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目次
概要[]
墜落した貨物船のコアにインタラクトすると得られるメッセージ。センチネルによる種の根絶が行われた事件について重要そうなことを言っている。
メインミッション最初のトラベラーにおいて、専門家ポーロと思われる人物の主観での文章となっている。
またミッション中以外の通常の状態では、このときの別の船員からの視点となっている。
センチネルが暴走した宇宙はアトラスによって消去されたということになっているが、-ナル-は別次元の存在としてアクセス可能のようだ。
最初のトラベラー[]
異世界の遭難船のログ[]
誰がこのメッセージを読むのか、 生き残る者がいるのかわからない。 だが、私は生きたのだから死すべきだ... すべてを記録しよう、意識が失われる寸前まで...。
その集団はあらゆる世界を訪れた。 ドローンの動作は不安定になり... 攻撃せずにただ監視するだけ。 時が過ぎ、センチネルは脅威とみなされなくなった。平穏になったのだと思った。 我々は許されたのだと。 だが、それは間違いだった。
奴らは一丸となって襲ってきた。 とてつもなく遠い場所からの正確な攻撃だった。
センチネルはこれまでの小衝突をしのぐ怒りで、 宇宙に存在するあらゆる生物を滅ぼした。 かかった時間は54.2標準分だった。 私だけが残された... コーバックスは最後まで私と一緒にいてくれた。 司令部に向かう時、彼らは船団を組んで 私をその中に隠してくれたのだ。
今まさに奴らが来ている。廊下やあらゆる場所で、 我が友の叫び声が反響する。 私もセンチネルに見つかってしまった。 ナーダには退くよう伝えた。
我々全員がすでに知っていたこと... 孤独ではないということを伝えた。 たとえ私が死んでも、ナーダなら別の宇宙で また私を見つけてくれる。千人、いや百万人の中から...我々は孤独ではない。魂は多くの魂から成るもの。 16を前にして、生きたことを主張しなくてはならない。 終わりがどれほど恐ろしくとも、我々は確かに 存在したのだ。奴らは近くに来ている。私は...
通常のログ[]
1[]
//人生は退屈だ。 来る日も来る日も貨物輸送 - kzzzkt - 早く家に帰りたい。 - kzzzkt - の暮らしは私のような者向きじゃない。
//センチネルのエネルギー反応を複数検知。 ただちに - kzzzkt -
//ワープアウトしてきた。 あれは... 何だ... センチネルたちが - kzzzkt - どういうことだ？
//同士討ちだ。 センチネル船同士が戦っている - kzzkt - 我々には目もくれずに...
//どこかへ行ってしまった。 今のは一体 - kzzkktz -
//救難信号だ。 近い - kzzkt - ブロードキャストで「16」と繰り返している。
//ちょっと見に行くか...
2[]
//愛する人よ。 私は明日、ブラックホールに飛び込む。 君との約束を破ることになるが - kzzzkt -
//警告はしたんだ - kzzzkt - これだけの大型船で亀裂を抜けようだなんて無謀だと。 だが連中は傲慢で見栄っぱりだ、わかるだろう？
//亀裂を抜けるとそこは空だった - kzzkzkt - アノマリーの上空だ。
//ここでは現実が現実であることを放棄している。 惑星の見事な景観は巨大な六角形で乱雑に区切られ、我らが見えざる敵のゲーム盤になっている...
//どうやら私は - kzkzzkt - のあいだ帰れそうにない。
//我々はあの水を飲んだ。
愛する人よ... 許してくれ...
3[]
//気に入らない。 ゲックを船内にかくまえだと？ 星々を越えて無事に送り届けろだと？ 私は抗議した。 こうなれば - kzzkt -
//ヴァイキーン遠征軍の残骸があった。 手ひどくやられたようだ。 ヴァイキーンの肉片や船の破片が小惑星帯のいたるところに漂っている。
//センチネルががれきをスキャンしている。 我々は急いでその場を離れた。
//これ以上、部下たちを付き合わせるわけにはいかない。 なぜ我々は理由も知らされず、こんなことをしなければならないのだ。 なぜ - kzzkt -
希望などありはしないのだろう？
4[]
//このコーバックスはなかなかたいした奴だ。 我々は試しに - kzzkt -
//動機は何だ？ 目的は？ 奴は黙って - kzzkt - こちらを見つめるばかりだ...
//この前立ち寄った港ではかなりの儲けがあった。 例のコーバックスに、おまえの分け前で何か我々に してほしいことはあるかと聞いてみた。
奴は貨物船に乗って以来、初めて言葉を発した。 それは――kzzkt -
//コーバックスは私に秘密を明かした。 ここからそう遠くない。 我々は中心へ向かわねば。 我々は - kzzkt -
5[]
//一時的アノマリーに接近している。 正直に言って、興奮が抑えられない。 ひょっとすると私が最初の - kzzkt -
//この星系では常識的にありえない法則が作用している。 昨夜は一瞬、音速が光速を超えた。
//私は許しを求めたが、愚かなことをしたと責められた。 良い船長だったのに、と。 我々は遅くまで酒を飲みかわし - kzzkt -
//計器は壊れ果てたかと思えば、設計限界を遙かに超える性能値を示す。
それに、その美しさときたら、とても眠れず――
星は... 今では16個に増えていて - kzzkt - 近づいてみよう――
6[]
//船は墜落した。 思っていたほど混乱はなかった。 日頃の訓練のおかげで乗組員は冷静さを保ち - kzkzkt -
犠牲者は12名。 彼らのことは決して忘れない。
//食料が底を尽きそうだ。 だが、我々が食料を探そう、生きのびるために 戦おうとするたび、センチネルが現れて邪魔をする。 この星から脱出しなくては...
//地下に潜って救助を待つことにする。 私と船とのリンクは維持しなければ。
//彼らは死んだ - kzzkt -
//これでもう、飢えなくて済む - kzzkkt -
我々は何をしてしまったんだ？
7[]
//噂には聞いていた。 あれが「トラベラーのアノマリー」か。 外見も目的も様々だというが。 彼らの船が近づいてきた。 武器は準備できている。 彼らは - kzzkt -
//目の前のひとりが和平を求めてきた。 見える部分で判断する限りは、生体機械のようだ。
我々は彼らを空から攻撃した。
//探査機が死体を回収した。 というか、DNAとコードの断片を。 どちらも同じようなものだ、と研究者たちは言う。
自分が大いに興奮していることは認めざるをえない。 だがこれは - kzkzkt -
//我々の任務は、この星域で何が起きているのかを突きとめることだ。
//映像で確認できた。 2週間前に撃ち落としたのと全く同一の個体が、 今また目の前に立っている。
8[]
//積み荷の半分は亀裂のせいでだめになった。 監督官ゲックにどう説明したものか... とても大目に見てくれるとは - kzzzkt -
監督官には直接釈明したほうがよさそうだ。
//積み荷の半分は亀裂のせいでだめになった。 監督官に - どう説明 - したものか - kzzkt - ても - に - kzzzkt -貨物船のログはそんな口述で埋め尽くされていた。 貨物室の亀裂のことを、何百回も繰り返し。
船長はやがて同じ口述を繰り返していることを自覚し、徐々に錯乱しはじめたようだ。
最後のほうは陶酔と絶望が入り混じった絶叫になっていた。
9[]
//ヴァイキーンは評議会を脱退した。 予測どおりの結末だった。 残ったのは2種族、ゲックとコーバックスだけだ。 我々を除けば。 私は - kzzkt -
理屈に合わない話だが、私はむしろヴァイキーンのほうが 率直なぶん信頼できると感じる。 こんな同盟、誰も望んでいない。
//個体ナーダとポーロは次の星系で発見された。 どうやら彼らはこの宇宙にとって異質な存在らしい。 両個体の組織構造に次元境界の乱れが表れている。
//我々はこの1週間で、往来するトラベラーを少なくとも5182人捕獲した。 彼らは勢力を増している。
//目の前にスペースアノマリーが広がっている。 奇妙なことだが、この感じはまるで - kzzkt - いや、そんなことはあり得ない。 愚者の夢だ。
10[]
//ヴァイキーンの船は無条件で撃墜せよという命令が下され - kzzkzt - 彼らはアトラスの敵、評議会の敵、全ての敵であると宣告...
//我々はヴァイキーンのある分派を支援せよとの命を受けた。 種族内の混乱と分裂をあおるためだ。
任務達成のため、2人の有能な革命家と 合流することになっている。 ハークとナルという名の戦兄弟だ。
//誰かがこのログを読んでいる。
お前は誰だ？
11[]
//始まりはひとつのアイデア、シミュレーションだった... コーバックスは宇宙が将来どうなるのかを知ろうとした。 過去に起きた事象を確かめようとした。
その壮大な計画の一部として、銀河中に膨大な量の ナノマシンクラスターを運ぶことが我々の役割だった。
//シミュレーションは私に、死んだはずの我が子を見せた。 生まれて初めて歩きだす瞬間をまた見せられた。 そして我が子の死も。私自身の死も。 やめてくれと頼んだが、コーバックスは聞いてくれない。
//コーバックスが機械を止めた。実験は終わった。 彼らの結論はこうだ。 少なくとも収集したデータからわかる限りでは、 宇宙は多次元に並行して存在し、循環し、 始まりも終わりもない。
コーバックスが存在する宇宙もあれば、 ゲックが存在しない宇宙もある。
12[]
//乗組員たちが反乱を企てている。
ハッ！ やってみるがいい。 私がどうして最強の司令官になれたのか思い知らせてや - kzzkt -
[台本メモ：自動音声記録装置の内容 銃声、飛び交う悲鳴]
//ログは口述筆記モードになっていたようで、銃声や悲鳴が文字に書き起こされている。 首は食堂のランプに吊るしてやった。 全員が見た。 これで全員が共犯者だ。 もう引き返せない。
さて、どこへ行こう？ 宇宙は広大だ...
13[]
//この交易路を飛ぶのは今年で最後にする。私は?- kzzzkt -家で子供が生まれたと連絡が入った。?そろそろ旅を終える潮時だ。 私は乗組員たちを見渡し、彼らの家族に思いを馳せた。
ゲックは大群で生まれる。親を知っていても、 そこに特別な絆が育まれることはない。 生まれた瞬間から競争の人生だ。 それで商人の資質が養われるのだろう。
コーバックスはそもそも交配しない。?作るのは実験用の 人工知能くらいだ。唯一ヴァイキーンだけが我々に似て、 両親と子とで小さな家族を構成する。
我々の歴史は戦争と憎悪に満ちている。我々と類似する ヴァイキーンの歴史はどんなものかと、つい考えずには いられない...やめておこう。答えはすぐに分かる。?それに、帰る前にひとつ、やるべき仕事がある。
14[]
//我々は残響たちのデータバックアップを載せて帰路についた。 乗組員たちは嫌がっている。幽霊みたいで気味が悪いと。 私はこう言い聞かせた。何も心配することはない。
あいつらは肉体の死後も生き続けている大金持ちで、 生前なら我々に鼻も引っかけなかったろうが、 今や我々が頼みの綱なのだ。
バックアップがなければ、万一メインサイトを何か、 または誰かがダウンさせたとき、あいつらは拠り所を失う。 そんなことをしたがる者がいるかどうかは疑問だが。
//我々が最初に接触した異種族はコーバックスだった。 彼らが我々を見つけ、示したのだ。 我々には - kzzkt -
15[]
//トラベラーは船もないのにドッキングを求めてきた。 - kzzzkt - ると、エンジンの再起動を手伝おうと言う。
私はあえて申し出を受け入れた。
ヒックスは上に報告するぞと脅すが、背に腹は代えられない。 //
トラベラーは奇妙な種族だ。 食料にも水にも関心を示さず、生存可能な環境でも 「エクソスーツ」とやらを決して脱がない。
そして山ほど質問をしてくる。我々の歴史のこと、 アトラスのこと、いにしえのビジョンのこと。 知るかぎりのことは話したが、 向こうの求めている情報ではなかったようだ
... // 我らは神の顔を見た者 // ...
... // 我々は泥と石の球から星々の高みに運ばれし者 // ...
トラベラーはどれも現実ではないと言う。 誰が - kzzkt -
16[]
//前方を行くのは貨物船団の長い列。 集団で星々を渡り歩く我らが種族の巨大なキャラバンだ。
我々は過去を捨てた。 コロニーもすべて捨てた。 そして向かうのは - kzzkt -
//あのコーバックスが別れる前に教えてくれた。 この宇宙はやがて終わる。 これまでにも、いくつもの宇宙が生まれては消えていった...
宇宙が終わるとき、我々は用済みとなって消去され、アトラスは一から創造をやり直す。 我々の歴史も、存在も、何ひとつ未来には残らない。
//それでも私はこの役目に忠実であり続けるだろう。 信じようと信じまいと、運命に従おうと抗おうと... すべての終焉、もしくは新たな始まりまで。
我々は創造主に会うために旅をする。 大いなる責務をまっとうするために旅をする。
17[]
//ゆうべ夢を見た... かつて我々が住んだ星、訪れた場所が、ことごとく何もない砂漠と化していた... ただ砂と、屍と、泥だけが、見渡す限り広がっていた。
もし我々が戻らなければどうなるだろう。 我々に存在する価値はないとアトラスが判断したらどうなるのだろう。 我々はまるで存在しなかったかのように消え去るのだろうか...
//私は乗組員たちにすべてを話した。 旅の中で知った事実を。 そのために重ねた裏切りと離反を。 そのうえで彼らがどう考え、どう思い、何を望むかを尋ねた。
//結論は全員一致だった。 引き返し、ヴァイキーンたちの流浪の旅に加わろう。 銀河の中心のことはアトラスの崇拝者たちに任せればいい...
そうすれば同胞たちが滅びても、我々は生きのびられるかもしれない...
18[]
//またしても、トラベラーが現れた。 もう8回も殺したというのに、好意の塊のような奴だ。 我々と話す機会が得られて純粋に喜んでいるようにしか見えない。
//我々は何をしてしまったんだ？ この湧き上がってくる感情は - kzzkt -
//そいつは言う。 自分は他のトラベラーとは違う。 あなたがたが種族の他の者と違うのと同じだ。
自分はかつて万物の終焉をまのあたりにし、それでも生きのびた。 いくつもの罪を犯した。 我ながら恐ろしいことをしたとは思うが、すべてが崩壊しようというときに倫理が何の役に立つ？
//宇宙は生まれては滅び、文明は興っては滅びる。 すべてはサイクルとして繰り返される。 だが、それもいつかは止まる。 時間さえも、永遠ではないのだ。
19[]
//船員たちに最後の挨拶をして回る。 長年一緒に働いてきた仲間だ。 人生最後のひとときを共に過ごすのにこれ以上の連れはない。
船員のひとりは子供がいると言った。 私もそうだ。 同じような者は大勢いた...
//最後の夜は盛大に、階級や身分を超えて皆で語り合った。 今までに見てきたもの。 異星人の戦士のこと。 商人のこと。 我々にはとても理解できそうにない 精神構造を持つ種族のこと。
そうやってすべてに別れを告げた。
センサーを見ると、残された時間はもうわずかだ。 星々がひとつ、またひとつと瞬いて消えていく。
さようなら、愛する人よ。
さようなら。
20[]
... ... - kzzzkt - ... ...
...
... ...
のだ - kzzkt -
誰か - kzzzkt - ...
違う - zkzkzkt -
何も終わりはしない。 分からないのか？ 何も - kzzzkt -
何ひとつ -
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