太刀花ユキノジョウ_いざ、参る！

太刀花ユキノジョウ ポートレート

「太刀花ユキノジョウ いざ、参る！」は、テレビアニメ『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』の第2話である。

2019年3月2日、劇場版『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- I プロローグ×ユキノジョウ×タイガ』として映画館で上映された。

この回のメインキャラクターは、太刀花ユキノジョウである。

あらすじ[]

いつものように歌舞伎の稽古にいそしむユキノジョウ。しかし、稽古の様子を見ていた父親の菊右衛門は厳しい言葉を投げつけ、ユキノジョウにプリズムショーを辞めろと言う。寮でユキノジョウの帰りを待ちながら、シンはプリズムキングカップのときのことを思い出していた。なぜ、あのとき、ユキノジョウは自分に出場権を譲ってくれたのだろうか……。[1]

ストーリー[]

スタッフ[]

• 脚本：坪田文
• 絵コンテ：オグロアキラ
• 演出：徐恵眞
• 作画監督：高井里沙・小野田貴之
• 総作画監督：戸田さやか

プリズムショー[]

マイソング[]

百花繚乱[]

プリズムジャンプ[]

千本桜スプラッシュ[]国立屋スパイラル[]プリズムジャンプ十八番 国立屋流 藤娘[]百花王 連獅子 回転炎舞[]

テレビ放送の字幕[]

#	時刻	話者	セリフ
1	0:00:01	観客	(観客)ユキ様～！ (観客)ユキ様 お美しい！
2	0:00:03	司会	(司会)PRISM.1
3	0:00:05	司会	続いては エーデルローズ―
4	0:00:08	司会	太刀花(たちばな)ユキノジョウ選手の 登場です！
5	0:00:11	観客	(観客)待ってました 国立屋(くにたちや)～！
6	0:00:13	ユキノジョウ	(ユキノジョウ) 太刀花ユキノジョウ
7	0:00:15	ユキノジョウ	いざ 参る！
8	0:00:18	音楽	♪～
9	0:01:42	音楽	～♪
10	0:01:58	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)あ…
11	0:01:59	菊右衛門	(菊右衛門(きくえもん))魂 ここにあらず！
12	0:02:01	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)うっ！
13	0:02:03	菊右衛門	(菊右衛門) 何度 同じことを言わせる！
14	0:02:05	ユキノジョウ	(ユキノジョウ) 申し訳ございません！
15	0:02:06	菊右衛門	(菊右衛門)連獅子(れんじし)の披露を 間近に控えているというのに―
16	0:02:09	菊右衛門	藤娘(ふじむすめ)すらも ろくに舞えぬとは
17	0:02:12	菊右衛門	お前は 何を目指すのだ
18	0:02:14	ユキノジョウ	太刀花家の名に恥じぬ 立派な役者になりたいと思っています
19	0:02:19	菊右衛門	プリズムショーに うつつを抜かしているのは
20	0:02:21	菊右衛門	そのためか？
21	0:02:23	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)申し訳ありません
22	0:02:25	ユキノジョウ	足らぬところがあれば ご指導ご鞭撻(べんたつ) 賜りたく…
23	0:02:29	菊右衛門	お前のまなこが閉じているかぎり 今は 魂宿らぬ木偶(でく)のまま
24	0:02:34	菊右衛門	藤の花を咲かすことなど 到底かなわぬ！
25	0:02:38	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)うっ…
26	0:02:39	菊右衛門	プリズムショーから足を洗え
27	0:02:42	菊右衛門	今のままでは なんの光にもならぬ
28	0:02:49	ミナト	(ミナト)きょうのメニューは 国立屋直伝 特製幕の内弁当だ
29	0:02:54	一条シン・その他	(一同)いただきま～す
30	0:02:56	シン	(シン)おいしそう！
31	0:02:59	シン	あれ？ ユキノジョウさんは？
32	0:03:02	レオ	(レオ)歌舞伎のお稽古です
33	0:03:04	レオ	せっかく 大会の衣装の 相談をしようと思ってたのに…
34	0:03:08	ユウ	(ユウ)ホントだよ！ 楽曲もろくに決まってねえんだぞ
35	0:03:12	カケル	(カケル) シンちゅわん 知らないの？
36	0:03:15	シン	(シン)えっ？
37	0:03:16	カケル	ちゃんユキは今度 ダディと連獅子やっちゃうのよ～ん
38	0:03:20	シン	(シン)連獅子？
39	0:03:21	カケル	(カケル)300年もの間―
40	0:03:23	カケル	代々 引き継がれてきたと いわれる―
41	0:03:25	カケル	国立屋 十八番の人気演目のこと
42	0:03:29	カケル	まあ 簡単に言うと―
43	0:03:30	カケル	ライオンが 子どもを成長させるために―
44	0:03:32	カケル	谷底に落とす話ね
45	0:03:34	カケル	ちゃんユキのグランパで 人間国宝の太刀花雪翁(ゆきおう)と―
46	0:03:39	カケル	ダディで 三代目菊右衛門の連獅子は―
47	0:03:42	カケル	国立屋史上最高と うたわれていたんだ
48	0:03:46	ミナト	(ミナト) かなりのプレッシャーだろうな
49	0:03:48	カケル	大会 大丈夫かね～？
50	0:03:51	シン	(シン)ん…
51	0:03:53	タイガ	(食べる音)
52	0:03:54	タイガ	(タイガ)どうしたよ？
53	0:03:56	シン	あっ！ う… ううん
54	0:03:59	タイガ	言えよ せっかくのメシが まずくなんだろ
55	0:04:02	シン	ヒィ～！ う… うん
56	0:04:06	シン	ユキノジョウさん どうして 僕に
57	0:04:09	シン	キングカップの出場権を 譲ってくれたんでしょう
58	0:04:13	聖	(聖(ひじり))3人目は…
59	0:04:14	聖	太刀花ユキノジョウ！
60	0:04:16	ユキノジョウ	お待ちください
61	0:04:17	ユキノジョウ	自分は出場を辞退し―
62	0:04:19	ユキノジョウ・シン	一条(いちじょう)シンの出場を希望します (シン)えっ！
63	0:04:23	シン	やっぱり 歌舞伎のほうが 忙しかったから… でしょうか？
64	0:04:28	タイガ	おめえのほうが いいと思ったからだよ
65	0:04:31	シン	(シン)うーん…
66	0:04:34		言いだしっぺは 確か…
67	0:04:36	レオ	ユキ様です
68	0:04:39	ユウ	(ユウ)なんだよ こんな夜中に
69	0:04:44	ユキノジョウ	俺は シンが キングカップに出るべきだと思う
70	0:04:47		(一同)えっ？
71	0:04:48	ユウ？	でも シンは ジャンプが跳べねえじゃん
72	0:04:51	ユキノジョウ	俺たちが こうして今でも エーデルローズにいられるのは
73	0:04:55	ユキノジョウ	シンがプリズムの煌(きら)めきを 思い出させてくれたからだ
74	0:04:59		(一同)ん…
75	0:05:01		確かに
76	0:05:02	ユキノジョウ	シンは きっと跳べる
77	0:05:04	ユキノジョウ	いや 俺が絶対に跳ばせてみせる
78	0:05:08		ユキ様！
79	0:05:09	タイガ	(タイガ) それでいいんじゃねえの？
80	0:05:12	タイガ	俺も シンが出場してほしいと 思ってる
81	0:05:17		俺も それでいいぞ
82	0:05:18	レオ	はい 私もユキ様に賛成です
83	0:05:22		もし エーデルローズが なくなるようなことになっても
84	0:05:25		俺たちに その責任は背負えないしね
85	0:05:29		太刀花は それでいいのか？
86	0:05:31	ユキノジョウ	無論だ
87	0:05:33		そうか それなら僕も賛成だよ
88	0:05:39	シン？	あ… そうだったんですね
89	0:05:42	カケル・シン	(カケル)しかし… (シン)あ…
90	0:05:44	カケル	ん～にゃ…
91	0:05:47	タイガ	だから 隠さねえで言えよ！ 気になんだろ
92	0:05:50	カケル	本当のところ 太刀花は どう思ってたんだろう
93	0:05:54	シン？	えっ？
94	0:05:55	カケル	やっぱり こういうのは
95	0:05:57	カケル	シンちゅわん本人が聞くのが 一番じゃない？
96	0:06:00	シン	ああ… それもそうですね
97	0:06:05	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)お願いします！
98	0:06:06	ユキノジョウ	ステージに立つことを お許しください
99	0:06:09	菊右衛門	大会に出るなど もってのほか
100	0:06:12	菊右衛門	金輪際 プリズムショーからは 足を洗いなさい
101	0:06:22	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)ダメだ
102	0:06:24	ユキノジョウ	どうして 理想の型にならないのだ
103	0:06:28	ユキノジョウ	なぜ…
104	0:06:31	ユキノジョウ	くっ…
105	0:06:34	節子	(節子(せつこ))あまり無理をすると 体に障りますよ
106	0:06:38		あっ… ハッ！
107	0:06:45		ハッ…
108	0:06:48		あ…
109	0:06:51	節子	きょうは この辺にしておきなさい
110	0:06:54	ユキノジョウ	はい
111	0:06:56	ユキノジョウ	ありがとうございます
112	0:07:12	SE・？	(ノック) あ…
113	0:07:14	シン	(シン)シンです
114	0:07:16	ユキノジョウ	どうぞ
115	0:07:17	シン	失礼します
116	0:07:21	シン	盆栽… ですか？
117	0:07:24	ユキノジョウ	ああ これは 祖父 雪翁から受け継いだものだ
118	0:07:29	ユキノジョウ	美しい型を変えぬよう 世話を怠ることはできぬ
119	0:07:34	シン	へえ～
120	0:07:36	ユキノジョウ	何か用か？
121	0:07:37	シン	えっ！ ああ あの…
122	0:07:42	シン	キングカップの出場権を 譲ってくれたのって…
123	0:07:47	ユキノジョウ	(ユキノジョウ) みんなで話し合った結果だ
124	0:07:49	シン	(シン)はあ…
125	0:07:51	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)そして…
126	0:07:52	シン	え？
127	0:07:54	ユキノジョウ	シンのショーが好きだからだ
128	0:07:57	シン	(シン) あ… ありがとうございます！
129	0:08:00	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)だから気にするな
130	0:08:02	シン	(シン)はい！
131	0:08:08	SE	(扉の開閉音)
132	0:08:10	カケル	お客さ～ん お背中 流しましょうか？
133	0:08:14	ユキノジョウ	こんな遅くにどうした
134	0:08:17	カケル？	たまには おじさん組で入りたくなってね
135	0:08:20	ミナト？	3人で入るの 久しぶりだな
136	0:08:22	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)そうか
137	0:08:30		最近 忙しそうだな
138	0:08:33	ユキノジョウ	まあな
139	0:08:35		いや プリズムキングカップの 前から ずっとかな
140	0:08:39	ユキノジョウ	(ユキノジョウ) 昔から こんなものだ
141	0:08:41	カケル	(カケル)ウソがうまいな～
142	0:08:44	カケル	さっき シンちゅわんに 言ったことも ウソでしょ
143	0:08:47	ユキノジョウ？	あ…
144	0:08:48	カケル	俺には ちゃんユキの言葉 キレイ事にしか聞こえなかったよん
145	0:08:55	ミナト	無理して話さなくていい
146	0:08:58	ミナト	けど 俺も一男(かずお)と同意見だ
147	0:09:01	ユキノジョウ？	うっ…
148	0:09:03	カケル	こうなったら 無理やりにでも 口 割らせちゃおうかな…
149	0:09:07	カケル	おっと あ～！
150	0:09:11		プハッ！
151	0:09:13	カケル	プハッ… めんご
152	0:09:15	ユキノジョウ	よくもやったな！
153	0:09:17	ミナト	おいおい やめろって… ぐはっ！
154	0:09:20	カケル	(カケル)タンマタンマ！ ちょっと どこつかんでんの！
155	0:09:22	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)貴様も離せ！
156	0:09:24	ミナト	(ミナト)ケンカはやめなさ～い！
157	0:09:26		ハァ ハァ…
158	0:09:28		ハァ ハァ
159	0:09:30	カケル	何 カッコつけてるんだよ！
160	0:09:32	ユキノジョウ	貴様に何が分かる！
161	0:09:35	カケル	分からないから聞いてんだろ！
162	0:09:39	カケル	俺たちだって… 悔しかったんだよ
163	0:09:42	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)ハッ…
164	0:09:44	カケル	できることなら エーデルローズの未来を
165	0:09:48	カケル	後輩に託すなんてしたくなかった
166	0:09:53	カケル	俺たちは同期代表として 太刀花のショーが見たかったんだ
167	0:09:58	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)ハッ…
168	0:10:00	ユキノジョウ？	くっ…
169	0:10:03	ユキノジョウ	そうだ 俺は逃げたんだ！
170	0:10:06	ユキノジョウ	歌舞伎からも プリズムショーからも…
171	0:10:10	ユキノジョウ	プリズムショーを始めたのも
172	0:10:12	ユキノジョウ	歌舞伎から 逃れるためだったのかもしれない
173	0:10:16	ユキノジョウ	今の俺は どの舞台にも上がれない
174	0:10:20	ユキノジョウ	くっ… 俺は一体 どうすればいいんだ
175	0:10:30	ユキノジョウ・ミナト	(ユキノジョウ)うっ… (ミナト)我慢
176	0:10:34	ミナト	傷が浅くてよかったよ
177	0:10:36	ユキノジョウ	すまん みっともないところを 見せてしまった
178	0:10:40	カケル	みっともなくていいんじゃないの？
179	0:10:42	ミナト？	うん
180	0:10:43	ユキノジョウ	え？
181	0:10:45	カケル	ここにいるときくらい
182	0:10:47	カケル	普通の高校2年生の 太刀花ユキノジョウでいればいいじゃん
183	0:10:51	ミナト	太刀花の重圧が どれほどのものか 想像もできない
184	0:10:56	ミナト	でも 悩みを聞くことくらいは できるぞ
185	0:11:00	ユキノジョウ	フッ それもそうだな
186	0:11:04	ユキノジョウ	あんな ぶざまな姿を見せたんだ
187	0:11:07	ユキノジョウ	もう隠し事などできぬ
188	0:11:09	カケル	(カケル)そうそう
189	0:11:11	カケル	ユキ様の体の隅々まで 見ちゃったからね～
190	0:11:14	ミナト	そういうことじゃないだろ
191	0:11:16	カケル	しっかし 歌舞伎界のプリンセスが あんなに血気盛んだなんて知ったら
192	0:11:22	カケル	みんな ビックリだよね～
193	0:11:24		フッ
194	0:11:29	ユキノジョウ	血…
195	0:11:30		ん？
196	0:11:33	ユキノジョウ	聞いてくれるか？
197	0:11:35	ユキノジョウ・ミナト・カケル	みんなも (ミナト･カケル)あ…
198	0:11:38	シン・レオ	(シン)アハハハ… (レオ)エヘヘヘ…
199	0:11:46	ユキノジョウ	(ユキノジョウ) お父様 こっち こっち！
201	0:11:46	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)幼少期の俺は―
204	0:11:48	ユキノジョウ	自分が置かれている環境を 特別だとは思っていなかった
206	0:11:53	節子	(節子)お父様は疲れてるから
207	0:11:55	菊右衛門	(菊右衛門)心配ないよ
208	0:11:57	菊右衛門	ワオ～ン！ 元祖ヨッシャーマン登場だワン！
209	0:12:00	ユキノジョウ	(ユキノジョウ) いけ～ ヨッシャーワン！
210	0:12:02	ユキノジョウ	パチンコ砲だ！
211	0:12:03	菊右衛門	(菊右衛門) チンチンジャラジャラ～
212	0:12:05	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)いいぞ～
213	0:12:06	菊右衛門	(菊右衛門)ヒュ～ン… 腹が減ったワン
214	0:12:09	ユキノジョウ	(ユキノジョウ) お母様 メカの素～
215	0:12:13	節子	そろそろ ごはんにしましょうか
216	0:12:15		うん
217	0:12:16	菊右衛門	よーし 休憩 休憩
219	0:12:17	ユキノジョウ	(ユキノジョウ) ごく普通の家庭に育っている
222	0:12:19	ユキノジョウ	(ユキノジョウ) 食べたら続きだよ！
225	0:12:19	ユキノジョウ	そう思っていた
228	0:12:20	菊右衛門	(菊右衛門)こいつ！
229	0:12:22	ユキノジョウ	(ユキノジョウ) 歌舞伎が身近にあること以外は
230	0:12:26	ユキノジョウ	わあ～
231	0:12:35	ユキノジョウ・節子	(ユキノジョウ)フフッ (節子)あ…
232	0:12:36	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)お父様～
233	0:12:38	ユキノジョウ	僕もそれ 踊りたい
234	0:12:41	節子	お父様の邪魔をしてはいけませんよ
235	0:12:44	ユキノジョウ	だって すっごくキレイなんだもん
236	0:12:47	ユキノジョウ	僕 お父様に負けないよ
237	0:12:50	菊右衛門	お父様も まだまだ負けないぞ
238	0:12:53	雪翁	(雪翁)ハハハハハ… それはいい
239	0:12:57	雪翁	まさに連獅子 親子獅子
240	0:13:01	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)あのときまでは
241	0:13:03	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)やだやだ
242	0:13:05	ユキノジョウ	もう稽古したくありません
243	0:13:08	節子	ユキノジョウ あなたは何も分かってない
244	0:13:14		あ…
245	0:13:16		ハッ！
246	0:13:20		ハッ…
247	0:13:23	節子	あなたの体に流れる血 この太刀花家の血脈を
248	0:13:30	節子	私たちは 国立屋300年の伝統を 決して 絶やしてはならない
249	0:13:36	節子	ごめんね ユキノジョウ
250	0:13:38	節子	代わってあげられるものなら 代わってあげたい
251	0:13:42	節子	でも たとえ血を受け継いでいても
252	0:13:45	節子	私は舞台に上がることすら 許されない
253	0:13:50	節子	この家に あなたを生んでしまって 本当に ごめんね
254	0:14:05	ミナト	(ミナト)そんなことがあったのか
255	0:14:07	カケル	看板を背負う重圧が どれだけ大変かは
256	0:14:11	カケル	背負った者しか分からないよね
257	0:14:15	ユキノジョウ	俺はどこかで 自分の宿命から 目をそらしてきた
258	0:14:19	ユキノジョウ	しかし 今 ようやく
259	0:14:21	ユキノジョウ	何から逃げてきたかが 分かった気がする
260	0:14:24	ユウ？	何から逃げてたんだよ
261	0:14:27	ユキノジョウ・シン	(ユキノジョウ)シン (シン)はい！
262	0:14:30	ユキノジョウ	俺に稽古をつけてくれないか
263	0:14:32	シン	えっ？ 僕が？
264	0:14:35	ユキノジョウ？	うん
265	0:14:36	ユキノジョウ	俺はもう 宿命から逃げない！
266	0:14:47	シン・ユキノジョウ	(シン)さあ いきますよ！ (ユキノジョウ)ああ！
267	0:14:50	タイガ	(タイガ)気合入れろ！
268	0:14:52		しっかり～！
269	0:14:54	シン	シン･無限ハグ！
270	0:14:59	ユキノジョウ	宵の月…
271	0:15:02	ユキノジョウ	紅蓮(ぐれん)の愛！
272	0:15:06		あ～！
273	0:15:08		ああ～…
274	0:15:10	シン？	心がポカポカします～
275	0:15:13	ユキノジョウ？	うっ… やるな シン
276	0:15:16	カケル・タイガ	(カケル)うにゃ～… (タイガ)あ～…
277	0:15:18	ミナト	(ミナト)2人とも すごいな～
278	0:15:21	レオ	(レオ)あ～！
279	0:15:31	ユキノジョウ	母上 教えていただけませんか 父のこと
280	0:15:36	ユキノジョウ	そして 祖父のことを
281	0:15:40	ユキノジョウ	わたくしは 今まで―
282	0:15:42	ユキノジョウ	国立屋という看板から 目を背けてまいりました
283	0:15:46	節子	フッ…
284	0:15:48	節子	本当に お父さんそっくりね
285	0:15:51	ユキノジョウ	え？
286	0:15:53	節子	(節子) あなたの父 菊右衛門は―
287	0:15:55	節子	もともとは 歌舞伎の名跡の出ではありません
288	0:15:59	節子	まだ 私と出会う前のこと…
289	0:16:02	節子	天賦の才能に恵まれながらも―
290	0:16:04	節子	舞台に上がれない 不遇の時期が続きました
291	0:16:07	雪翁	(雪翁)菊也(きくや)か？ こんな所で何してる
292	0:16:10	節子	(節子)そんな彼に 手を差し伸べたのが―
293	0:16:13	節子	私の父 雪翁でした
294	0:16:15	菊屋・雪翁	(菊也)ツッ… (雪翁)おー 痛そうに
295	0:16:18	菊屋	(菊也)大した傷じゃない
296	0:16:21	雪翁	元気だけは有り余ってるようだ
297	0:16:25	雪翁	まあ 気の済むまでここにおれ
298	0:16:28	雪翁	節子 稽古を始めるぞ
299	0:16:31	節子	はい！
300	0:16:35		んっ…
301	0:16:42		あっ ああ…
302	0:16:50		あっ！
303	0:16:55		ん？
304	0:16:56	菊屋	(菊也)師匠！ お願いします 俺に稽古をつけてください
305	0:17:01	節子	(節子)それからというもの 来る日も来る日も稽古に明け暮れた
306	0:17:08	節子？	しかし…
307	0:17:09	菊屋	(菊也)ダメだ 何か足りない
308	0:17:12	菊屋	くっ… これが血の差なのか
309	0:17:16	雪翁	(雪翁)菊也 歌舞伎で引き継ぐのは 血だけではないぞ
310	0:17:21	雪翁	その魂
311	0:17:24	菊屋？	魂…
312	0:17:26	雪翁	菊也 お前はお前の魂を見つけよ
313	0:17:30	菊屋	あっ…
314	0:17:32	節子	(節子)彼はその言葉で 何かをつかんだ
315	0:17:35	節子	そして 菊也の藤娘は 雪翁を超え―
316	0:17:38	節子	国立屋史上最高と いわれるようになった
317	0:17:42	節子	私は あの人と結婚した
318	0:17:45	節子	周囲の反対はあったけれど おじい様は彼に菊右衛門を襲名させ
319	0:17:51	節子	国立屋の後継者に決めたのよ
320	0:17:54	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)そんなことが…
321	0:17:57	節子	あなたの中には 国立屋の血と あなたのお父様の血が流れている
322	0:18:03	節子	そのことを忘れないで
323	0:18:06	ユキノジョウ	はい
324	0:18:07	節子	(節子)私は知ってますよ
325	0:18:09	ユキノジョウ	え？
326	0:18:10	節子	あなたが プリズムショーに魂をひかれて―
327	0:18:14	節子	エーデルローズの門を たたいたことを
328	0:18:17	節子	決して 逃げているわけではないと
329	0:18:21	ユキノジョウ	フフッ… 母上
330	0:18:25	菊右衛門	(菊右衛門)たわけ！
331	0:18:27	菊右衛門	たわ言を申すな
332	0:18:29	菊右衛門	こんな大切な時期に また大会だと？
333	0:18:33	菊右衛門	お前は歌舞伎を どこまで足蹴(あしげ)にすれば気が済むのだ
334	0:18:36	節子・菊右衛門	(節子)あなた！ (菊右衛門)あっ…
335	0:18:39	節子	(節子)私からもお願いします！
336	0:18:42	菊右衛門	ん… 最後の舞台ということだな？
337	0:18:49	歓声	(歓声)
338	0:18:50	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)シン
339	0:18:51	シン	はい
340	0:18:53	ユキノジョウ	あのとき 出せなかった答えを ステージで見つけてくる
341	0:18:57	シン？	はい！
342	0:18:58	ミナト？	頑張れよ！
343	0:18:59	カケル？	いっちゃって～！
344	0:19:01	ユキノジョウ	ありがとう みんな
345	0:19:03	歓声	(歓声)
346	0:19:05	司会	(司会)続いては エーデルローズ―
347	0:19:08	司会	太刀花ユキノジョウ選手の 登場です！
348	0:19:12	ユキノジョウ	太刀花ユキノジョウ
349	0:19:14	ユキノジョウ	いざ 参る！
350	0:19:16	音楽	♪「百花繚乱(りょうらん)」
351	0:20:29	菊右衛門	おお…
352	0:20:31	節子	まあ！
353	0:20:32	ユキノジョウ	ハァッ！
354	0:20:35	ユキノジョウ	千本桜スプラーッシュ！
355	0:20:39	ユキノジョウ	2連続！
356	0:20:43	ユキノジョウ	逃れられぬ国立屋の血
357	0:20:45	ユキノジョウ	もはや逃げぬ！
358	0:20:47	ユキノジョウ	私は生きる
359	0:20:49	ユキノジョウ	太刀花ユキノジョウとして！
360	0:20:51	ユキノジョウ	国立屋スパイラル！
361	0:20:56	ユキノジョウ	3連続！
362	0:20:58	ユキノジョウ	ああ 憎い 私を愛さぬ あのお人…
363	0:21:03	ユキノジョウ	私と一緒に死んでくだしゃんせ
364	0:21:07	菊右衛門？	ぬおっ！
365	0:21:09	ユキノジョウ	(ユキノジョウ) プリズムジャンプ十八番！
366	0:21:12	ユキノジョウ	国立屋流 藤娘！
367	0:21:19	ユキノジョウ	4連続！
368	0:21:21	ユキノジョウ	煮えたぎれ 俺の血潮！
369	0:21:24	ユキノジョウ	燃えろ 情熱の炎！
370	0:21:27		おお あれは！
371	0:21:29	カケル・シン・その他	(カケル)連獅子だ！ (シンたち)わあ～！
372	0:21:34	菊右衛門	師匠！
373	0:21:36	ユキノジョウ	(ユキノジョウ) もう何も怖くない！
374	0:21:38	ユキノジョウ	弱み 悲しみ 醜さも 全て舞台で さらけ出す！
375	0:21:44	ユキノジョウ	プリズムジャンプ十八番！
376	0:21:51	歓声・観客	(歓声) (観客)国立屋 日本一～！
377	0:21:54	司会	(司会)さあ 得点は…
378	0:21:56	司会	9070カラット！
379	0:21:58	レオ・シン	(レオ)わぁ～！ (シン)すごい！
380	0:21:58		高得点が出ました～！
381	0:22:01		4連続ジャンプを飛んだぞ！
382	0:22:03		やったな 太刀花！
383	0:22:05		キングカップのシンちゅわんを 超えた！
384	0:22:09	菊右衛門	見つけたな
385	0:22:10	節子	え？
386	0:22:11	菊右衛門	弱さが強さになるということを…
387	0:22:16	菊右衛門	プリズムショーは続けるがいい
389	0:22:18	音楽	♪～
392	0:22:20	菊右衛門	私が稽古をつけるより よっぽど身になるようだ
393	0:22:24	節子	あなた…
394	0:22:26	ユキノジョウ	(ユキノジョウ)我が名は 国立屋七代目 太刀花ユキノジョウ
395	0:22:33	ユキノジョウ	そして… プリズムスタァ
396	0:22:36	ユキノジョウ	太刀花ユキノジョウで ございます！
397	0:24:05	音楽	～♪

出典[]

1. ↑ストーリー | 「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」公式サイト

関連リンク[]

• 公式サイト ストーリーページ

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