スケバン刑事_Wiki
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あさみや さき 麻宮 サキ | |
Asamiya_saki.jpg | |
年齢: | 17歳 |
性別: | 女性 |
家族: | 麻宮俊也 麻宮ナツ 麻宮美幸 |
技能: | ヨーヨー |
俳優: | 斉藤由貴 林美穂 |
声優: | 伊倉一恵 戸田恵子 アマンダ・ウィン=リー |
表・話・編・歴 |
麻宮 サキ(あさみや さき)は、和田慎二の漫画『スケバン刑事』、およびそれを原作とする実写作品、アニメなどに登場する架空の人物。ドラマ第1作のキャストは斉藤由貴。OVAでは伊倉一恵が、イメージアルバムでは戸田恵子が、英語吹き替え版ではアマンダ・ウィン=リーがそれぞれ声を担当した。
本稿では、ドラマ第2作以降で麻宮サキの名を襲名した実写版の各主人公についても触れる。
学校という社会からはみ出したスケバンだが、その正体は極秘の任務を受けて活動する学生刑事、通称スケバン刑事。その存在は警視以上の階級にしか知らされていない[1]。その使命は警察がうかつに介入できない学校内、特に学生が関わっている事件を捜査し、解決することである。
連載第1話である1975年12月(OVAでは1991年)の時点で17歳。死刑囚になった母親・ナツを救うため、暗闇警視の要請を受けて学生刑事になった。三億円事件と同日に姫ヶ窪高等学校で起きていた一億円強奪事件を時効寸前で解決した後(OVAでは暴行されそうになった女子高生を救った後)、古巣の鷹ノ羽高等学校に舞い戻った。ただしその後もしばしば任務のため転校している。
言葉遣いが悪く、未成年者でありながら飲酒や喫煙など問題行動もあるが、正義感の強さと生まれ持った優しさから、敵対する者以外からは慕われることが多い。鷹ノ羽高においては、状況によって生徒達のサキに対する見方は様々であり、時には恐れられ、時には後輩女子生徒からの憧れの的になったりもする。補導部の教師・沼重三とは以前から対立していたが、舞い戻った後母校での最初の事件である三匹の蛇事件をきっかけに身分を明かし、互いに信頼し合うようになる。
利き手は右手だが、左手も一般人の約2倍の握力を持つ。また、かつて母親から教わったヨーヨーの腕前は超一流で、刑事としての活動の際に大いに役立っている。ヨーヨーはサキを娘と認めていない母親が唯一褒めてくれたもの。サキのヨーヨーを使いこなせるのは彼女と母のナツだけである。
もともと勉強が苦手な上に、任務で学習時間が削られることもあって、学校の成績は悪い。特に英語の成績は酷いらしく、沼に「サキの頭は日本語しか話せないようにできている」とまで言われている。ただし、原作第2部の「炎の記憶編」ではナツキという別人格を刷り込まれたことや睡眠学習システムのおかげか英語はペラペラだった。
ナツが逮捕された原因である忌まわしい事件(妹・美幸の事でナツが父と喧嘩となり、サキの眼前で父の首を刎ねて殺害した事)のトラウマから、自分を憎んでいるナツに対しては複雑な感情を抱いているものの、当人を目の前にするとまったく逆らえなくなってしまう。そのことは何度も麗巳などの敵に利用され、彼女自身に精神的苦痛を与えていたが、終盤の梁山泊での闘いで仲間たちが倒れていった様をみてナツと決別。その後信楽老との最後の戦いでナツが信楽老の凶刃から身を挺して庇った事で、ナツの今際の際でようやく和解した。
名前とヨーヨーの設定こそ原作漫画と共通だが、そのキャラクターは周囲の人物も含めて独自にアレンジされている。利き腕は演じている斉藤の利き腕が左であることを配慮して、サキは少年院での仲間のリンチにあい、右手の骨が潰され左利きになったという設定である。
鷹の羽学園の元スケバンで少年院に送られていた少女。そこを訪れた暗闇指令と神恭一郎から一度だけ特命を受け、刑事となる事を引き受けたサキだが、実父である夫・俊也殺しの罪を着せられた母親ナツの死刑の無期延期の条件を盾に以後スケバン刑事となり、母校・鷹の羽学園に復学し、暗闇指令からの事件解決に奔走する。復学後、他のスケバンから目をつけられていたサキだが、刑事である事を覚られないようにするためツッパリをやめて学園生活では普通の女子高生を装う(第2話)。モデルクラブへの潜入の際、モデルへの概念として「あんな着せ替え人形みたいなマネ…」と嫌がったり、キザったらしい男は虫唾が走るほど大嫌いである(第8話)。解決後、母校・鷹の羽学園に戻るサキだが、再び現れた神恭一郎がナツを再び盾に取り、スケバン刑事として戦い続ける事になる。しかし、彼女がスケバン刑事に選抜された本当の理由は、ジャーナリストである俊也を疎ましく思い殺害し、ナツに罪を着せた海槌剛三がトップの海槌家の日本支配を打ち砕くことにあった。海槌家の長女・麗巳との戦いで生死不明となる。
『スケバン刑事II』以降の実写作品では、「麻宮サキ」の名はコードネームとして代々の主人公に受け継がれた。これらの人物の詳細は『スケバン刑事 (実写版)』を参照。
早乙女志織(さおとめ しおり)演:南野陽子ドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』、映画第一作『スケバン刑事』の主人公。利き腕はドラマ版の初代サキ同様に左である。幼い頃から「五代 陽子」という偽名、そして鉄仮面を被せられるという異常な境遇の元、土佐で育つ。第1作で生死不明となった麻宮サキの後を継ぐスケバン刑事の候補として暗闇指令に目を付けられ、二代目スケバン刑事として「麻宮サキ」の名を受け継ぐ。風間 唯(かざま ゆい)演:浅香唯ドラマ『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』、映画第二作『スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲』の主人公。映画第一作『スケバン刑事』にも出演。宮崎県で育った、自称「九州にこの人ありと言われた大スケバン」。育ての親、帯庵から東京に父と2人の姉がいると聞かされて上京するが、父「小太郎」は唯の前で何者かによって殺害される。その後暗闇機関のエージェントの般若から、三姉妹は忍の血を引いた風魔忍者であるいう事と、180年に一度現れる星と共に蘇った集団「陰」の忍者達と戦う宿命にあると聞かされる。三代目スケバン刑事「麻宮サキ」を襲名し、長女「結花」、次女「由真」と力を合わせて戦う。K演:松浦亜弥 映画第三作『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』の主人公。不法滞在でニューヨークから強制送還されてきた少女。自分を引き受けに来た吉良和俊から、スパイ容疑で逮捕された母親を助けるため特命刑事になることを要請され、一度は拒否するも最終的にそれを了承し、長らく使われていなかった「麻宮サキ」のコードネームを受け継いだ。彼女の本名は公式サイトでも「K」というイニシャルが明かされているのみで、劇中では一度も本名で呼ばれていない。なお、彼女の母親(演:斉藤由貴)もかつては「サキ」の名で活動していた特命刑事という設定で初代麻宮サキであることをうかがわせるものとなっている。スケバン刑事は公式の刑事ではないため、普通の刑事と同様の装備は支給されない。そのため、警視庁が開発した専用のヨーヨーを武器として使う。
ヨーヨーの本体には鉛が仕込まれており、本物をはるかに上回る重量と破壊力を持つ。そのため並の人間では使いこなせず、受け止める際に手の骨が砕けてしまう。その衝撃はサキにとっても軽いものではないようで、ヨーヨーを新調した際に薄い鉛板と羊皮を何重にも縫いこんだ強化手袋を受け取り、以後はそれを装着して手を保護するようになった。その側面には、刑事であることを示す桜の代紋が隠されており、警察手帳を持たないスケバン刑事はこれが唯一の身分証明となる。また、通常の紐ではなく、人間一人の重さに耐えられるほど強靭な極細の金属鎖が使用されており、これを利用して相手の動きを封じることも可能。
OVA版のヨーヨーは超硬質セラミックと重金属で作られており、チェーンではなくアラミド繊維の紐である。
ドラマ版のヨーヨーは重合金製であり、鉄をも砕く破壊力を持つ。紐ではなくチェーンである。原作同様、桜の代紋がヨーヨーの側面に隠されており、主に敵と対峙した時に見せる。二代目は最低3個、三代目は最低2個所持している事がエピソードから伺える。劇場版、第一作では重量が4倍、破壊力が16倍という新超密度合金製のヨーヨー(通称:究極のヨーヨー)が登場した。劇場版第二作では悪の学生刑事達が3枚の刃が出るヨーヨーを武器としたが、このヨーヨーにも桜の代紋が内蔵されている。
2006年の映画版では外観が一新され、桜の代紋を出すギミックも複雑化しプロップでは再現が困難なため、CGで表現された。また、公安の特命刑事も同じデザインのヨーヨー(ただしヨーヨーの形状は異なる)を武器としているが、警視庁タイプでは赤い部分が公安タイプでは青になっている。なお、劇中に登場した公安タイプは本体から刃が出現するギミックが仕込まれているが、これが公安タイプの基本仕様なのか、使用者が独自にカスタマイズしたものなのかは不明である。なお、公安のヨーヨーにも桜の代紋が内蔵されているが、使用するシーンは本編ではカットされた。
ドラマ版の放送当時は「危ないから」という理由で原作者の和田慎二が商品化を断っていた[2][3]が、それでも商品化を希望する声は後を絶たず、2006年の映画版の公開に合わせて、和田の承諾を得た上で80年代のドラマ版と2006年の映画版のヨーヨーの2種類が正式に商品化された。
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