんなものもある。天然由来にこだわっているんだそう。
モダフィニルで確かに頭脳を強化する効果があると分かった。効果が見られたのは、「意思決定」と「計画立案」の成績を高める部分。「作業記憶」「思考の柔軟性」には差は生まなかった。副作用については7割の研究で確認されないと報告していた。2つの研究では、不眠症のほか、頭痛、腹痛や吐き気の報告があった。比較対照となったニセ薬(プラセボ)でも確認された副作用だった。頭脳を調べた認知テストの内容は徐々に複雑なテストになっており、複雑なテストによると確実に認知機能の強化につながっていると見られた。研究グループはさらに確実な検証方法を試す必要もあると考えているようだ。
- welq 2016年04月06日 実現か?頭脳強化「スマート・ドラッグ」、英オックスフォード大などが効果を確認
モダニフィルという睡眠障害の治療薬を使用してパフォーマンスを調べた論文が2015年8月に発表されている。
作業記憶に効果が見られない点は口コミレベルの情報にもあった。
副作用がプラセボ群でも確認されているのは面白い。
服用方法・入手方法
【服用方法】
ほとんど経口摂取であるが一部吸引接種がある。傍から見たら完全に危ないやつだ。
【入手方法】
個人輸入が推奨されている。スマドラに挙げられる成分を含んだ薬品が日本国内でも販売されているようだが効果が薄く大量に服用する必要があるなどして推奨されていない。
私どもアーバンライフクリニック六本木では、医師の裁量権、処方権を適切かつ合法、有効に活用、行使して、無責任かつ不親切な医療機関などに見放された医療難民の方々へ、米国医学会などの最先端の治療プログラムに精通した専門医師によるトータルメンタルケアを行っております。
診断基準にギリギリ?で適応とならないために、処方を拒否された方々へ、自由診療ならではの親身で、安心安全な自由度に基づいた処方、治療をお受けになることができます!!
どうかお気軽に、当院にお問い合わせください。
むちゃくちゃ胡散臭い病院が処方箋を出してくれるらしい。胡散臭いな~
危険性
知識が必要
スマドラとしての服用量についてはだいたいの相場がありますが、薬の量の調節は素人がやるべきではありません。右も左も分からない人は医師や薬剤師らの専門家と相談しましょう。
- スマートドラッグ ドットコム /頭の良くなる薬「スマドラ」のまとめサイト
当然すぎるが注意喚起がされている。薬品である以上過剰摂取は危険で、レッドラインも薬の種類によって様々。
初級者向けとして同サイトではカフェイン、イチョウ葉エキス、大豆レシチン、DHA、EPA、ブルーベリーエキス、チロシン、ビタミンB群が挙げられているが、
この辺りは日本でも容易に入手できる。個人輸入を駆使し出してからがスマドラ使用者と呼ぶ、みたいな敷居もあるらしい。
依存症の恐れ
薬などの外部的な刺激によって特定の能力だけを向上させ、記憶力が増したり、頭の回転が速くなればいいこともあるのかもしれない。(中略)薬の力を借り、そうした経験を経ずして効率的に得た情報に、同等の価値があるものなのか。そのような薬の服用が横行することで、本来その人間が持つ以上の能力の発揮を求められることが当たり前になれば、結果的にその人間が追い込まれるような事態を想定しなくていいのだろうか。(河野哲也氏(立教大学文学部教授)より)
- スマートドラッグ ドットコム /スマドラの問題点や社会的副作用
こうした薬を健康な人が日常的に使用した場合,どのようなリスクがあるのだろうか。最も心配されるのは依存症だ。メチルフェニデートはアンフェタミン類似化合物で,覚醒剤としての効果はアンフェタミンよりも弱いが,乱用の危険が高い薬物だ。さらに,健康な人が服用した場合,精神機能が高まるのではなく,逆に低下する可能性もある。認知症など特定の疾患では,リスクを上回る効果が期待できるかもしれないが,治療以外の目的で安全に服用できるというデータは今のところない。
- 日経サイエンス 2010年1月号 “頭をよくする薬”の現実
ドーピングして能力を上げて、それに伴う結果が得られても、薬が切れてしまえばその能力は発揮できず窮地に追い込まれることも考えられる。
こういった社会的依存症の他にも、当然、器質的依存症、つまり日常的な服用で体内から生じる本来の分泌量が低下し、飲み続けなければ本来の能力水準を保てないといった事態に陥る恐れもある。
Gateway Drugになる
詳細はこちら。相当長々とスマドラはよくないと主張している。
ただ個人的な観点からすればスマドラ自体の作用は有効で、人体のハックとしては妥当な路線ではあるけれど、
長期的な副作用や社会的依存性が問題であって、この論法は若干下手な気もする。
自分もスマドラに対して拒絶意識が皆無であることから一つ言えるのが、こういう奴は薬品に嫌悪感が無く、人生がよりよくなるなら使っちまおうとか思っているので、そういう奴は他のドラッグもやりやすいというだけな気もする。スマドラがGatewayDrugになるわけでない。使う奴がそういうやつなのだ。
要約すれば、元々、認知の制御能力が低めのケース(衝動性が高いケースなど)には、認知の制御における何らかの効果はあるが、そうでない個人には認知の制御能力には効果がないということになる。
こちらは妥当。あり得る話ではある。
体験談
ビンポセチン:強力な記憶力増幅作用、脳内の微小循環改善作用、脳のATP産生能の増強、そして脳のグルコースと酸素消費量の増加をもたらします。
これはたぶん即効性。飲んだその日にいきなり変化を感じました。その変化というのは、視野がものすごく広くなったことが一番強烈に実感した事でしょう。最初は何も気が付かなかったのですが、なぜだかいつも通っている電車から見る景色がいつもと違って見える・・・。歩いていると、何年間も通学していたのに今まで気がつかなかった建物の全体像などが目に飛び込んでくる。さすがにこれにはびっくりしました。
ヒデルギン:ヒデルギンはビンポセチンと同じく、微小循環改善薬として使用されています。詳しく言うと、脳に送り込む血液や酸素の量を増加させ、新陳代謝を活発にし、神経伝達物質の量を増加させます。
思い出す時などに特に威力を発揮し、テストの時にその真価を見せてくれました。やめたときに気づく、とよく言われますが、まさにその通りで、服用している時にはこれが普通と思っていますけど、やめたら一発でその効果が分かります。馬鹿になるんです。記憶力の低下といいますか、頭の回転速度の低下といいますか・・・。
勉強する時やテストの時はヒデルギン、スポーツをしたり車の運転をするときはビンポセチン、という感じですね。
この世界中のお薬服用体験記、2001年で更新がストップしている。
精神薬の歴史も昭和期からあるほど長いが、スマートドラッグもかなり昔からあるようだ。
全てがはっきりではないけど、写真をぼやけさせたみたいにふんわりと全体が記憶できた。
俺は目を休ませながらゆっくりとコンビニから出た。
コンビニから出ると視界に入る情報は激増し、頭の中に焼き付けられるような感覚を覚えた。
道路を走る車とお店の看板、遠くの山なんかが一瞬で頭の中に記憶された。
全体的にぼんやりとではあるけどしばらく見つめれば写真レベルで暗記できそうなぐらいだった。
とにかく目から入ってくる光が痛いので休み休み歩いてコンビニから帰ってきた。
帰ってくると横になり、濡れたタオルを目の上に置いた。
すぐに空腹が襲ってきて、腹がグウグウなるようになった。
目がこんな状態なので外に食べにいくのも面倒だったのでインスタントラーメンを食べた。
ブレインベンチマークテスト1
5*10のマスに複数の色のパネルがランダムに表示される。
こういうのを30秒で記憶。
その後、白紙のパネルに色を埋めていく。
平均で43から45弱程度の得点を取れるようになっている。
赤、青、黄色、緑の4色がランダムに表示された課題マスを記憶して、白紙のマスを埋めていくという問題で効果をレポートしている。
回答のコツがあるとはいえ正直結構な数値が出ているように思う。8割以上正答するか?普通
そのほか
・アンチエイジングを謳う業者も少なくない。呼称の単なる流行なのか、商売文句なのか...。
・長期間にわたる人体への影響がわからないのはスマドラだけでない。現行の薬品も長期間の影響がわからないものもあるはずだ。
まとめ
効能自体は確認されており、個人差があると言えど実感が伴うレベルで現れるものもある様子。
ただスマドラは病気等で低下した機能を補うのでなく、健常者が能力を高めるために用いるもので、
言わばステロイドと似たような立場にある。
将来的なリスク込みで服用してパフォーマンスを上げることは個人の自由。
もしかしたら使用法はここぞという時だけ服用するような、一時的な、レッドブルと同じ使い方で落ち着くのかもしれない。
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