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テンプレート:Infobox animanga/Headerテンプレート:Infobox animanga/Mangaテンプレート:Infobox animanga/Footer『まじっく快斗』(まじっくかいと)は青山剛昌の漫画作品。『週刊少年サンデー』1987年26号に初登場。その後、同年の週刊少年サンデー11月増刊号より連載化された。翌1988年8月号まで連載していたが、『週刊少年サンデー』で『YAIBA』の連載が決まったため中断。2011年8月現在も未完のままである。『名探偵コナン』『YAIBA』執筆中も『週刊少年サンデー増刊号』、『週刊少年サンデー』に不定期に掲載されている。不定期連載ではあるが、『週刊少年サンデー』史上最も連載期間が長い作品[1] である。
マジック好きの高校生・黒羽快斗はある日、自室に隠し扉があることを発見する。それは、8年前にマジックの最中に事故死した世界的マジシャンの父、黒羽盗一が仕掛けた最後のマジックだった。そこにあったのは世界的な大泥棒、怪盗キッドの衣装。キッドは8年前から姿を消していたが、最近復活していた。快斗は衣装を纏い、キッドに会いに行く。そこで出会ったのは父のかつての付き人、寺井。快斗は父が怪盗キッドであり、事故死ではなく殺されたのだと知らされる。快斗は父を殺した人物を探すべく、自ら怪盗キッドとなる。
怪盗キッドとして活動していたある日、快斗は自分を「黒羽盗一」と呼ぶ組織と遭遇し、彼らこそが父の仇だと確信する。その組織が求めるのは不老不死が得られるという伝説のビッグジュエル・パンドラ。快斗はその野望を阻止すべく、組織より先にパンドラを見つけ出して、破壊することを決意する。
世間を騒がせている大怪盗。初代キッドは黒羽快斗の父・盗一で、快斗は二代目である。なお、快斗がキッドの名を襲名するまでの一時期、盗一の付き人である寺井黄之助がその名を騙って活動していたことがある。
「怪盗」の名の通り、犯行予告状を送りつけ、狙った獲物はあざやかな手口で盗み出す。主に宝石を専門に狙う。18年前のパリにて初めて出没、8年前に一旦動きを潜めたが、最近日本で活動を再開した。神出鬼没で大胆不敵、マジックと変装が得意[2] で、何人もの声色を変声機なしで使うことができる。作中で表される英語表記は「Kid the phantom thief」であり、これをもじって他人がキッドに成りすました際には、「神が見捨てし仔の幻影」と名乗ったこともある。
『まじっく快斗』と『名探偵コナン』共通で、純白のシルクハットにマント、モノクル[3] といった衣装を身に纏う。『コナン』原作・アニメ・OVAではネクタイは赤色でモノクルの反射の色は白色であるが、作画変更が行われた劇場版『銀翼の奇術師』以降ではネクタイは朱色、モノクルの反射の色は灰色になっている。トランプを発射する拳銃(トランプ銃)や、折りたたみ式のハンググライダー、催眠スプレー、そしてダミーの人形などのアイテムを駆使して獲物をねらう。『快斗』の本編では、これにさらにプラスしてアドバルーンやローラースケートやロープ、さらにオリジナルアイテムなど様々な物を使用する。作品内の一部では「快盗」の表記も使われている。
その犯行は劇場版『世紀末の魔術師』時点での警察発表によると、件数は134件(うち15件は海外で、アメリカ・フランス・ドイツなど12ヶ国)、盗まれた宝石類は延べ152点、被害総額は387億2500万円に上る。
本来の名称は怪盗1412号であり、由来はどこかの警察的組織(噂ではインターポールとも、FBIとも、CIAとも言われているが正確なところは不明)が極秘に彼につけたシークレットナンバー「1412」が外部に漏れ、そう呼ばれるようになったという。しかし、日本では各国の警察を子供のように手玉にとる怪盗1412号に興味をもったある若手小説家(工藤優作)が、新聞記者が殴り書きした1412を洒落てKID.と読んだため、それが定着し(実は単なる誤読だった)、「怪盗キッド」と呼ばれるようになった。マスコミからは「平成のルパン」や「月下の奇術師」とも呼ばれている。
その鮮やかな手口と優雅な振る舞いで一般人からは絶大な人気を誇り、キッドの予告の現場には大勢のキッドファンが集まることが多く、逆にアンチキッドの青子は若干浮き気味である。
メインキャラクター達の姓名には、それぞれ「色」を表す漢字が付いている。担当声優は、アニメ『名探偵コナン』および『まじっく快斗』におけるもの。
黒羽 快斗(くろば かいと)声 - 山口勝平本編の主人公。二代目怪盗キッド。詳細は「黒羽快斗」を参照中森 青子(なかもり あおこ)声 - 岩居由希子(『名探偵コナン』#76)→高山みなみ(『名探偵コナン』#219、OVA)→藤村歩(『まじっく快斗』)快斗の幼馴染みで同級生。一人称は「青子」。キッドの正体が快斗だということは知らない。キッドの真意を知らないとは言え、警察官の父親がキッドをなかなか捕まえることができない上に、盗んだ宝石の殆どをすぐに返してしまう奇行等から、キッドの怪盗行為は「警察に恥をかかせる為の愉快犯的な動機で、父を始めとする警察そのものを侮辱している」と感じており、キッドを嫌っている(そのために快斗は青子に罪悪感を覚え、自分の目的を再認識したことがある)。快斗とは互いに気になる存在であるものの、鈍感であるためその自覚は薄いようである。自分のことを話すとき「青子は~…」と言ったり、子供っぽくすぐムキになったりする所があるなど幼い面がある。9月生まれ。名前の「青子」は誕生石のサファイア(青玉)から付けられた。スキーは下手だが魚料理が好きというのは快斗とは対照的なところである。中森 銀三(なかもり ぎんぞう)声 - 石塚運昇青子の父親で、港警察署に所属する警部。後に警視庁捜査二課へ転属となる。年齢は41歳。先代キッドの頃から、キッドを逮捕するため追い続けている。本作においてはキッドを捕えるべく毎度気炎を吐くものの、結果的にいつも振り回されてしまうという負け役としての描かれ方が多い。この作品では「ガニマール警部」のような役回りとなっている。『名探偵コナン』に初登場した際には、コナンより先にキッドの暗号を解くなど、刑事として優れた捜査力、推理力を披露している。『名探偵コナン』における彼についてはこちらを参照寺井 黄之助(じい こうのすけ)声 - 肝付兼太(『名探偵コナン』#219)→矢田耕司(『まじっく快斗』)怪盗キッドの助手で元は快斗の父・盗一の付き人。61歳。盗一の死後、その仇を討つため一時的に怪盗キッドの名を騙っていたことがあり、快斗が怪盗キッドとなる前の数件は彼によるものである。快斗からの呼び名は「ジイちゃん」。車での送迎(快斗が免許を持たないため)やハングライダーなどのツールの管理からトリックの助手まで、キッドのサポートを行う。『コナン』でキッドの手下といわれている人物は彼だと推察される。普段は黒羽家の近所にあるビリヤード場「ブルーパロット」のオーナー。『快斗』では登場後しばらくは姿を見せなかったが、1999年「ブラック・スターの巻」で11年ぶりに再登場する(これ以前に「ハスラーVSマジシャン」で再登場している(この話が掲載されている2巻は1988年に出版されている)が、「ハスラーvsマジシャン」は未発表作品だったためサンデーには掲載されていなかった)。白馬 探(はくば さぐる)声 - 石田彰身長180cm。体重65kg。A型。誕生日8月29日。キッドを捕まえようとしている高校生探偵。父は警視総監。時間には正確で、常に懐中時計を所持している。犯人に対して「なぜこんな事を…」と決めゼリフを放つなどキザな性格。現場ではシャーロック・ホームズの格好をしている[4]。イギリス在住だったが、ロンドンブリッジ・ハイスクールから快斗と同じ江古田高校へ転校、のちに再びイギリスへ帰る。『ダーク・ナイトの巻』(4巻収録)で帰国し、コナン30巻で黄昏の館に招待されていたので、彼の日本不在時に江戸川コナン(工藤新一)との遭遇が3回(映画除く)あった事になる[5]。コナン55巻にも登場するが、再びイギリスに行っていたため、そこから帰国しての登場となった。ワトソンという鷹を飼っている(『コナン』のみの登場)。日本に滞在する間は、「ばあや」と呼んでいる老婦人が運転手を務めている。現場に残っていた毛髪のDNA鑑定で、黒羽快斗の正体が怪盗キッドであることを科学的に証明し知ることになるが、あくまで『キッド』として捕まえるべく、最初の一度以外は快斗が高校生の間は通常の同級生として接している。作中では自分以外の人間に快斗が捕まることをよしとせず、自分が海外に出向いている間にピンチになっていた快斗に対してアドバイスを送っていたりもする。快斗も白馬の実力は認めており、白馬が関わっていない時には「スムーズすぎて張り合いがない」とまで口にしており、互いによきライバルとして認識している様子。『名探偵コナン』における彼についてはこちらを参照。小泉 紅子(こいずみ あかこ)声 - 林原めぐみ[6](『名探偵コナン』#219、OVA)→沢城みゆき(『まじっく快斗』)快斗の同級生で、怪しげな「赤魔術」という魔法を使う魔女。世界で唯一自分の虜にならないキッドを自分の虜にすることに執念を燃やし、今では好意を持っている。因みに現状は魚料理同様キッド(快斗)の苦手分野の対象とされており、彼を除いた2年B組の殆どの男子生徒が彼女に好意を持っていて、クリスマスやホワイトデーなどのイベント時に大量のプレゼントをもらう、というパターンがアニメ版の中では定着している。魔女としてキッドの前に現れるときは、露出の高い際どい格好で登場する(OVAではコナンに変な目で見られていた)。執事の老人(声 - 麦人)と2人暮らしだと思われる。自分を虜にさせるため、警察に捕まることをよしとせず、快斗を助けたこともあった。キッドの正体を知っている数少ない人物。魔法を使う非現実的な世界のキャラクターであるために怪盗キッドを『名探偵コナン』に登場するのにネックとなったと言われている[7]。桃井 恵子(ももい けいこ)声 - 岩居由希子(『名探偵コナン』#219)→茅野愛衣(『まじっく怪斗』)快斗、青子、紅子らのクラスメイト。メガネをかけている。『YAIBA』内に似たキャラクターが登場している。スネイク声 - 大塚芳忠かつて初代怪盗キッド(黒羽盗一)の命を奪った謎の組織の一員。組織の命で伝説の宝石「パンドラ」を探しており、それが存在するという「ビッグジュエル」を次々と狙う。現在のキッドの正体が盗一の息子・快斗であることは知らない。OVAではジャッカル(声 - 石井康嗣)という名前で登場した。彼が所属する組織はかなり大きなものであるらしく、劇中で彼がボスと呼ぶ人物(声 - 飯塚昭三)も幹部の1人にすぎない。真の黒幕は「あのお方」と呼ばれる人物らしいが、正体は不明。黒羽 千影(くろば ちかげ)声 - 富沢美智恵快斗の母。当初は名前がなかったが、アニメ化にあたり設定された。息子の快斗からは「千影さん」と名前で呼ばれることもある。夫・盗一の死後、女手ひとつで快斗を育てている。盗一がキッドになった切っ掛けを作った人物であり、快斗がキッドを継いだことを黙認し、見守っている。原作の第1話では自宅で青子に快斗の弱点(魚)を教えるやりとりをし夕食の揚げ物を作っている様子が描かれたのみだが、アニメ版では盗一の稼いだ財産を派手に使っており、快斗に対しても「あなたも多分、これから忙しくなりそうだから」と言い残し、これから起こることを見越しているようでありながら、海外へ遊びにいくなど奔放に描かれている。2011年、原作の「怪盗淑女」で24年ぶりに再登場した際には大幅な作画変化により大きく容姿が変更され、アニメと同じく海外に遊びに行っている模様。20年前までは、「昭和の女二十面相」とも謳われた女怪盗「怪盗淑女(ファントム・レディ)」として活動し、お宝を悪用し利益を得ていた者達の妨害を行っていた。引退から2年後、自分の名を騙った予告状の存在を知り久々にパリで仕事をするが、それ自体が彼女を始末するための罠であり、その場に居合わせた盗一に助けられる。同時に求婚され、それを受け入れ結婚し現在に至る。このことはキッド襲名後の快斗にも明かしており、さらには自分が現役時代に処理しきれなかった仕事の後始末も押し付けている(この件については『コナン』70巻を参照)。また、盗一によれば工藤有希子のエッセイのファンである。黒羽 盗一(くろば とういち)声 - 池田秀一快斗の父にして初代キッド。世界的なマジシャンであり、10代の頃から世界中を飛び回り、弱冠20歳でFISM(マジック協会国際連合)でグランプリを獲得するほどの腕前だった。師匠は世界的マジシャンのジェームズ・ホッパー。怪盗キッドとしての活動開始は18年前、パリで怪盗淑女こと後の妻・千影と出会ったことから始まる。彼女の犯行現場に突然現れ、公衆の面前で危機から救ったことにより、「怪盗淑女の存在を人々の記憶から消し去るほどの大怪盗になる」という理由でキッドになった。しかし、8年前のマジックの最中、マジックショーの事故に見せかけて暗殺される。『名探偵コナン』では20巻で名前を挙げられ[8]、34巻にて彼らしき人物の後姿が回想され、55巻で初登場する。キッドとしては工藤優作と対決し、互いにライバルと認めていた様子。マジシャンとしては、過去に女優の藤峰有希子とシャロン・ヴィンヤードに変装術を教えた事がある。2010年、キッドがメインで登場する劇場版『名探偵コナン 天空の難破船』が公開されることから、その記念として本作単独でのアニメ化が決定。『天空の難破船』の公開日である4月17日に、アニマックスにて原作第1話「蘇る怪盗」がスペシャルアニメとして放送された[9]。なお、この話は翌週4月24日のアニメ『名探偵コナン』にて、「怪盗キッド誕生の秘密」として放送されている。
従来における『コナン』へのゲスト出演時は大半のキャラクターの声優が『コナン』のキャラクターとの兼役だったが、これを機に配役が変更されている(黒羽快斗、黒羽盗一、中森銀三を除く)。
2011年8月には「夏の怪盗キッド祭り」と称して、『名探偵コナン』の枠内で、第1・2週に本作のエピソードを、第3・4週に『コナン』のキッドが登場するエピソードを放送した。後者のはその後も同枠内で不定期放送され、冒頭部でコナンが簡単な説明を行うほか、本作の原作版には登場しなかった『コナン』のキャラクターもコナン本人を含め一部ゲスト出演している[10]。
本作のアニメ化に関してはコナン本編と作画が若干異なっており、パトカーなどの車がCGで描写されていたり[11]、原作本らしいギャグシーンが見られ、BGMもまじっく快斗オリジナルである。作品発表から既に20年以上経過していることもあり、それに合わせた変更点・追加要素が存在する(通勤電車の案内用テレビ、電子メール、携帯電話、テレビ電話など)。
なお、『名探偵コナン』が旧社名の「東京ムービー」名義で製作されていたのに対し、本作はアニメーション制作のクレジットにおいても「トムス・エンタテインメント」の名義を使用しているが、2011年8月より『まじっく快斗』原作のアニメ放送に伴い、『名探偵コナン』も「トムス・エンタテインメント」名義になった。
『名探偵コナン』内で「まじっく快斗」のキャラクターが出るエピソードを記す。
テレビアニメ放送日は日本テレビ系列局を基準とする。
放送日 | 話数 | サブタイトル | ターゲット・目的 | 登場する キャラクター | 原作 |
---|---|---|---|---|---|
1997年 9月22日 | 76 | コナンVS怪盗キッド (1時間スペシャル) | 「漆黒の星(ブラック・スター)」 | 黒羽快斗[12]、 中森銀三、 中森青子 | 『名探偵コナン』File156~159(16巻) |
1999年 1月25日 | 132 | 奇術愛好家殺人事件(事件篇) | 死んだはずの人物の調査 | 黒羽盗一(名前のみ) | 『名探偵コナン』File192~196(20巻) |
2月1日 | 133 | 奇術愛好家殺人事件(疑惑篇) | |||
2月8日 | 134 | 奇術愛好家殺人事件(解決篇) | |||
2001年 1月8日 | 219 | 集められた名探偵! 工藤新一VS怪盗キッド (2時間スペシャル) | 駅前の「古い時計台」 | 中森銀三、 中森青子、 小泉紅子、 桃井恵子、 寺井黄之助 | 『まじっく快斗』 No.21(4巻) |
「黄昏の館」の財宝[13] | 白馬探 | 『名探偵コナン』File299~302(30巻) | |||
2004年 4月12日 | 356 | 怪盗キッドの驚異空中歩行 (1時間スペシャル) | ビッグジュエル 「大海の奇跡(ブルー・ワンダー)」 | 中森銀三 | 『名探偵コナン』File453~456(44巻) |
2005年 4月18日 | 394 | 奇抜な屋敷の大冒険(封印編) | カラクリ屋敷に隠されたダイヤモンド | 『名探偵コナン』File475~478(46巻) | |
4月25日 | 395 | 奇抜な屋敷の大冒険(絡繰編) | |||
5月2日 | 396 | 奇抜な屋敷の大冒険(解決編) | |||
2007年 4月16日 | 469 | 怪盗キッドと四名画(前編) | 絵画「青嵐」[13] | 中森銀三 | 『名探偵コナン』File544~547(53巻) |
4月23日 | 470 | 怪盗キッドと四名画(後編) | |||
5月14日 | 472 | 工藤新一少年の冒険(前編) | 工藤優作への挑戦 | 黒羽快斗[12]、 黒羽盗一 | 『名探偵コナン』File570~573(55巻) |
5月21日 | 473 | 工藤新一少年の冒険(後編) | |||
7月9日 | 479 | 服部平次との3日間[14] (海の日2時間スペシャル) | 白馬探 | 『名探偵コナン』File559~566(54・55巻) | |
2008年 10月20日 | 515 | 怪盗キッドの瞬間移動魔術 | 伝説のミュール 「紫紅の爪(パープル・ネイル)」 | 中森銀三 | 『名探偵コナン』File631~634(61巻) |
2009年 6月13日 | 537 | 怪盗キッドVS最強金庫(前編) | 大金庫「鉄狸」の中身[13] | 中森銀三 | 『名探偵コナン』File674~676(64・65巻) |
6月20日 | 538 | 怪盗キッドVS最強金庫(後編) | |||
2010年 4月24日 | SP | 怪盗キッド誕生の秘密 | 怪盗キッドの正体を知ること | 黒羽快斗、 中森銀三、 中森青子、 寺井黄之助 | 『まじっく快斗』 No.1(1巻) |
8月28日 | 585 | 時を超える桜の恋 | 古代の琥珀「麒麟の角」 | 中森銀三 | 『名探偵コナン』File712~715(68巻) |
9月4日 | 586 | 闇に消えた麒麟の角 | |||
9月11日 | 587 | キッドVS四神探偵団 | |||
2011年 8月20日 | 627 | コナンキッドの龍馬お宝攻防戦(前編) | ファントム・レディが盗んだ 坂本龍馬ゆかりの品々の返却 | 中森銀三 | 『名探偵コナン』File731~733(70巻) |
8月27日 | 628 | コナンキッドの龍馬お宝攻防戦(後編) |
映画タイトル | 公開日 | ターゲット・目的 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
3 | 世紀末の魔術師 | 1999年4月17日 | 「インペリアル・イースター・エッグ」 | |
8 | 銀翼の奇術師(マジシャン) | 2004年4月17日 | スター・サファイア「運命の宝石」 | シリーズでは唯一「この作品はフィクションです」という旨の注釈クレジットがある。 |
10 | 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) | 2006年4月15日 | 爆弾犯の確保 | |
14 | 天空の難破船(ロスト・シップ) | 2010年4月17日 | ビッグジュエル「天空の貴婦人」[13] |
タイトル | 販売年 | ターゲット | 原作 |
---|---|---|---|
名探偵コナン コナンvsキッドvsヤイバ 宝刀争奪大決戦!! | 2000年 | 鉄家の宝刀 | 『まじっく快斗』番外編「刃vs.快斗!」(3巻) |
名探偵コナン コナンとキッドとクリスタル・マザー | 2004年 | ヨーロッパで最大のトパーズ「クリスタル・マザー」 | 『まじっく快斗』 No.19「クリスタル・マザー」(4巻) |
名探偵コナン 消えたダイヤを追え! コナン・平次vsキッド! | 2006年 | 「宝石泥棒が盗んだダイヤ」 | |
名探偵コナン KID in TRAP ISLAND | 2010年 | ビッグジュエル「アルテミスの涙」 |
本作の原型として、読切作品「さりげなくルパン」がある。この作品では、学校からテスト問題を盗み出す問題児流犯快斗(るぱん かいと)と、探偵部をやっている刑事の娘宝陸葵子(ほーむず あおこ)が登場する。雑誌掲載が一切なかった作品で、少年サンデーブックス「青山剛昌短編集 4番サード」で初めて日の目を見ることとなった。
週刊少年サンデー30周年記念増刊号(1989年)に掲載された番外編「KAITO」(単行本第3巻に収録)で、『YAIBA』の鉄刃と宝刀を巡り対決している(YAIBA第5 - 6巻の夜に起きた事件の模様)。この番外編は、漫画では登場していない『名探偵コナン』のキャラクターまでも登場させた『コナンVSキッドVSヤイバ 宝刀争奪大決戦!!』というタイトルでOVA化され、『週刊少年サンデー』の応募者全員サービスで一時期販売されていた。その後2006年に他の『名探偵コナン』OVA作品と共にDVD化され、一般にも入手可能となった。しかしOVA版は『コナンが見た夢』である事になっているので、これにより『コナン・キッドの世界は刃とは別次元の人間』と強調しているようである。
怪盗キッドは『名探偵コナン』の中でたびたび江戸川コナンと対決している(登場した話は名探偵コナンの事件#怪盗キッドが関わった事件を参照)。工藤新一と容姿や声がそっくりで、『名探偵コナン』初登場時(すれ違った毛利蘭が新一と間違う)や劇場版『世紀末の魔術師』・『銀翼の奇術師』・『天空の難破船』に活かされている。
なおコナンの正体については、劇場版で快斗が阿笠博士との通信を盗聴し掴んでいる描写があり、把握している。さらに劇場版『天空の難破船』でもコナンに対し「工藤新一はおまえだろ」と発言している。アニメ版でも正体に気づくシーンは無いものの、公式サイト内相関図において「コナンの正体を知っている」とされている。原作でも、その通信傍受の場面自体はないものの、コナンの正体を知っていると思われる描写がある[15]。また、中森警部は7度、白馬は2度、コナン本編に登場し、中森は劇場版『世紀末の魔術師』・『銀翼の奇術師』・『探偵たちの鎮魂歌』、『天空の難破船』に出演している(白馬も『探偵たちの鎮魂歌』に出ているが、実はキッドの変装)。作者によれば、怪盗キッドの『名探偵コナン』への登場は、元々一度限りの「スペシャルゲスト」であったという。
反対に、工藤新一と目暮警部も、『まじっく快斗』に1度登場している。この『ブラック・スターの巻』(『名探偵コナンVS怪盗キッド完全版』では『ファーストコンタクト』として収録)のエピソードはキッドはコナンになる前の新一との対決を回想するというもので、回想後キッドがビッグジュエル「ブラック・スター」を盗み出すために飛び立つところで終わる。実際には新一とは顔を合わせていないため両者は互いの存在を知らず、快斗も「すげーやばかったヤマ」と記憶してるに過ぎないが、その「ブラック・スター」をめぐる事件が怪盗キッドが『名探偵コナン』に初登場したエピソードであり、快斗が工藤新一と関わった事件を回想した直後に実際に江戸川コナンと初めて対面するという、因縁めいたエピソードとなっている。
単行本の表紙は快斗がマジックを行い、裏表紙で失敗する、というものになっている。
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