木暮謙三

ページ名:木暮謙三
「”エリートコースを捨てて、何故西部署へ”そう聞かれたら、笑ってごまかすことにしている。まあ、あえて答えるとすれば、最後まで捜査の最前線にいたいし、それが私の使命、一番似合っているような気がするからだろう。とかく突っ走り、誤解を招きやすい大門軍団だが、少なくとも私だけは、常に彼らの良き理解者でありたいと、そう思っている。」―西部警察署捜査課長 木暮 謙三(課長)[ソース]
Kogure
こぐれ けんぞう
木暮 謙三
性別:男性
俳優:石原裕次郎
 ・話・編・歴 


木暮 謙三(こぐれ けんぞう、演:石原裕次郎)

人物解説[]

西部警察署 捜査課長・警視 [1]。キャリア官僚として入庁し最年少の警視総監誕生か[2]、と周囲の期待を受けるも、現場での職務を望みあえて出世コースより外れ西部署に赴任(本来西部署くらいの規模の所轄署であれば課長の階級は警部である)。一説には暴走気味の捜査員達を抑える目付役だったとも。木暮以前の課長は大門軍団の無茶が原因で短期間で交替していたらしい(巽の発言によれば、前任の課長は巽他の軍団刑事からいびり出されたらしい)。赴任の前日(第1話「無防備都市」冒頭)、銀行に立てこもる2人組の強盗と対峙する大門軍団の前にふらりと現れ、大門に「出て来いと言うから引っ込んでしまう。いっそのこと、出てくるなと言ったらどうですか」とアドバイスするも、まだ木暮の正体を知らない軍団刑事達に野次馬扱いされて追い払われてしまう。その翌日、新任の捜査課長が、前日に自分達が追い払った人物だったと知った軍団刑事達は呆気にとられていた。部下の失態を責めることはせず、一か八かの捜査では「全責任は私が取る」と、部下達が思う存分捜査できるように配慮し、本庁や係長が苦言を呈しても、部下達を信頼して捜査を続けさせるなど、無茶の多い軍団が力を発揮できるよう陰でサポートする。事件が解決すると課長室でブランデーにて祝杯を挙げる。また、課長室のブランデーは、酒好きで知られた石原裕次郎自らのものであると言われている。過去に恋人はいたようであるが結婚はしておらず、高級マンションで一人暮らしをしている。行きつけのバーの「CORNER LOUNGE」(木暮曰く「カド屋」)には、常にボトルをキープしており、マスターの朝比奈(佐原健二)からは「グレさん」と呼ばれている。PART-I第89話から何の説明もなく欠場したが、第123話にて復帰(その間も、オープニングのキャスト紹介には登場)。その際の大門たちとの会話から、病気療養のために休職していたことが窺える。裕次郎が第88話撮影中病に倒れ、その後療養のため出演できなかったというのが真相。このことは、連日ワイドショーや週刊誌などでも全国的に報道されており、当時の視聴者には周知の事実であったため、欠場理由の説明は不要と判断されたものと思われる。大門軍団が地方に出向く時は後から合流で参加することが多い。PART-IIIではほとんど大門の代弁者と言った役回りが目立った。なお、PART-III最終話ラストシーンは課長室で「……大さんが……死んだ……」と涙した後、彼と自分の警察手帳を海に投げ捨てるという、警察を去ることを示唆するものだったが、PART-Iの直接の続編となる「SPECIAL」では木暮は警察官を続け、裕次郎の死去と同時期に他界したという設定で、「CORNER ROUNGE」内に飾ってある遺影という形で登場する。また、彼がキープしていたボトルは現在でも大切に保管されており、毎年の命日にのみ大門らによって開けられる。後に製作・放映された『ゴリラ・警視庁捜査第8班』では渡哲也扮する倉本が警察官時代世話になった上司で故人という設定の「小暮」として遺影のみでカメオ出演している。

脚注[]

  1. 下記にもあるとおり、警察署の課長に警視が赴任することは大規模署ならばともかく、通常ではあり得ない。また、キャリアとして入り、警視任官された場合は、ほぼ皆無である。本来、警視庁ならば警視がつくポストは、本部課長や管理官、機動隊長、警察署長及び副署長などである。
  2. ただし、第1話「無防備都市-前編-」では小暮が西部署に赴任する際にて、兼子刑事が「最年少の警視監確実」と話している。警視監は警視総監より1階級下で、警察庁次長や管区警察局長、警視庁の副総監や主要部長、大規模警察本部の本部長を勤める階級である。


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