仮面ライダーアクセル

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仮面ライダーアクセル

人物解説[]

照井竜がアクセルメモリの力で変身したライダー。赤を基調とし、鋭利な形状となった「A」の文字が頭部に見られる。オンロードバイクがモチーフとされており、フルフェイス・ヘルメットのようなマスクが特徴で、シールドの奥に隠された青い円状の複眼[1]は変身直後やマキシマムドライブ発動時に発光する。決め台詞は戦闘開始時や必殺技の発動時は「振り切るぜ!」、敵を撃破した時は「絶望がお前（たち）のゴールだ!」。メモリの組み合わせによる汎用性に特化したWとは異なり、アクセルはアクセルメモリ単体での力・特質を極限まで活かした仕様となっている。そのためドライバーの開発期間は長期に及んだものの、「ヒート」の力を圧倒する熱量を誇り、非常に高い戦闘能力を獲得している。

アクセルドライバーの右グリップ部・パワースロットルを捻ることで、メモリのパワーを伝達して力を高め、エンジンブレードによる豪快な剣技と専用技を駆使する。また、全身からヒートメモリ以上の高熱を放つことも可能。アクセルメモリによるマキシマムドライブは、後ろ跳び回し蹴りを叩き込む「アクセルグランツァー」。発動時はキックの軌道上にタイヤ跡状のエネルギーを放出する。他にもエンジンブレードを介してA字型のエネルギーの斬撃を射出する「エースラッシャー」、周囲をA字型に斬り裂く、或いはA字に描いた斬撃を一振りずつか一斉に飛ばす「ダイナミックエース」という技を持つ。また、システムの性質上単身でのメモリブレイクが可能なため、発動時にはWのような技名の呼称は行われない。

バイクフォーム[]

アクセルがバイク型に変形した高速移動形態[2]。如何なるオフロードや悪路も縦横無尽に疾走でき、氷の上でもスリップする事なく標的を追跡するほか、垂直の壁を駆け上がる事まで可能。足裏のマフラーから熱風を放出して攻撃もできる。操縦者を必要としないため、基本的には無人のままで走行するが、Wを騎乗させることも可能。また片腕程度なら人型のままの状態にすることもできる。後輪となった脚部を折りたたみ、ハードボイルダーの各ユニットを装備することも可能。エンジンメモリをドライバーに挿入して行うこのフォームでのマキシマムドライブが劇場版第2作で登場している。

アクセルタービュラーアクセル・バイクフォームがタービュラーユニットと合体した形態。自在に飛行することができ、前輪を使用しないユニットのため、上半身を人型に戻せばエンジンブレードを使えるほか、タービュラーユニットから噴射する青い炎（バックファイア）で攻撃する。必殺技は、アクセルのマキシマムドライブを発動することにより自らが巨大なA字型の炎と化した状態での突撃。アクセルトライアル[]

トライアルメモリによってアクセルが多段変身した音速加速形態で、アクセルの最強形態。変身時はトライアルメモリの信号機の色に合わせて通常のアクセルの色が赤から黄色に変化し、青になると同時に全身の装甲が弾け飛び、変身が完了する。メインカラーは青で、複眼はオレンジ。この姿はオフロードバイクがモチーフとなっており、頭部の形状もバイザー式のモトクロスヘルメットに準じた形状になる。全身はプロテクターや安定器具の役割を持つホイール部分を除き、バイクフォームの稼働部分にあたる装甲が無くなり、スマートなものへと変化する（そのため、この形態ではバイクフォームへの変身機能が失われている）。

最低限必要な部分を除いた装甲などの重量物を徹底排除し、大きな軽量化が施されたことで、運動性能の飛躍的な向上と、音速をも超える超高速移動を実現している[3]。相手の攻撃を寄せ付けず、瞬時に懐に入り込むスピーディな肉弾戦を得意とするが、大幅な軽量化により、一撃分の攻撃力（最大威力でも約1/4）と耐久力が著しく低下している。しかし重い一撃を叩き込むのではなく、一度に連続攻撃を重ねてダメージを蓄積、機動力を生かして敵の攻撃を回避できる為、そのデメリットをフォローするだけの戦闘力を発揮する。エンジンブレードを用いて戦うこともある。エクストリームと違いアクセルメモリを抜いてメモリを入れ替えるが、こちらもアクセルの姿を変質させる変身であるため、生身から直接トライアルメモリで変身はできない。また、トライアルで多くのダメージを受けた際に、変身解除で生身ではなく通常のアクセルに戻ったことがある。

マキシマムドライブはトライアルメモリの秒読みと同時に最大加速を行い、超高速のキックを「T」の字を描くように連続で叩き込む「マシンガンスパイク」、エンジンブレードとトライアルのマキシマムドライブを併用して敵を「T」の字を描くように切り刻む「マシンガンスラッシャー」。ただし、発動中はシステムに多大な負担が掛かることから10秒間のタイムリミットが設けられており、制限時間内にメモリのカウンターを手動で停止させなければ変身が強制的に解除され、変身者も相応のダメージを負ってしまう。撃破後の決め台詞は「○○秒、それがお前の絶望までのタイムだ。」（○○にはマキシマムドライブ発動から敵の撃破までの所要時間が入る。大抵の場合9秒代）となる。性質上、過去作の高速移動フォームと異なり、アクセル本来の必殺技を高速で連打するという運用はできない（エンジンブレードならば一部可能）。

動きの素早い敵（Rナスカ、スミロドン等）と戦ったり緊急事態に対処（生身の人間を敵の攻撃や爆発から救助するなど）するためには不可欠だが、ピーキーなスペックに加えて必殺技発動時のリスクも高く、僅かなミスが窮地となる諸刃の剣の如き形態である（敵の攻撃をかわしきれないと大ダメージを受けてしまう）。そのため使いこなすには相応の訓練が必要となり、実戦での使用に先立ってシュラウドから試練を与えられた[4]。また、従来の高威力やバイクフォームの方が有益な場面もあるため、CJX同様に完全な上位能力のフォームではなく、強敵相手だからこそこのフォームを用いないケースもある。

ツール[]アクセルドライバーバイクのスロットルを模したアクセルの変身ツール。変身者の腹部に当てることでバックルからベルトが伸張・装着され、上部中央のスロットにアクセルメモリを挿入しパワースロットルを捻ることで、装着者をアクセルに変身させる。さらに変身中にバックルを両手で保持したまま取り外すことでバイクフォームに変形し、そのバックルのスロットルを操作することで制御する。マキシマムドライブはメモリはそのままに左のクラッチを引くことで待機状態に起動し、その状態でパワースロットルを捻ることで発動する。バイクフォームの変形やパワースロットル等、アクセルメモリの能力を最大限に発揮することに特化しているが、他のメモリへの対応も示唆されている。当初照井はシュラウドからエンジンブレードしか与えられておらず変身できなかったが、後に正式に完成したアクセルドライバーを与えられた。ガイアメモリWの持つ基本6種のガイアメモリ同様、ドライバーの使用を前提に設計されている。これらのメモリはドライバーへ挿入する形状の都合から、イニシャルが縦向きに描かれている。アクセルメモリ（A / 赤）「加速の記憶」を宿したガイアメモリ。熱風が生まれる程の超加速とオートバイの様な形態への変形能力を与える。シュラウドの発言から、ダブルドライバー用のメモリと互換性がある（金端子なのでボディメモリに相当する）。単純なメモリの性能ではサイクロン以上のスピードやヒート以上の放熱を見せるが、照井がサイクロンメモリを使用した際にそのエネルギー量に驚愕している描写がある。ただし、Wと異なりこのメモリの力を最大限に引き出す専用ドライバーの性質から、アクセルドライバーでの変身時は他の形での使用時よりも極限まで力を発揮することが可能となる。シュラウドの計画ではこのメモリをボディサイドとしたWを作り、エクストリームメモリの力によってメモリの能力を解放する予定だった。トライアルメモリ（T / 青）「挑戦の記憶」を宿したガイアメモリ。アクセルとトライアルのメモリを交換した状態でドライバーのパワースロットルを捻ることでアクセルトライアルに強化変身させる（同時にスーツのカラーが、赤→黄→青の順に変わる）。信号機とストップウォッチを模した装飾が施されており、ドライバーに挿入するメモリモードと、マキシマムドライブを発動するマキシマムモードに変形する。他のメモリとは異質であり、マキシマムドライブは専用ツール（ドライバー）から外し、メモリ単体の状態でマキシマムモードに変形させてスイッチを押すことにより発動し、発動中は秒数を計測するカウンターが起動、もう一度スイッチを押すことにより手動でプログラムを中止する機構となっている。マキシマムドライブの音声は発動時では無くプログラム中止時に発声されるのも特徴。その性質からアクセルドライバー以外のドライバーや武器への使用を想定しない形状であり、メモリ単独でマキシマムドライブを行う性質から他のマキシマムドライブと同時起動による必殺技の高速連打も可能となっている。エンジンブレードアクセル専用の大型剣。アクセルドライバーとは独立しており、普段は照井のバイクに収納されている。ゆえに変身せずとも使用可能だが、アスファルトに減り込むほどの重量（設定上30kg）[5]であり、生身の人間の腕力では戦闘はおろか携行すらままならない[6]。鋭利な刀身とその重量により、単体での斬撃でも高い威力を誇る。さらに刀身を押し下げることで出現するメモリスロットにエンジンメモリを差し込み、グリップのトリガーを引くことで、エンジンメモリに記録されたエンジンパワーを付加した攻撃を繰り出す。引き出す能力は、切っ先からエネルギー弾を猛スピードで射出するジェット、刀身に電気エネルギーを纏うエレクトリック、刀身から高温の蒸気を噴射するスチームの3種類である。また、先端から弾丸を発射することも可能。フィリップのサイクロンメモリを借りてマキシマムドライブを発動したこともあり、こちらもWのガイアメモリとある程度の互換性があることがわかる。エンジンメモリ（E / 銀）エンジンブレード専用のギジメモリ。アクセルメモリの触媒としての役割を果たし、上記の3種類のパワーを引き出す。Wやアクセルの変身などに用いられるガイアメモリと同様の外見と音声であるが、ギジメモリの一種であり使用時に起動する必要はない。エンジンブレードへの挿入位置から、イニシャルは横向きに描かれている。また、アクセルドライバーでもマキシマムドライブの発動が可能（劇場版にて発動）。マキシマムドライブ発動後は薬莢のように排出される[7]。メモリガジェットビートルフォンカブトムシ型のライブモードに変形する紺色の携帯電話型ガジェット。フォルムや性質はWのスタッグフォンに酷似しているが、バットショットと同様に静止画の撮影・保存機能も搭載している。照井の登場前から鳴海探偵事務所に出没しており、翔太郎たちを偵察していた。ガンナーAを呼び出すこともできる。ビークル[]ガンナーA（ガンナーエー）シュラウドから与えられたサポートドロイド。基調色は黒と青。AIによる自律行動やビートルフォンによる遠隔操作でアクセルをサポートし、リボルギャリーと同様に強固なボディを活かして敵の攻撃を防ぎ、車体前部のドーザーで攻撃する。ガンナーA単体時はガイアキャノン（後述）の暴発を防ぐため、砲身を顔のように展開している。その為、メカでありながら若干の表情の変化を見せる。基本的にアクセルの命令により行動するが、シュラウドの命令なのか、フィリップの危機に駆けつけたり、Wのリボルギャリーに紛れ込んで彼らを支援したこともある。後述のようにWのハードボイルダーとのドッキングも可能であり、翔太郎からは「ガンナーユニット」と呼ばれている。劇中では何度酷い目にあっても、何事もなかったかのように復活している。アクセルガンナーアクセル・バイクフォームがガンナーAと合体した形態。走行だけでなく砲撃もスロットル操作で行い、セーフティが解除されたガイアキャノンや、バイクフォームの後輪に仕込まれた副砲・ガトリングホイールを武器とする。必殺技は、ガイアキャノンによるフルパワー砲撃「ガンナーフルブレイク」。ハードガンナーWのハードボイルダーの後部にガンナーAを換装させた形態。走行しながら砲撃を行うのはアクセルガンナーと同様。またガンナーA自体もリボルギャリーに格納できる。

脚注[]

1. ↑ 昨今の自動車のランプ部分に使用されているLEDランプがモチーフ。
2. ↑ 仮面ライダー自体がバイクに変形するのはこれが初めてである。
3. ↑ スーツも実際に動きやすい構造と重量になっているが、スーツアクター自身は通常のアクセルそのものが今まで演じたライダーで1、2を争うほどの重さで大変だったと東映公式サイトで語っている。
4. ↑ この試練自体は彼女の見切りにより達成できていなかったが、後の実戦で達成する。
5. ↑ 公式サイトの紹介では東映では30kg、テレビ朝日では20kgと誤差がある。
6. ↑ 照井はアクセルに変身できない場合に生身で使用することがあるが、当然ながら変身中のように自在に振り回すことはできない。
7. ↑ 劇場版ではエンジンブレードでの攻撃で排出されたメモリをベルトに差し替えて再びマキシマムドライブしており、使い捨てというわけではなくある程度連続試用は可能な用である。

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